うついろヘルスケアへ | 鬱色時代へ
それ、おかしくなっています!
◇このページは
実際に適応障害になった経験から、今だからわかる「おかしくなっているサイン」をまとめてみました。
※適応障害 学びのまとめや疲れたら・・・休むしかない!などもご参考になさってください。
◇こうなっていたら、「おかしくなっている」サインです
疲れているのに「休めるわけがない」と思い込むようになる(←これ、ガチですよ!)
-
人間は「休める」んです。ちょっと休んだところで、社会は何の問題もなく回ります。この当たり前の事実に気づかないでいると、「疲れているのに、休めない」「休めないから、ますます疲れる」という悪循環にハマっていきます。
- 人から「休め」と言われているのに「いや、私は休まない」「この状況で、休めるわけないだろう?」と意固地になってくると、いよいよ危険信号です。
- 経験からはっきりと断言しますが、「休めるわけないだろう」が口癖になってくると、完全に過労状態です。「疲れたら休めばいい」というのは、回復した今だからこそ「そんなの当たり前じゃん」と
私は思えるのですが、不思議なもので疲労の渦中にいると「ランナーズハイ」みたいになっているので、この矛盾に本気で気づけないんですよね・・・。
「え?休めるわけないじゃん」というように。どうも人間は過労状態に陥ることで、その状態に過剰適応して(防衛本能ですね)、今の状態に「しがみつく」ようになっていくようなのです。一種の洗脳状態ともいえます。「休めない」と言ったまま完全にダウンした私が、今や「休めるに決まっているじゃない」と言っているわけですからね。
言っていることがまるで別人のようです。
このように、知らず知らずのうちに矛盾だらけの別人のようになってしまうのが適応障害の怖いところでもあります。必死に「休めない」と言っているうちにしっかり引き返さないと、長期離脱が現実のものになってきます。「休めるわけない」という言葉そのものに、「休みたい」という含意がありますからね。この「心の声」を、何より大切にすべきです。
- 「そういえばこれ、身体を壊してまでやることなんだろうか?」と自問すると、急に洗脳が解けることがあります。もう少し過激な言葉でいうと、「他人の金勘定や評価に、自分の命まで捧げる必要はない」ということですね。RPGでたとえると、「にげる」コマンドは適切に選択しましょうということです。パーティーが全滅してまで闘う必要ってないですからね(もちろん、「にげる」ばかりではゴールドも経験値も貯まりませんが!)。
-
これまた経験からの意見なのですが、30代を過ぎたら「20代の感覚」で疲れを捉えると非常に危険です。まず、「普通に身体が動かなくなる」のに、何となくまだ体力があるから「無理もしてしまいがち」なんですよね。これがもう少し年を取ると「そもそも無理ができない」ので破綻しにくくなるのですが、「何となく無理ができてしまう」30~40代あたりが危険な気がします。自分の疲れと正直に向き合い、適切に休むことがきわめて重要です。そうでないと、いきなりポキッと折れます。また、20代は20代で体力があるので、少し休むと元気になってすぐに活動を再開してしまうのですが、よくよく向き合うと「芯」の部分がまだ疲れていることもあります。一度立ち止まって、しっかり休んだほうがいいと思います。とにかく、心身を芯まで休ませないと、
疲れが悪化しやすくなる気がします。
-
そもそも、「休む」のは権利です。日本では「有給」が法的に保証されている上、弱ったときに「休む」ための制度を使うことが公的に制度化されています。これは「適切に休め」と国が言っているようなものです。相応に「休んでいい」のです。
睡眠がおかしくなる(寝ても疲れが取れなくなる)
-
寝付けない(入眠困難)、途中で目が覚める(中途覚醒)、あるいは早朝に目が覚める(早朝覚醒)・・これらの睡眠障害によって、「朝起きた時に疲れが残っている」という状態が2週間も続けば、人は覿面に参ってしまいます。当たり前ですが「寝ると、疲れが取れる」のが正常であって、「寝ても疲れが取れない」
「よく眠れていない」というのは人体にとっては相当に深刻なエラーです。「睡眠がおかしくなる」というのは、すぐに何とかしなければいけない問題だと思いましょう。
食生活がおかしくなる(やせる、太る、1食抜いても平気になる)
-
おかしくなってくると、「休めるわけがない」の亜流で、「食欲はあるからまだ大丈夫」なんて強がることがあります。確かにガリガリにやせると周囲も「病院に行ったら」「休め」と言いやすいのですが、
「やけ食い」という言葉があるように、逆に食べ過ぎて太るということもあ
るわけです。「デブ化」は笑い事で済まされがちですが、実はまったく笑い事ではなかったりします。ある時信じられないほど激太りしたなと思ったら、「実はメンタルが限界だった」と急に退職してしまった人も見たことがありますからね・・・。「過ぎたるは及ばざるがごとし」で、短期間で何キロも太ってしまったというのも、相当なストレス状態だと言えるでしょう。
すなわち、「食べられるから大丈夫」ではなく、「食習慣の変化」こそが注目ポイントと言えるでしょう。
-
それからよくありがちなのが、「忙しくて昼食を抜いた」からの、「昼を食べる気がしなくなった」というパターンです。これが常態化すると、1日2食状態に早変わり。意外と見落とされがちですが、これも前記の通り「食習慣の変化」という重大なファクターだったりします。
-
ストレスを把握するうえで、「食生活に何か変わったことはないか?」というところは、「朝食は食べているから大丈夫」とか、そういうことではなく、「最近、そういえば食習慣が変わってきた」というところに着目するとよいでしょう。
四六時中イライラしている
- 「最近怒りっぽい」と周囲に言われている、自分でもイライラしているのが分かる、喚き散らしたい気分・・・が続くのは健全な状態ではないでしょう。
どこかしら体調が悪い
- 所謂「自律神経失調症」が続いている状態です。代表的なものを以下に挙げてみましょう。
- 痛み:肩凝り・首凝り・背中の痛み・腰痛
など。身体が緊張してゴリゴリに固まっている状態です。歯ぎしりや歯を食いしばることで「あごの痛み」「歯ぐきの痛み」が出ることもあります。
- 目の異常:瞼の痙攣、眼精疲労、目のかすみ、ドライアイなど。
- 耳の異常:耳鳴り、耳が詰まった感じ、難聴など。
- 頭痛:ズキズキした片頭痛、ギューッとした緊張型頭痛など。
- 胸部の異常:動悸、息苦しさ、血圧が高い感じ。
- めまい・ふらつき・立ち眩み:くらくら、ふわふわ、乗り物や画面に酔いやすくなる。
- 胃腸症状:胃もたれ、吐き気、胃痛、下痢、お腹の張り、ガス感。
- 皮膚症状:肌荒れ、かゆみ、吹き出物ができやすくなる。
- 呼吸器症状:鼻炎がひどくなる、空咳。
- その他:のどの違和感(何かがくっついている気がするとか)、のぼせ・ほてり、冷や汗など。
不安や焦りの気持ちが強い
- 何かやっていないと落ち着かない、いつも何かに追われている、そわそわする・・・といった感覚が常に付きまとっている状態です。
- 眠りが浅いので、夜に頻繁に悪夢を見る、うなされる、といった症状も出てくるかもしれません。
勝手に涙が出てくる
- 自分の顕在的な意識と無関係に涙が出るようになったら、潜在意識が悲鳴を上げている証拠です。
今まで楽しめていたことが、楽しめない。新しいことに気持ちが向かない。
- これまでの趣味が楽しめない。本の内容が頭に入ってこない。→危険なサインです。
- もう1つ、「新しいこと」への感受性が鈍っているときも危険です。
公開開始:2022年2月9日
うついろヘルスケアへ | 鬱色時代へ