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疲れたら・・・休むしかない!
◇疲れたら、休むしかない
動物園に行くと、動物が「寝たいときに寝て、動きたいときに動く」ことがよくわかります。人間だって、本当は「休むべき時には休む」べきなのです。
情報社会において、「脳疲労」「過労状態」はもはや日常のこと。その中において、「自分ではまだまだ高パフォーマンスで働けていると思っていたけれど、なんだかちょっとおかしいぞ」と薄々勘づいている人はたくさんいると思います。何となく「ストレスチェック」を日常的にスマホで検索してみたり、「どうも眠れない」「土日で疲れが取れない」みたいなことが起こってきたりしたら、もはや注意信号です。そのまま碌に休まずに様子がおかしくなってくると、周囲の人(パートナー、友人、同僚、上司など)から「ちょっと休めば?」なんて言われることがあるかもしれません。そうなってくると、いよいよ危険信号です。なぜ危険かというと、過労がたまってくると、当の本人は「まだまだ働ける」・・・否、「働かなければならない」と思って、そのまま突っ走ってしまうからなのです。いわば、脳のブレーキがイカれた状態になるわけです。一種のランナーズハイ・・・ワーカホリック状態ですね。こうなると、「燃え尽き症候群」「適応障害」一直線です。
このように断言できる理由は、私がそうなったからです。そして、この状態を放置すると、遠からず数か月単位という長期の戦線離脱へと突き進みます。
そして、休んでみてはじめてわかるのです。「休むことがいかに大切か」という、当たり前のことに・・・。
※併せてこうなると、壊れますも、ご覧ください。
◇こうなったら、休んだほうがいい。
1.仕事に取り掛かることに必要以上にエネルギーを要するようになった(気がする)
休み明けの翌日に「仕事をしたくない!」となるのは普通です。しかし、その「したくない」の頻度が「毎日」になってくると、これはちょっとおかしいですよね。ましてや、「昼休みのたび」とか、「毎時間」となってくると、これはどう考えても変。でも、過労の渦中にいると、その「おかしさ」に気づけなくなってきます。ずっと「仕事をしたくない!」と唱えならが仕事をするという、意味不明な状態になっていたら、絶対に休んだほうがいいです。私はもはや、それに近い状態になっていました。
2.睡眠が狂う
私の場合は、今まで「夜11時に寝て朝7時に起きていた」のが、「早朝4時前」には目が覚めるようになって、そこから仕事のことが頭から離れず、まったく眠れない・・ということが続くようになりました。これ、「早朝覚醒」というもので、立派な「不眠症」の一種だそうです。不眠症というと「寝付けない病気」だと思っていました。寝つきはよいのでまさか不眠だとは思っていなかったのですが、何のことはない、「眠れていないから、
夜はほぼ気絶状態で寝付いていた」だけだったようで・・・。
最初は月曜日の朝だけに症状が起こっていたのが、すぐに毎日「朝4時に目が覚める」状態になって、1日中頭がぼーっとするようになりました。やがて起床が「朝2時台」にまで突入するようになってきて「いよいよヤバい」と気づきました。満足に眠れなくなった自分に気づいたら、これまた休んだほうがいいですね。
3.勝手に涙が出てくる
俗にいう「辛くないのに勝手に涙が出る」というやつです。トイレに行ったときとか、電車の中、そして夜中。勝手に涙が流れてくるんですよね。ただこれ、今になって思うのですが、「辛いから涙が出ている」んですよね。意識と実際の行動が違ってきたら、危険信号。感動する場面でもない限り、辛く
もないのに普通、涙は出ませんものね・・・。
4.毎日、どこかしら体調がおかしい
私の場合は、「下痢」「めまい」「胃もたれ」「胃の痛み」「吐き気」「立ち眩み」「動悸」「肩こり」「腰痛」「肌のかゆみ」「瞼の痙攣」「耳鳴り」「冷や汗」といった自律神経失調系の症状が立て続けに登場し、今思えば毎日、体調不良と闘っていました。満身創痍で一体、何と戦っていたのだか・・・。
5.原因不明の焦り・不安・イライラが四六時中ある
平日朝は「今日はどんな事件が起こるのか」とドキドキし、日中はメール・電話、teamsなどへの「即レス」で常に戦闘態勢。夜は「何かやり残したことはないか」と遅くまでPCを開きっぱなし。休日は休日で「電話がかかってくるかもしれない」と社用携帯を握りしめる。いつもいつも仕事への「対応」についての悩みがグルグルグルグル頭の中を駆け抜けて、まったく心が休まる暇がありませんでした。
朝から晩まで、謎の焦燥感とドキドキ、イライラで頭がずっと重かったです。
6.身近な人から「休め」と言われる
これ大事。妻でも、パートナーでも、友人でも、同僚でも、上司でも、「休んだら?」と言われる状態になった場合は、本当にヤバい場合が多いです。自分では「イケてる」と思っていても、過労状態にあると現実を全く見ることができなくなっていますから。・・・そうこうしているうちに、頭がパーン!となること間違いなし。周囲から心配されたら、忠告を受け入れるのが吉です。
7.休もうかな、転職しようかな、やめようかな、病院行ったほうがいいのかな、ストレスチェックしてみようかな・・・と自然と思う
元気な時に、「休もう」とか、「転職しよう」「やめよう」とか、「病院行こう」とか、「ストレスチェックで検索してみよう」って、普通は思いません。こういう思考になっている時点で、心身が悲鳴をあげているのです。大切なことはここで「決断」してしまう前に、「休む」ことです。
スマホで「過労」とか「ストレスチェック」と検索し出したら、もう疲れ切っているサインです。
◇休むと、こんなことが起こる
○最初の日-脳の興奮が収まらない
○2日目~数日-自分の抱えていた、「酷い疲れ」に気づく
○1週間め-副交感神経が復活してくる
○2週間め-頭にかかった霧が晴れ、仕事を忘れてくる
○3週間め-休むことの意味に気づく
○4週間め-長期的視野を獲得できる
◇自分自身の認知の歪みを修正する
○出発点を「不安」から「希望」へ変える
- 不安(どうしよう)を行動の出発点にするのではなく、希望(こうしよう、こうしたい)を行動の出発点にする。
- イライラからわくわくへの転換。
○不満ではなく満足を意識する(足るを知る)
- 「くれない族」「できないマン」になっていないかを自己点検する。「できた」「できている」ことに目を向ける。
○活動軸を「自分」に移す
- 他者評価(悪く思われたくない)という受動的な活動軸を唾棄し、自己評価(自分の信じた道を行く)に転換していく。
- 受動から能動へ。「やらされる」から「やりたいことをやる」へ。
○自分は何かの奴隷ではない
- ご主人様(会社、上司、顧客、他人)のために、すべてを尽くす(時間、精神、魂)を尽くす必要は微塵もない。
- 休めなくなっているということは、組織や何らかの理念に「洗脳」されている可能性が高いので、そこから離れて気持ちを切り替える必要がある。
公開開始:2021年12月30日
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