うついろヘルスケアへ | 鬱色時代へ

こうなると、壊れます


◇頭がパッカーン!燃え尽きる!


目的を喪失させる

何年にもわたって同じ職場で同じ仕事だけを要求し、評価を変えない

⇒ (対策)数年のスパンでジョブローテーションを行う。異動時期には今回の分掌の目的を(それがたとえ建前であっても)全員に説明する。

職場Aで成果を上げた社員を、評価を変えずに、同じ業務を行う職場Bに配置転換する

⇒  (対策)成果に対して、都度適切なフィードバックを行う。フィードバックの行われていない状態で安易な配置転換をしない。

⇒  (対策)順当な論功行賞。適当な役職をつくってあてがうのも有効。

同一の職場において過労で休退職した社員の後任の業務を、人員補充をせずにそのまま引き継がせる

⇒  (対策)「過労で」誰かが抜けたら、必ず原因を究明し、かつ、当該の業務調整をして、複数で痛みを分担する体制で穴埋めをする(ベストは人員補充だが、それは期待できない前提)。

大きなプロジェクトが終了した直後に、間髪を入れず次のプロジェクトに参画させる

⇒  (対策)1つのプロジェクトが終わったら、当該社員は一定期間、休ませる(強制的に長期休暇を与える、一時的に担当の業務量を減らす、当面大きなプロジェクトを任せないなど)。

◇残業や休日勤務を強制する

テレワークやフレックス勤務を盾に、勤務時間管理を野放図にしている

⇒ (対策)PCの起動時間を管理する。勤怠報告と実際のPCの動時間との乖離を「記録」する制度などが有効。できれば、早朝・深夜・休日のPCを物理的に起動できなくする仕組みを導入するのも過剰勤務の抑止策になる。

就業時間後や休日の電話・メール対応を前提とした業務体系になっている

⇒ (対策)早朝・深夜・休日の社用携帯を物理的に起動できなくする仕組みを導入する。

◇担当業務と直接関係ない仕事を強要する

過剰な勉強会への参加等、主幹業務外の業務を多数アサインメントし、個人業績に影響を来している

⇒ (対策1)勉強会の絶対数を減らす。

⇒ (対策2)特定の社員にスポットライトを当てすぎたら、しばらくクールダウン期間(本来の業務に集中させる時間、日の当たらない期間)を意図的に設定する。

個人の業務範囲や業績評価と関連性の低い会議やミーティング、打ち合わせへの参加を過剰に要請している

⇒ (対策)会合の絶対数を減らす。1つの会合の絶対時間を決める。部署内の重要事項の調整は選抜者で行うなど、「決定プロセス」そのものを簡素化する。

◇業務量調整に不備がある

適切な業務量調整を行わず、特定の社員に仕事を偏らせている

⇒ (対策)担当者の仕事量を定量化する(時間、アウトプット、担当数、売り上げ数など)。極端な業務の偏在が見られれば、調整する。

業務量の比較的多い社員Aと、比較的少ないBとで、定量評価項目を割合で揃えている

⇒ (対策)部署内で業務量が偏在化している場合、社員同士の業務目標は「割合」ではなく「絶対数」で揃える。上記の例の場合は、「10件と面談し、2000万円成約する」など「絶対数」で比較できるような目標とするほうがよい。

様々な施策が縦割りになっており、現場にそれぞれの施策ごとに過重な目標が下りてきて、それを総合的に調整する(横串を差す)機能がない

⇒(対策)理想は「総合調整機関があること」なのだが、実際は「総合調整機関」が新たな仕事を生み出す(余計な勉強会や報告書など)という愚を犯すことが目に見えているので、ここは現場の上司が総合調整機能を果たすしかない。例えば「会社はAもBもCもおろしてくるけど、とにかくCだけは勝て。Bは報告だけでいいから。Aは、まあ、隣に負けないくらいでいいかな。」といって調整するのが「捨て所を分かっている上司」ということになる。これをそのまま流すだけだと、真面目な人ほど「全部100%」を目指してしまって大変なことになる。

◇「即レス」ストレスが顕在化している

*この項については、オンライン疲れの傾向と対策に詳しくまとめました。ご興味のある方は、ぜひご一読ください。

社内コミュニケーションツール(TeamsやSlackなど)疲れ

⇒ (対策)社内コミュニケーションツールは「情報を掲示しておく場所」として使用し、情報のやり取りに使用しない。例えば「いいね」機能は可能な限り使用しない、チャットは使わずSMSなど別の連絡手段を使用するなど。

メール疲れ

⇒ (対策)必要以上にCCを入れない。「承知しました」レベルの返信にはCCを含まない。

ビデオ会議(Zoomなど)疲れ

⇒ (対策)顔出しを強要しない。コメントを強要しない。見ればわかることをわざわざプレゼンさせない。



公開開始:2022年1月6日
うついろヘルスケアへ | 鬱色時代へ