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テレビの選び方


「テレビの選び方」についての解説記事です(令和6年年末版)。

1.チューナーの選択

普段、NHKや民放を視聴しない場合

普段、NHK・民放を視聴する場合

2.画面サイズの選択

部屋の広さとサイズの大体の目安

テレビは薄型化しているため、一昔前よりも奥行き(=距離)が取れることから、少し大きめの画面サイズを選択することも可能になっています。

3.方式の選択

液晶テレビ

(長所)現在の主流で安価です。

(短所)応答速度がやや遅く、特に動きの速い映像では残像感が出やすいです。また、「黒」の表現が苦手とされます。斜めからは見えにくいことも欠点です。

※近年は、液晶テレビの進化版として、直下型LED部分駆動という技術や、さらにそれを進化させたminiLED+量子ドットの技術を用いたテレビが登場しています。より明るく、黒も表現も進化し、鮮やかな画質が得られるようになっています。

有機ELテレビ

(長所)応答速度が速く、動きの速い映像もなめらかです。また、「黒」の表現が得意です。構造的にバックライトがないためより薄く、視野角が広く、斜めからでも見えやすいことが特長です。

(短所)液晶テレビと双璧をなす方式とはいえ、まだまだ高価です。

4.解像度の選択

画素数が大きいほどなめらかで高精細な映像となります。次の4種類が主流です。ニュース番組などの視聴が中心で、特に高精細な画面が必要でなければ、HD画質でも十分に美しい映像を見ることができます。

(キーワード)HDR対応

HDRは「ハイダイナミックレンジ」の略で、従来の明るさの幅(SDR、スタンダードダイナミックレンジ)と比べて、肉眼で見るのに近い、本来持っている明るさや色を表現できる技術です。

5.機能の選択

接続端子

ゲーム機やレコーダー、ケーブルテレビやオーディオデバイスなどのほか、インターネット接続(Wi-Fiや有線LAN)など、用途に応じて「何に接続することができるか」は必ずチェックしましょう。

録画機能

外付けHDDを接続することで録画ができる機種が一般的になってきました。高価なブルーレイレコーダーなどを接続するよりも、安価かつ省スペースで録画できることが特長です(ただし、著作権管理の関係で他のテレビにその映像を持ち出すことができないため、録画に使用したテレビを交換すると、録画した映像自体が見られなくなってしまいます)。

なお録画機能を内蔵しているテレビもあります。一見便利なようですが、HDDが故障して修理が必要になった場合は、テレビごと使えなくなるというリスクもあります(かつての「テレビデオ」と同じ現象)。

動画サービス対応

標準装備になりつつある動画サービス対応機能です。Youtubeのほか、Android TVやGoogle TV搭載の場合は、アプリの追加によって動画サービスを後から追加することも可能です。

なお、「動画サービス対応の普通のテレビ」から、「チューナー」を除いて、NHK・民放の放送受信機能を除いたもの(結果的にNHKとの契約が不要になる)が「チューナーレステレビ」です。

最新ゲーム対応高精細フレームレート

最近は「ゲーム機」+「モニター」、さらには「ゲーミングPC」+「低遅延モニター」で最新のゲームをプレイするということが普通になってきましたので、必ずしも「テレビにゲーム機を接続する」ということは必須ではなくなってきてはいるのですが、それでも高精細な映像で最新のゲームを「テレビで」楽しみたい場合は、120fpsのフレームレート対応の高精細フレームレートのテレビも選択肢に入ってくるでしょう。低遅延型の「ゲーム用モード」を別に搭載したテレビもあります。

倍速機能

液晶テレビの弱点である「残像感」を克服する機能です。映像のコマとコマの間に新たなコマを創り出し、「残像感」を減らすことで、スポーツなどの動きの激しい映像を見るときに、よりはっきりと見やすく、端的に言えば「疲れにくい」映像を見ることができます。

音質

ライブ映像の視聴やゲームなどを中心にテレビを利用する場合は、「音質」も気になる機能の1つです。

スピーカーを多重に設置して臨場感を高める工夫をしたものや、映画館でも採用されている立体音響技術(Dolby Atmos)を採用したもの、高機能の音声処理回路でサウンドチューニングができるもの(例えば「人の声」を聞き取りやすくする機能を搭載)など、様々なモデルが発売されています。



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