【注】本項は一般論による注意喚起のための記事であり、ある団体の行為や商標を具体的に特定したものではありません。また、記載の商法がそのまま違法になること、またはならないこと、あるいは悪質・悪徳であること、またはそうでないことを断定したものではなく、特定事業者による合法的な商行為を何らか論い、誹謗中傷するものでもありません。 ご自身の責任でご確認・ご判断ください。当サイトは本記事の利用による一切の責を負いません。
ある組織に先に加入した者(親)が、あとから加入した者(子)から配当を受ける仕組み。無制限に下位会員が増えることはあり得ないため、いずれかの段階で確実に破綻する( 単純計算で、12代めで日本の総人口を大きく超える)。金銭だけでなく、有価証券の配当も含めて「無限連鎖講の防止に関する法律」で勧誘も含めて禁止されている。
なおWeb上で展開されるねずみ講は、リピート・スリー(MMF、Make Money Fast、ニュービジネス、リピート・フォー、リピート・ファイブ)などと称されることもある。
健康食品や化粧品、浄水器、羽毛布団などの商品を、ある組織特有の販路から仕入れた者(親)が、その買い手(子)を探し、その買い手がさらに子(親にとっては孫)を探し・・・という形で「買い手」を増やしていく商法。買い手が増えるごとにその親にマージンが入る仕組みで、理論上は「親が自分の系列を拡大していくことで利益を拡大していける」と説明されるが、現実には階層を無限に拡大することは不可能なので、世代が下れば下るほど「子探し」は難しくなっていく。
投資やギャンブル、ネットビジネス、美容・健康、恋愛、結婚、教育、自己啓発などのハウツーやノウハウを、事前に内容の詳細を知らせずに高額で販売するビジネス。Webを介した通販、有料セミナーなどの形態を通じて提供されることが多い。販売手法も問題とされており、根拠のない「先着○名限定」や、「定価○円のところ今だけ半額」など( 根拠のない二重価格表示は違法となる場合がある)、「今すぐ」の購買意欲を煽ることも多い。
未公開の株や社債・ファンドや外国通貨、海外事業への投資、希少鉱物の採掘権などの特別感のある取引を装い、「元本保証」「値上がり確実」「絶対に損はしない」「高配当・高利回り」「必ず上場します」などと甘言を呈して勧誘し、出資金を詐取する詐欺。
金、大豆や砂糖、石油、生糸など商品の先物取引の複雑な仕組みを説明した後、電話などで「今すぐに取引しないと損をする」「今が取引のチャンス」などとまくしたて、よくわからないまま投資に引き込んだり、勝手に取引したりする。取引をやめようとすると「今やめると大損になる」などと言葉巧みに取解約に応じず、出資者がパンクするまで取引を継続させる。
「将来の値上がりは確実」と騙り、ほとんど価値がない原野や山林、水源地などを高値で売りつける商法。さらに「だまされた」と知って、土地の処分に困った人に「転売話」を持ちかけ、転売を代行するとみせかけて何もせず、転売にかかる経費をだまし取る手口もある。
「メタバース上の土地」「月の土地」「火星の土地」など、宇宙やサイバー空間など、現実には所有不可能だったり、価値が定められない"土地"を、「価値がある」と見せかけて高値で販売する商法。
一度詐欺にあった人(カモ)の名簿(カモリスト)を活用し、その詐欺からの救済を装って次なる高額契約をさせる商法。例えば過去に入会していたサービスの入会者に、「調査の結果まだ退会になっていないことが判明したので、後日高額の請求が来る可能性がある」などと騙って不安を煽り、実際はそのような行為は不要であるにもかかわらず、高額で退会手続きの代行をするなどが典型的な例。
リゾートクラブやゴルフクラブなどの高額な会員権を、「有利な利殖」「将来の値上がりが期待できる」と売りつける。不要となった(または何らかの不正に気づいた)顧客からの転売や買戻し の要求には、のらりくらりと応じない。
金やダイヤモンドなどの宝石、ゴルフ会員権、和牛などの「保有の権利」を売りつけて、現物は業者が預かり(預かったことにして)、その預かった期間に応じて高利で配当を支払うという商法。
出資金を配当に回すことで実際に(最初の内は)配当が出ることから「高収益が得られる」と勘違いをさせることで発覚を遅らせることができるが、実体がないため新規出資が頭打ちになってくるとすぐに配当が滞り、破綻する(出資金は変換されない)。もちろん現物を要求しても(もとから存在しないので)購入者に引き渡されることもない。
現物まがい商法の一種。
飼育や栽培、土地開発などを専門家に委託し、出資金分の権利を購入させ、その売上を権利に応じて分配することで出資を募る商法。和牛飼養、エビ養殖、真鯛やクロマグロなど水産物の養殖、松茸の栽培といった高級食材の権利預託 、また将来開発される(とされる)土地や建物等の不動産、太陽光発電設備などが商材とされることが多い。予定数の栽培ができずに十分な配当ができなかったり、 権利を購入した土地や建物で目論見通りの開発が行われなかったり、さらに実際には栽培や養殖をせずに、古参の出資者の配当へ新規の出資者の出資金を当てる自転車操業 によって破綻し、社会問題となることがある。
現物まがい商法の一種。
「ロンドンでの金取引(銀取引)」と称して、業者が証拠金を預かり、レバレッジを効かせて業者との相対取引する商法。金の価格変動によっては証拠金を上回る損失を出すだけでなく、追加の証拠金を要求されるなど極めてハイリスクの取引となる。また、実際に金の現物を取引するわけではない(実際に取引が行われているかどうかもわからないケースがある)。
公的と誤認させるような私的な資格を「就職に有利」と取得を勧めたり、「近く国家資格になる」と偽って無名の私的資格を取得させたりするなど、社会的にあまり意味のない資格を喧伝し、講座料や試験料を徴収する商法。
「このチラシ限定の大安売り」や「新製品の講習会」といった名目で、特定の閉鎖的な空間に大勢の人(カモ)を集め、日用雑貨を無料または格安で配ったり、医療機器などを無料で使用させるなどして、その場の雰囲気を盛り上げて(あるいは返報性の原理で「よくしてもらったからお返ししなければ」という気持ちを突いて)一種の催眠状態(興奮状態)にし、最終的には高額の商品(健康器具、羽毛布団など)を売りつける商法。
商品やサービスを「無料体験」「無料点検」「無料キャンペーン」などの宣伝文句で、「初回無料」「一定期間無料」などの名目で提供して客集めをし、集まった客に高額な商品(エステや化粧品、健康食品など)を有料で売りつける商法。
代金引換郵便などを使って注文していないはずの高額な商品を一方的に送りつけ、「受け取った以上は支払わないといけない」と勘違いさせて代金を支払わさせる商法。
貴金属や宝飾品、骨董品、着物や自動車などの買取査定において、持ち主が納得していないにも関わらず、執拗な要求によって強引に安値で買い取ること。「とりあえず買取査定をする」と強引に査定をはじめ、品物を持ち帰って勝手に転売し(あるいは実際は転売していない場合もある)、極端な安値を支払うことで「買取」を成立させてしまう。
繁華街の路上で「アンケート調査」などと称して近づき、そのまま喫茶店や営業所に連れ込んで強引なセールストークを行い、根負けした客に化粧品や指輪、絵画、英会話教材、エステなどを売り込む商法。
「会ってお話がしたい」「あなたが○○に選ばれたのでぜひ一度ご説明したい」などと言葉巧みに誘い出し、喫茶店や営業所に呼び出して、高額の商品(健康食品、英会話教材、宝飾品など)を買わせる商法。
「過去の特に親しくもなかった知人(クラスメイト等)」から突然「久しぶりに会わない?」と言われて喫茶店やファミレスに出向くと、十中八九アポイントメントセールスの一種が展開され、マルチ商法の勧誘、宗教の勧誘、もしくは某政党の選挙の投票依頼が待っている。
街頭でアンケート(生活実感のアンケートなど)やモニター(肌年齢チェックなど)を行い、終了後に「このままだと大変なことになる」と不安を煽り、高額の商品やサービスを購入させる商法。例えば「このままでは○歳になる頃には肌が○○になってしまいますよ」と伝えて化粧品やエステの契約をさせる、「今の時代は語学力」といって英会話教材を購入させるなど。「アンケートの御礼です」と言いながら「ところで○○には興味がございますか?」といって勧誘することもある(「スマホに関するアンケート」をして、その御礼に粗品を配りつつ、光回線の加入を勧誘するなど)。
確実に当選するくじ引きを引かせ、気分が高揚した勢いで高額のサービス契約や商品につなげる商法。ショッピングセンターやスーパー銭湯など「気が緩みやすい」ところで開催している、有線放送や光回線、ウォーターサーバーなどのくじが典型的。よくあるのが2等のくじしか入っていない箱を引かせ、「おめでとうございます。2等が当たりました。2等はウォーターサーバーの無料利用券です」などと甘言を呈し、高揚感の中で契約に進め、本来の目的である「水」の長期契約をさせるなど。
SNSや出会い系サイト、婚活パーティー、街角のアンケート、オンラインゲームのボイスチャットなどを入口として、異性の販売員が身分を秘匿してターゲットに接触、何回か実際に会って話やデートを重ねることで恋愛感情を抱かせ、そのうえで毛皮や宝石、絵画や不動産など高額の商品を購入させる商法。ローンを組ませることも多い。一度引っかかると「カモリスト」に乗って、同様の手口が仕掛けられやすくなるとされる。
結婚をエサにして異性に近づき、騙して金品を巻き上げる詐欺。「結婚前に借金を清算したい」「株や先物取引で失敗してしまったので一時的に穴埋めのための金が必要」「結婚を機に独立するための開業資金が必要」「共同で生活するためにクレジットカードも一緒にしよう」などと偽り、多額の出資をさせたり、借金を背負わせたりする。国際結婚を持ちかけ、ビザの支給費用や渡航費用などの名目での多額の金銭を詐取する事例もある(国際結婚詐欺)。
人の不幸や弱み、不安につけ込み、 霊能者を装った売り手が「たたりがある」「不幸になる」などの言葉で脅かした上で、「これを買えば不幸から逃れられる」と、あたかも「(購入することが)唯一の救い」になるように伝えることで、高額な壺や数珠、印鑑などを買わせる商法。
実際の使途が不明瞭な状態で、慈善事業や福祉事業、盲導犬・介助犬・聴導犬などの育成を名目に、街頭や訪問により、寄付や商品購入を要求する商法。
「無料で点検に来た」と訪問し、「白アリ被害が深刻」「このままだと屋根から雨漏りがする」「この布団はダニだらけでこのままだと病気になる」「水道水がサビている」「消火器が古くなっている」などと騙し、 不安を煽って、高額かつ不必要な、代替となる商品・サービスを売りつける。羽毛布団やシロアリ駆除、屋根のリフォーム、浄水器、 給湯器、消火器などが代表的な商材。
被災者宅に訪れて、「屋根が壊れていて危険。すぐに修理が必要」などと嘘の診断を伝え、不要な工事を契約し、高額な料金を請求する。不安商法・点検商法の一種。
「手に職をつけて自宅で高収入を」などの宣伝文句で言葉巧みに勧誘し、仕事を始めるのに必要な材料や機械を高額で売りつけたり、「講習会」として多額の受講料を取ったりする商法。初期投資に見合う収入を得ることは極めて困難。
「自宅で生き物を育てる内職」と勧誘し、高額な種親・飼育セット・マニュアルを開業時に購入させたうえで、昆虫や爬虫類などを自宅で育成させ、いざ買取の時には様々な難癖をつけて買取をしない。
社員やアルバイト募集などの広告を出し、応募してきた人に自社の商品を売りつける商法。応募者の立場の弱さに付け込み、採用の条件として自社の商品を購入させる(または、それを仄めかす)。また、採用後に「まずは自社の商品を知ってほしい」という名目で自社の商品を買わせたる。
「タレント・モデル募集」のオーディションに合格・契約後、デビューのために高額の講座受講や出演作品の買取などをさせる商法。合格後の高揚感を利用し、「デビューのためには養成講座(レッスンなど)を受けてほしい」などと伝え、高額の講座受講をさせたり、CDなどの出演作品を自腹で買い取らせたりなどする。
ご近所さんを「料理の講習会」「フラワーアレンジメントの講習会」などの別目的で集め、なべなどの調理器具や浄水器、化粧品などの高額な商品を買わせる手法。マルチ商法の勧誘とも組み合わせて使われることがある。
地域のイベント会場などで「講習会」と称して健康や美容、料理などに関する勉強会を開き、事後に関連する高額の医療機器や健康食品、美容グッズ、化粧品、調理器具などを購入させる商法。
「宣伝用に写真を掲載させてもらう代わりに」とか、「お宅の立地は宣伝になりますから」などといって、「特別に安く」リフォームを請け負うといって、結局高額な (あるいは粗悪な)住宅用設備を売りつけたり施工したりする商法。ソーラーシステム、外壁工事、ベランダやカーポートなどの工事が代表的。
月契約の会費等を、数か月ごとなど一括で払わせ、いざ解約を希望するときには一括払い期間については分割での返金を行わない商法。
商品(希少な商品)やサービス(エステや英会話など)の提供を受ける前に「チケット」等の形で役務提供を受ける権利を事前に購入しておき、いざその商品やサービスを利用しようとしたときには在庫切れや「予約過多」によってその権利行使ができなくなる(しにくくなる)商法。
債務不履行時、顧客の求めに応じて適宜返金がスムーズに行われれば特に問題商法とはならないが、「返金が滞る、返金がなされない」など債務不履行が顕在化すると問題商法になるといえる。
実際には存在しない(販売するつもりがない)商品を広告に載せることによって客寄せし、別の商品購入を誘導する商法。その商品を購入しようとしても、「お客さまにはもっといいものがある」「あの商品は○○な問題点がある」などと言って頑なに接触させず、強引に別の高額商品や売りたい商品を売りつける。不動産、中古車、ミシンなどが代表的。
売主側の不動産業者が、他の不動産会社を経由した購入検討者の申し込みを「既に申し込みが入っている」などといって断り、売主側が買い手を見つけることで、「売主」「買主」両方から手数料を得ようとする商法。
イベント会場で絵画やイラストレーションの原画・版画、着物、宝石などの展示会(展覧会ではない)を開き、現地で強引な勧誘を行って高額な値段で売りつける商法。デート商法と組み合わせられることも多い。
実際に通学することなしに、大学などの高等教育の「学位」的な"称号"を授与する商法。非認定の大学(を称する)機関や団体が発行する。
販売員が職業を騙ったり、誤認させるような言動をすることで商品を販売する商法。「消防署のほう(=方角)から来ました」といって火災報知器や消火器を販売する、「お届け物(=契約の景品)です」といって新聞を勧誘するなど。
訪問等によって将来の学習不安を煽り、高額の学習教材セットなどを売りつける商法。
わざとその学齢では難しいテストを無料または格安で受けさせ、学力不安を煽り、高額の教材購入や入塾に誘導する商法。
買う意思のない者に対して、無理やりに商品購入やサービス契約を迫る商法。専業主婦が独りで居る時間帯を狙って粗悪品を高値で売りつけたり、購入意思のない新聞などの契約を強要したりする。
馬券や宝くじなどの予想やパチンコなどギャンブルの攻略法を販売する商法。射幸心に付け込んで高額な入会料や会費を詐取し、効果のない情報を販売する。
健康食品や代替療法について、効能や理論・体験談を書籍化し、それを実質的な「広告媒体」として活用する商法。直接当該商品の効果・効能を広告するのは違法だが、「書籍の広告」と「書籍」自体は「表現の自由」に照らしてなかなか規制をしにくい、という規制の間隙を突いたもの。ダイエットに効く、ガンが治った、奇跡、新しい治療法、~するだけ、好転反応・・など「健康情報界隈」でよく見聞きする言葉が多用される。
体型や顔、美容、体毛、歯並び、体臭、包茎など、人のコンプレックスを解消することを突いた商法。過剰な劣等感や危機感を煽ることで、高額な美容整形、 一般的には不必要な施術、サプリメントなどを売りつける。
相手の結婚意欲につけ込み、実効性の薄い「婚活」に多額の会費等を支払わせる商法。不安を煽ってオプションを追加させる、サクラを使って「出会い」だけは演出するなどの手口もある。甘言を呈して入会させ、実態はノーフォローであることも。
就活生の情報の非対称性につけ込み、「就活に役立つ」と喧伝し、あるいは「このままだと就職できなくなる」と脅し、高額の就活セミナーへの参加や実効性の不明な就活塾への入会、教材購入などを迫る商法。
軽トラックで格安の竿竹を宣伝して巡回。値段に釣られて呼び止めた客に商品を選択させ、実際に納入する段になって「あなたが選んだのは高級な竿竹だ。寸法に併せて切ってしまったので買え」と脅し、高額な竿竹を買わせる。
「無料(格安)で不用品を回収する」と宣伝(近所を軽トラックで巡回していることも多い)している業者に連絡し、実際に回収を依頼して、当該の不用品をトラックに積み終えた途端、「回収は無料だが積み込み料(運搬料、出張費、廃棄手数料)は有料だ」などと主張し、高額な支払いを強硬に要求する商法。
簡単な誘導実験を見せて、その実験結果をもとに高額な商品の購入を勧める商法。「塩素」で反応する試薬を使い、水道水に試薬を入れて「有害物質が検出された」ことを示して危機を煽り、浄水器(塩素を除去する)で「有害物質が完全に除去された」と言って当該の浄水器を購入させる手法、水を含ませて正規の使い方をした洗剤Aと、原液だけ垂らした洗剤Bとで「油の落ち方が違う」といって、洗剤Aの優位性を示す手法(念のため記すと、原液だけでは洗剤Aでも油は落とせない)、など様々な攪乱実験が生み出されている。
無料または格安で浄水器や空気清浄機などの機械(本体)を提供し、定期的に交換が必要で高額なカートリッジやフィルターを売りつける商法。
「消費者金融で借金をしてくれれば、返済は代行し、手数料も支払う」という約束で、消費者金融からアルバイト本人名義で借金させ、実際には借金をアルバイト本人に背負わせる詐欺。
「紳士録」などと称する名簿に誌名を掲載することを名目に、掲載料や登録料を取ったり、その紳士録を送りつける商法。掲載を断った場合に削除料・校訂料などを脅し取ることもある。
新規開業店舗などに事前連絡なく突然訪問し、「町内に設置してある看板に掲載されますので、掲載料の集金に来ました」と、あたかも「町内会のしきたり」「掲載料を払うのが当然」というトーンで伝え、2~3000円程度の掲載料を徴収する商法。効果はともかく、掲示 を是とする場合は当該の看板が「無許可設置」の場合もあるため、業者・掲示場所・行政の許可の有無は必ず確認しておきたい。
「敷金・礼金ゼロ」としてイニシャルコストを抑えたい賃借人を集める一方、家賃滞納が発生すると鍵を即時交換し、高額な「鍵の交換手数料」を徴収したり、「追い出し屋」が賃借人を強制退去させたりする商法。
また、敷金や礼金はゼロでも、仲介手数料や保証金、鍵交換費用などで結果的に敷金・礼金相当分の金額を支払う必要がある場合もある。
自己啓発などと称し、実質的なマインドコントロールを行うセミナーを開催することで、ターゲットを販売者にとって都合の良い人間に洗脳し、高額な教材や商品を買わせる商法。
商品やサービスの架空の「体験談」を掲載し、広告・勧誘する商法。
コンサートやスポーツのチケット、限定商品・記念商品、希少性の高い製品、話題の新商品、災害発生時に品薄になる生活必需品など需給バランスが狂った商品を買い占め、高額で転売する商法。
実際にその商品を仕入れていない状態で販売を行い、受注後に商品を確保する商法。販売者にとっては初期投資や在庫管理コストがかからないため参入障壁が低い一方、「予定日に配送されない」「一方的なキャンセル」「入金したのに商品が送られてこない」などのトラブルも起こりやすい。
「無在庫で簡単に儲かる」という触れ込みで初期費用を徴収して無在庫転売のネットショップを開店させ、発注があると「在庫がない」として商品を発送しない。
ネットショッピングで商品を購入した消費者に、販売業者から「欠品のため、○○ペイ(決済アプリ)で返金したい」と連絡し、複雑な手続きを誘導して、実際は「送金」させる詐欺。
事業者自らが第三者のフリをすることで「にぎやかし」を行ういわゆる「サクラ」は、「なりすまし型」のステマ。このほか、実際は宣伝対価を得ているにもかかわらずその利益関係が秘匿された状態で宣伝が行われる「利益提供秘匿型」のステマもある。
本来は行列になるほどの客数ではなくても、わざと店内に客を入れない・店員の数を絞る・レジを減らす・サクラを並ばせるなどの細工によって、「人気がある」ように見せかける商法。ステマの一種。
スパムメールの末尾に「配信停止はこちら」などのリンクを忍ばせておき、これをクリックしたり、クリック先でメールアドレスなどの入力をさせたり、直接連絡させたりすることで、「現在有効なメールアドレス」であることを報告させ、スパムの送り先が「有効アドレス」であることを把握する。
Webサイトやスパムメールに仕込まれた「サンプル視聴」や「年齢確認」などのリンクをクリックすると「ご入会ありがとうございました」と料金が表示され、勝手に契約が進んだように見せかけることで、高額な料金を請求する詐欺。
Webサイトを開いただけでいきなり利用料金を要求される詐欺。サポートセンターの電話番号が記載されており、慌ててそこに電話をすることでカモリストに掲載され、各所から執拗に金銭を要求されるという二次被害も起こりやすい。
はがきやスパムメールなどで、存在しないサイトの高額な閲覧料金やなどを請求する詐欺。PCのウイルス感染を装い、その修理にお金がかかることを要求するものもある。通知にはサポートセンターの電話番号が記載されており、慌ててそこに電話をすることでカモリストに掲載され、各所から執拗に金銭を要求されるという二次被害も起こりやすい。
金品を貸していないにもかかわらず、「貸した」と偽って金品の返済を求める詐欺。
アフィリエイトの収益目的で、他のメディアとの契約をすることなく、また情報の取材や裏付けを特に行うこともなく、テレビやネットなどからコンテンツを幅広く引用ないし転用・盗用し、「まとめ」の名目で掲載したブログなどを運営する商法。Youtubeの「まとめ動画」も同様。いわゆる「こたつ記事」で量産されやすい。
サーチエンジン最適化と称して、検索エンジンにとってご法度となるようなSEO手法を展開し、(契約している)短期的には成果を示しても、中長期的にはWebサイトの価値を毀損してしまうような焼き畑的商法。
「初期費用がかからない」「サポート込み」などを謳い文句に高額のリース料でWebサイトの製作・サーバー管理・SEOなどを請け負う商法。契約外のサービスにオプション料金が発生するほか、途中解約ができない、Webサイトの所有権が得られないことなどに考慮が必要である。
「お金に関するアンケート」など、世論調査のアンケートを装った自動音声ガイダンスにより、個人情報(家族状況や資産状況)を詐取し、リスト化する詐欺。
ワン切りで発信し、受電や折り返しを確認することでその電話番号の有効性を確認し、リスト化する詐欺。
「購入資金の2割の出資をすれば、8割は低利で融資する」「購入資金の○倍まで資金を融資する」などと甘言を呈し、「新規上場株の優先買い付け」や「確実に儲かる株」に出資させ、実際には取引を行わずに出資金を巻き上げる詐欺。
勝手に口座に入金し、その後高金利での返済を要求するもの。
新幹線の回数券など、換金性の高い金券の売買を利用した金融商法。顧客は業者から金券を受け取り、その金券を指定の金券ショップで換金する。一定期間後、顧客は業者に金券の正規価格を支払う。
「年金証書」「印鑑」「通帳」を担保に貸し付けを行い、債務者の年金を返済に当てる金融商法。
複数の業者が結託して高利貸を行うシステム。
ある業者Aが、小切手や約束手形を担保として高金利の貸し付けを行う。返済が滞ると、紹介された別の業者B(あるいは偶然を装い、「お困りのことはありませんか?」とAとつながっている別の業者Cが接触することもある)が「今の借金を自社の借金で返済できる」と紹介する。このことを繰り返し、雪だるま式に債務が拡大する構造。
債務者(A)と債権者(B)が物品販売の業務委託契約を結ぶ。Bは、安物(生活雑貨)の商品および業務委託手数料としてお金をAに支払う。Aは、1週間程度でBに商品の代金を支払う。実質的には「業務委託手数料」が元金、商品代金が返済額に相当する。商品の代金は、その原価からは大幅にかけ離れた高額の価格に設定される。
家具などの生活必需品を買い取り、それを「リース」として、リース料を要求する商法。実質的には家具が担保、リース料がその利息に相当する。
顧客から市場での商品やギャンブルなどの売買取引の委託を受けた時に、その注文を実際には取引所には出さず、自分自身がその相手方として売買を行い、顧客には注文通りに取引所で売買したように見せかけ、手数料や証拠金などを徴収する行為。
値動きが顧客の想定と逆に動いた場合は、委託金はそのまま業者の利益となる。値動きが顧客の想定と同じ方向に動いた場合は、成立し得た「利益額」を元手として次の取引を勧め、顧客の予想が外れるまで取引を継続させることで、業者だけが利益を得ることができる仕組み。
出資金を運用するのではなく、後発投資家の出資金を先行投資家の配当に回す自転車操業で、破綻を前提とした資金回収スキーム。
不動産投資などで、株式や投資信託などの期待利回りを大幅に超える異常な高配当をうたって出資金を集め、その一部を「配当」と偽って顧客に払うことで高配当を信じさせ、絶えず資金を供給させる。やがて新規の出資が鈍化してくると、配当が遅延したり、出資金の返還が滞ったりして、後半の出資者は配当も得られず、元本も失う。
「近々上場予定」「値上がり確実」と虚偽の説明を用いて未公開株の購入を勧誘し、お金をだまし取る。
現地の内見を容易にできないことを逆手に取り、架空の物件を販売したり、実際の現地価格よりも高い価格で売りつけたりする詐欺。
需要が大きく購買率の高い「人気商品」と、需要がなく売れ行きの悪い「不人気商品」をセットにして販売する(セットでなければ販売しない)商法。
日本国内から、「バカラ」や「スロット」、スポーツへのベッティングなどの「オンラインカジノ」サイトに接続させて賭博をさせる商法。たとえ海外のサーバーであっても、金額にかかわらず、日本国内からオンラインカジノに接続して賭博を行うことは違法。
「義理」「人情」「プレゼント」を駆使して成約を勝ち取る商法。マルチ商法、保険商品の外交、訪問販売などが代表的なGNP商法。
義理は、「先輩・後輩関係」「取引先」など、「断り切れない人間関係」を使った方法。人情は、「家族」「友人」など、「情け」を利用した手法。プレゼントは、お菓子や接待など、無償のサービスを先に提供する代わりに、客の返報性の原理を利用して成約をもぎ取る営業手法。
「GHQが占領下の日本で接収した財産を極秘に運用しており、その資金が今なお眠っている」という都市伝説をもとにした詐欺(様々なバリエーションがある)。資金提供を受けるために申込金や手数料を要求し、出資金を詐取する。
不動産投資や投資信託などで、「プラス」のシミュレーションしか示さない商法。「5%の値動き(リスク)があり得る投資」というのは、プラスにもマイナスにも5%のブレがあるということ。これらの想定を入れず、単純に「投資⇒必ずお金が増える」と誤認させるもの。高利回り=逆回転リスクもある、ということは投資の基本。
そもそも、元本保証でないすべての金融商品は、必ず市場の変動による「マイナス」のリスクがある。また、「売買手数料」も発生する。不動産投資においては経年で家賃が下がり、設備の劣化で管理費は上がる。リフォームや設備更新も必要で、さらに固定資産税もかかる上、空室率によってはさらに「持ち出し」が発生することは意識しておきたい。
素人が安易に「儲けよう」と欲をかくことで、業者に「赤子の手をひねる」如く虎の子の財産をかすめ取られる様々な事例を挙げる。
「オプション料込み」「送料込み」「取付工事費込み」の価格設定を言い換えて、「オプション品を無料でつける」「送料を無料」「取付工事費を無料」など、あたかもオプションとなるサービスが無料であると誤認させて、「お得感」を演出する商法。
「ポイント還元」の名目で、あたかもお得な「値引き」がなされているように誤認させて、「お得感」を演出する商法。
ポイントの仕組みは、その原資を「ほんらいの売上」からではなく、「客が支払ったお金」から捻出するというもの(値引きと違って、お店は損をすることがない)。言ってしまえば、「お客が、自分の支払ったお金で将来の自分の値引きの原資を作る」スキーム。しかも、その使途を自分の店などに限定できることもメリット。さらに、「10%ポイント還元」といったときは、「ポイント分の購入にはポイントがつかない」ことが最大のミソで、実質的に9.09%程度の値引きとなるため、「1割引き」よりも少ない値引額で「1割引」と誤認させることも可能。そのうえ、ポイントが失効すると、その分のお金は「儲け」としてさらに自分の懐に入れることができるというおまけがついてくる。
このように、非常に巧妙な「客に悟られずによりよく儲ける」仕組みといえる。
意図的に出荷量を絞って品薄の状態を作り出し、消費者の購買意欲を煽る商法。
「閉店」することを名目に、「在庫処分のため」と称して安売りを行い、購買意欲を刺激する商法。実際は「閉店」(業をたたむこと)ではなく、「閉店」(単にその日のお店を閉めること)であって、常時「閉店セール」を行うことも多い。
販売方法に様々な「制限」をかけることで限定的に商品を販売し、緊急性と希少価値を演出することで、消費者の購買意欲を刺激する商法。「季節限定」「期間限定」「数量(人数)限定」「予約限定」「○○記念限定」「地域限定」「コラボレーション限定」「限定パッケージ」など様々なバリエーションがある。
一つのストーリーや機能を持ったソフトウェアを、仕様の違う複数のバージョンに分けて販売する商法。
特に分けて販売しなくてもよいコンテンツを、敢えて複数に分割して販売する商法。アフィリエイト目的でページを極端に分割したウェブサイトもこの商法の亜流といえる。
ソフトウェアなどの販売において、元からデータとしては収録されている要素の一部にロックをかけ、特別なアンロックキーを購入しないとそのロックを外せないようにして、「完全な状態」で動かしたいユーザーにアンロックキーの購入を煽る商法。
すでに発売されたソフトウェアや書籍などに、後日新機能や新情報、バグ修正や誤植修正などの要素を追加して「完全版」として再度販売する商法。最初に未完成の物を売りつけるという意味では、「未完成商法」とも言われる。
バージョンアップした新要素を少しだけ追加し、細かい調整やバグ修正などをしただけのほぼ同一バージョンの商品であるにもかかわらず、「別バージョンの新作」として売り出す商法。
過去に発売された商品を、リメイクして新作として売り出す商法。
ゲームなどで、基本プレイを無料としつつ、有利に展開を進めたり、コレクション要素を充実させたりするには小出しの継続的な課金が必要となる商法。
ソーシャルゲームやキャラクター商品などにおいて、ランダムに入手できるアイテムを複数準備し、特定のアイテムの収集をコンプリートすることでレアアイテムが入手できる仕組みとすることで、当該のアイテムを入手するまでレアアイテム以外のアイテム購入を煽る商法。
ソーシャルゲームやキャラクター商品などにおいて、ランダムに入手できるアイテムを準備し、レアアイテムや欲しいアイテムを入手できるまでアイテム購入を煽る商法。
多額の出資(ポイントの購入、引換券の購入など)を経た結果として、ゲームを有利に進行させたり、コレクション要素を揃えることができたり、アイドルと長時間握手ができたり、というその世界において限定的な特典を得ることができる商法。
アニメやゲームは宣伝媒体で、メディアミックスと称して関連するグッズ(おもちゃ、CD、DVD、マンガ、小説、映画、フィギュア、雑貨など)を売りつける商法。
初回生産や予約などに限定し、「特典」をつけて販売する商法。
年末商戦の「在庫処分品」を、縁起物のように名前を変換し、さらに「お得さ」を演出して販売する商法。
商品やサービスを、継続的に、原価を大幅に下回る価格で販売し続ける行為。健全な市場競争を阻害することから、違法行為となっている。
安い「販売価格」と、それと比較対照する高い価格(例えば「定価」や「希望小売価格」「通常価格」など)を併記して販売する商法。実際に対照価格で販売される実績がほとんどない場合や、季節変動商品で需要が高い時期の高い価格を対照価格として掲載してしまうと、景品表示法違反となることがある。
実際に非会員価格で販売されることがほぼない商品において、安い「会員価格」と高い「非会員価格」を併記して販売する二重会員価格商法の1つ。
ニセのNFTプロジェクトを立ち上げ、投資資金を集めた後、突然プロジェクトが放棄され、資金を詐取する詐欺。
無名のNFTや仮想通貨(暗号資産)、クズ株などを、SNSなどを使って「人気商品」であると喧伝して価格を大幅に上昇させ、価値が十分に上がったところで売りぬける商法。すぐに当該の商品は価値が暴落し、価格は適正な評価額に戻るため、乗せられて購入した層は大損をすることになる。
クラウドファンディングで集めた資金を詐取する商法。よくあるのがリターンとして約束された商品が届かない、説明と違う商品が届くといったトラブル。他にも、プロジェクトが一方的に中止される、出資金が募集の用途と別の目的に流用される、など。
融資型のクラウドファンディングで配当を約束しておきながら、計画倒産などにより、調達資金の配当を行わない詐欺。
駐車場で、「1日最大○円」「24時間最大○円」などと表示しておきながら、「入庫より24時間を過ぎると通常料金を加算」「21時から翌8時までに入庫した場合に適用」など細かい運用ルールがあり、実際には高額の駐車料金を請求する商法。