身を護る鉄則です。身に覚えのない電話番号はすぐに応答せず、「出ない」「折り返さない」ことを徹底しましょう。
折り返さない理由は、
などに使われることを防ぐためです。
知らない番号から電話がかかってきたら、必ずGoogleなどで検索することを習慣化するようにしましょう。営業電話や詐欺電話の番号が引っ掛かったら、その番号は迷わず「着信拒否」しておくようにします。
非通知番号は詐欺に使用される可能性が非常に高い通話です。電話に出てしまうだけでも「有効な電話番号(存在する電話番号)」であることが相手に伝わってしまうため、SMSを送ることを含め、詐欺を仕掛けるターゲットとなりやすくなります。「非通知通話には出ない」ことを原則としましょう。
「+」ではじまっている番号から着信がくることがあります。これは国際電話で、「+1」(アメリカ)や「+44」(英国)、「+86」(中国)など、「国番号+電話番号」となっています。
知らない国際電話からの着信は「国際電話詐欺」と呼ばれるもので、折り返し電話をかけたり、場合によっては電話に出るだけで高額な通話料が発生してしまいます(詐取した通話料から、マージンを受け取るスキームです)。手練手管で話が引き延ばされ、非常に高額な通話料がかかるだけでなく、通話の中で個人情報を奪われることもあります。また一度この手口に引っかかると、様々な番号から電話がかかって来やすくなるとされます。
身に覚えのない国際電話には絶対に出ないようにしましょう。もちろん、安易に折り返すことも避けましょう。
電話に出ると、自動音声によるガイダンスが流れることがあります。世論調査などの場合もありますが、詐欺の場合もあります。「機械の声」であることに却って猜疑心を忘れてしまい、巧妙に個人情報を搾取されたり、振り込め詐欺の被害に遭ったりすることも多いようです。「自動音声が流れてきたら、付き合わずにすぐに通話を切る」のが身を護ることにつながります。
詐欺通話は、会話をすればするほど個人情報が筒抜けになっていきますし、引っ掛かる確率も高まっていきます。不明な相手からかかってきた電話(または、こちらから折り返した電話)で、要件の要領を得ずに30秒を超えて会話が続きそうな場合は、一度電話を切って、「本当にその組織があるのか?」などをGoogleなどで検索することをお勧めします。
よく言われることですが、「かもしれない」運転が社会を生きる上での鉄則です。「自分は引っ掛からない」と思う人ほど引っ掛かりやすいというのは世の習いというもの。「いつか引っ掛かるかもしれない」くらいの注意力をもって詐欺電話と向き合いたいものですね。