お酒は、酒税法上「アルコール分1%以上の飲料」です。以下の4種類に分類されています。
穀物や果実を発酵させたお酒です。穀物系の代表格は「ビール」や「日本酒」、果実系では「ワイン」です。比較的アルコール度数は低めです。
醸造酒を蒸留したお酒です。ウイスキーや焼酎、ウォッカやブランデーなどがあります。アルコール度数は高めです。
醸造酒や蒸留酒に果実や香料を混ぜたお酒です。梅酒やチューハイなどがあります。
酒税法で定められたお酒の分類で、原料等によりビール、発泡酒、その他の発泡性酒類(第三のビールやチューハイなど)にさらに分けられます。
「熱処理していないビール」です。ただし海外では、熱処理の有無ではなく、「樽出しビール」のことを指すのが一般的です。
「熱処理していないビール」です。すなわち、日本ではドラフトビールと同義です。「非熱処理」とも書かれます。
「貯蔵工程で熟成させたビール」です。熱処理の有無は無関係です。
原料の一部に濃色の麦芽を用いた、「色の濃いビール」です。香味が特に強いものを「スタウトビール」とも言います。
水とホップを除いた原料のうち、麦芽の比率が50%以上、副原料として麦・米・トウモロコシ、高粱、馬鈴薯、デンプン、糖類、認められた苦味料やカラメルを用いた、アルコール度数20%未満のお酒です。5%以下の果実やハーブ・野菜・調味料などを添加して風味付けをしたものを「フレーバービール」と呼びます。
麦芽や麦を原料として使用しているが、要件としてはビールには該当しない、アルコール度数20%未満のお酒です。
麦芽や麦を使用せず、豆類やトウモロコシなどから生成した、ビール風の苦みがあるアルコール度数10%未満のお酒です。
米を原料とした日本のお酒(厳密には、日本の米・米麹を用いて日本国内で生産されたもの)を「日本酒」と総称します。特に、もろみを濾したもの(酒税法上。狭義では、もろみを濾して透き通ったもの)が「清酒」です。
<原料で分類>
原料となるお米の精米歩合が70%以下の日本酒です。
精米歩合が60%以下の日本酒です。
精米歩合が50%以下の日本酒です。
原材料に米・米麹のみを用いた日本酒です。
精米歩合が50%以下で、かつ米・米麹のみを用いた日本酒です。
米・米麹・水を発酵させ、もろみを濾さない日本酒です。
濁酒を、白濁が残る程度に濾した日本酒です。酒税法上は「清酒」に分類されます。
<日本酒度で分類>
4℃の水に対して、比重が水よりも軽い(糖分が少なくアルコールが多い)日本酒です。
4℃の水に対して、比重が水よりも重い(糖分が多くアルコールが少ない)日本酒です。
<酸度で分類>
酸度が高い日本酒です。
酸度が低い日本酒です。
日本の蒸留酒で、原材料により様々な種類があります(麦焼酎、芋焼酎、米焼酎、そば焼酎、しそ焼酎など)。
廃糖蜜や酒粕などを原料に、蒸留を何度も繰り返す焼酎です。
米や麦、芋などを原料として、1度だけ蒸留を行う焼酎です。
ブドウを発酵させてつくる醸造酒です。なお赤ワイン、白ワイン、ロゼワインを総称してスティルワインと言います。「非発泡性ワイン」の代表格です。
黒ブドウを皮や種も含めて一緒にひとまとめにして発酵させた赤いワインです。肉料理に合います。
主に白ブドウを使用し、皮や種も取り除いて発酵させた白いワインです。魚料理に合います。
黒ブドウの皮や種を漬かりが浅いのうちに取り除いたり、赤ワインと白ワインを混成したりしてつくる、ピンク色のワインです。
発泡性のあるワインの総称です。フランス・シャンパーニュ地方の「シャンパン」が代表格です。
アルコールを加えることで、度数を高めたワインです。辛口の食前酒(シェリー酒など)や、甘口のデザート酒(ポートワインなど)があります。
ハーブやスパイスなどで風味を加えたワインです。サングリア(スペイン)やヴェルモット(イタリア)などが有名です。
大麦やライ麦、トウモロコシなどを発酵させた蒸留酒です。樽で寝かせることにより樽の成分が溶けだし、琥珀色になっている事が特徴です。ここでは「世界の五大ウイスキー」と呼ばれるウイスキーを紹介します。
スコットランドで生産されるウイスキーです。麦芽を乾燥させる際に燃焼させるピート(泥炭)によるスモーキーな香りが特徴です。大麦麦芽のみを使用した「モルトウイスキー」、大麦麦芽以外を使用した「グレーンウイスキー」、先二種をブレンドした「ブレンデッドウイスキー」があります。
アイルランド及び北アイルランドで生産されるウイスキーです。ピートを使用するため、雑味の少ない味が特徴です。上述のモルトウイスキー、グレーンウイスキー、ブレンデッドウイスキーのほか、3回蒸留を行う「ピュアポットスティルウイスキー」があります。
アメリカのウイスキーです。トウモロコシ、大麦、小麦やライ麦を原料とします。トウモロコシを80%以上使用した「コーンウイスキー」、トウモロコシを51%~79%使用した「バーボンウイスキー」、テネシー州でつくられるバーボンである「テネシーウイスキー」、大麦を51%以上使用する「モルトウイスキー」、小麦を51%以上使用する「ウィートウイスキー」、ライ麦を51%以上使用する「ライウイスキー」があります。
カナダ産のウイスキーです。穀類のみを原料とし、麦芽によって糖化し、酵母によって発酵させ、カナダ国内で蒸留し、容量700L以下の樽を用いてカナダ国内で熟成し、3年以上の熟成期間を経たものです。
日本産のウイスキーです。麦芽(必ず使用する)および穀類・日本で採取した水を使用し、糖化・発酵・蒸留は日本国内の醸造所で行い、蒸留流出時のアルコール分は95%未満であること、そして貯蔵においては容量700L以下の樽を用いて日本国内で熟成し、3年以上の熟成期間を経たものです。
りんごからつくるお酒です。比較的アルコール度数は低いものが多いです。梨を原料にしたものは「ピアシードル」と言います。
はちみつからつくる、古くから愛飲されてきたお酒です。英語では「ハニーワイン」とも言います。
ぶどうなどの果実から生成されたお酒を蒸留したお酒です。フランスのコニャック地方で生産される「コニャック」が特に有名です。
大麦やライ麦、ジャガイモなどを発酵・蒸留させてつくるオランダ発祥のお酒です。「ジン・トニック」や「ジン・フィズ」、「マティーニ」などのカクテルベースに使われることが多いです。
大麦・小麦・ライ麦、ジャガイモなどの穀物や芋類を原料とした、白樺の炭で濾過するロシアのお酒です。アルコール度数が極めて高い(40度~スピリタスのように96度のものもある)ことが特徴です。
サトウキビの糖蜜や絞り汁を発酵・蒸留させてつくるカリブのお酒です。「モヒート」や「ブルーハワイ」などのカクテルベースに使われることが多いです。
ガベ・テキラナ・ウェベル・バリエダ・アスルを51%以上使用したメキシコのお酒です。「マルガリータ」や「マタドール」などのカクテルベースに使われることが多いです。
青梅を、ホワイトリカーや焼酎、ブランデーに漬け込んで作るお酒です。
アルコール度数95%以上のスピリッツ(蒸留酒)にハーブや果実、ナッツなどを加えたお酒です。