家電の寿命と故障の目安
洗濯機(6~10年)
- 途中で止まる、脱水ができなくなる、排水ができなくなる、給水ができなくなる、水漏れがする、異音がする、振動が激しい
乾燥機(10年)
- 乾燥時間が長くなる、乾きにムラが出るようになる、異音がする
冷蔵庫(10年)
- 庫内の冷えが悪くなる・冷えムラを感じる、水漏れがある、氷ができない、冷凍庫の食品が溶ける、急に霜が出るようになる、ドアが閉まりにくい、異音がする(音が大きくなる)
エアコン(10年)
- 効きが悪くなる、水漏れがする、冷房時に冷風・暖房時に温風が出なくなる、異音がする、起動時にブレーカーが落ちる
扇風機(10年)
- 異音がする、振動が出る、本体が熱くなる、羽根が回らない(回転がおかしい、不規則な動きをしている)
テレビ(10年)
- 画面が全体的に暗くなる、途中で画面が点いたり消えたりする、画面がちらつく・映像が乱れる(ノイズ)・縦や横に黒い線が入る、画面の色合いがおかしくなる
掃除機(5~7年)
- 電源が入らない、途中で電源が落ちる、吸引力が弱くなる、ヘッドが回らない、異音がする、焦げ臭い
※コードレス式の場合は、概ね2~3年でバッテリー交換が必要となる場合が多いようです(電源が入らない、バッテリーの持ちが悪くなる、吸引力が弱くなるなど)
電子レンジ(10~12年)
- 加熱が不十分になりがち、使用中に停止する、ボタンが反応しなくなる
炊飯器(6~10年)
- ごはんがうまく炊けない、電源が入らない、内釜が劣化している(コーティング剥がれなど)、蓋が閉まりにくくなる
電気ポット・電気ケトル(5~10年)
食洗機(卓上型:5~7年、ビルトイン型:10年)
- 電源が入らない、水漏れする、洗い残しが出る、乾燥しにくくなる、給水と脱水を繰り返す、異音がする
ドライヤー(3~4年)
- 温風がぬるくなる(出ない)、異音がある、焦げたようなにおいがする、火花が出る、本体やコードが異常に熱くなる
ノートパソコン(5年)
-
起動が遅くなる、動作が遅くなる、ソフトウェアの要因ではなく突然のフリーズが増える、異音がする、バッテリーの持ちが悪くなる、突然電源が落ちる、ハードディスクなどからカタカタと音がなるようになる、画面に線が入る・ちらつく
タブレット・スマホ(3~5年)
- 画面が暗くなる、動作が遅くなる、ソフトウェアの要因ではなく突然のフリーズが増える、バッテリーの持ちが悪くなる
※バッテリーは、概ね2~3年ほどで劣化します。バッテリー交換により不具合が解消する場合もあります。また、故障ではありませんが機種によりOSのアップデートが行われなくなり、結果的に対応アプリの減少による利便性低下が著しくなって買い替えざるを得なくなるというケースもあります
寿命を延ばすメンテナンス
洗濯機
- カビや汚れ詰まりによる部品の劣化を防ぐため、洗濯槽・洗剤投入口・糸くずフィルター・排水口を定期的に掃除する
- モーターや部品への負担を減らすため、容量を超えた洗濯物を押し込まない
- 配管詰まりを防ぐため、必要以上に洗剤を入れすぎない
- カビを防ぐため、洗濯槽は適度に乾燥させる(使用後は蓋を開け、洗濯槽を乾かす)
乾燥機
- フィルター詰まりを防ぎ、乾燥効率を高めるため、定期的にフィルター、内部の汚れやゴミを掃除する
- 排気口の詰まりを防ぎ、空気の循環をよくするため、定期的に排気口周りを掃除する
- 乾燥効率を高めるため、容量を超えた洗濯物を押し込まない
冷蔵庫
- 庫内の温度上昇を防ぎ、冷却装置に負担をかけないため、開閉回数を減らす(開けっ放しにしない)
- 庫内の急激な温度上昇を防ぎ、冷却装置への負担をかけないため、食品の粗熱は冷ましてから仕舞う(熱いまま入れない)
- 冷気の循環を適切にし、庫内の温度を均一に保つため、冷蔵庫内に食品を詰めすぎない(冷凍庫は詰めたほうが冷却効果が高くなり効率的)
- 放熱を確保し、冷却装置を保護するため、本体の周囲にはなるべく物を置かない(一定の隙間を設ける)
- 冷却効率を維持し、コンプレッサーの負荷を下げるため、定期的に送風口の霜取りをする
- 密閉性を担保し、冷却効率を高めるため、ドアパッキンの汚れを掃除する(ドアの閉まりをよくする)
- ドアパッキンの劣化を防ぐため、ドアは静かに閉める
エアコン
- 冷房・暖房性能を維持するため、定期的なフィルター掃除を行う
- 冷房・暖房性能を維持するため、定期的な内部クリーニングを行う
- 直射日光や風雨による劣化を防ぐため、室外機には「日除けカバー」を設置する
- 装置に過負荷をかけないため、指定の広さに応じたエアコンを使用する
扇風機
- 部品劣化を防ぐため、モーター部分や羽根など、埃が溜まりやすい部分を定期的に清掃する(埃取り、清拭)
- 部品劣化を防ぐため、コード類を丁寧に扱う
テレビ
- ディスプレイの劣化を抑えるため、使用しないときは電源をオフにする
- 部品劣化を防ぐため、パネル裏や端子部分の埃をこまめに払う
掃除機
- 吸引力を維持し、モーターに負荷をかけないため、ダストボックスは1回ごとにきれいにする
- ゴミ詰まりを防ぐため、フィルターやヘッドはこまめに掃除する
- コード式の場合、断線を防ぐために、「黄色いテープ」まで出し切ってから使う(赤いテープまでは出さない)
電子レンジ
- センサーの誤作動を防ぐため、庫内や外側を定期的に掃除する
- マグネトロンの劣化を防ぐため、空焚きや小さすぎるものを単体で加熱しない
- 発火による故障を防ぐため、金属を加熱しない
- 発火・発煙を防ぐため、水分量の少ない食品をそのまま加熱しない
- 異常高温となることを防ぐため、極端な連続使用をしない
炊飯器
- 調理性能を維持するため、内釜を大切に扱う(優しく洗う。食洗機やたわしなどでゴシゴシ洗うってしまうと、コーティングを剥がしてしまう)
- 装置の劣化を防ぐため、必要以上に保温しない
- 汚れが溜まり、熱がこもることによる故障を防ぐため、吸気口・排気口(炊飯器の底にある)などを定期的に清掃する
電気ポット・電気ケトル
- 内部のカルキや汚れを防ぐため、定期的に清掃する
-
劣化や汚れ、雑菌の繁殖を防ぐため、使用後は(長時間使用しないときは)、内部の水を捨て、乾燥させる(塩素が入った水道水より、沸騰して塩素が抜けた水のほうが雑菌は繁殖しやすくなる)
- 加熱・保温を繰り返すことによる劣化を防ぐ劣化を防ぐため、長時間使用しないときは電源を切る。
食洗機
- 残菜や汚れがフィルターに詰まり、洗浄効果が低下したり、排水が不良になることを防ぐため、毎回、残菜フィルターを清掃する
- 泡の発生によるフィルターの故障を防ぐため、必ず「食洗機専用洗剤」を使用する(台所用洗剤は絶対に使用しない)
- 内部のカビや臭いを防ぐため、庫内を定期的に清掃する
- フィルターの故障、排水ホースやノズルの劣化を防ぐため、極端な油汚れやこびりつきは「予洗い」を心がける
- 洗浄効率の低下や乾燥効率の低下を防ぐため、食器を詰め込み過ぎない
- カビの発生を防ぐため、使用後は蓋を開け、庫内を乾燥させる(可能な限り、乾燥機能も併用するとよい)
- カビの発生を防ぐため、またパッキンの劣化を防ぐため、定期的にドアのパッキン部分の汚れを落とす
ドライヤー
- モーターの負担を減らすため、「吸気口」「排気口」それぞれの埃や髪の毛を定期的に掃除する
- モーターの負担を減らすため、高温運転のままモーターを切らず、少しだけ(30秒程度)冷風運転をしてモーターを冷ましてから電源を切る
- コードの劣化を防ぐため、コードはできるだけ巻き付けないようにする
ノートパソコン、タブレット・スマホ
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精密機器のため、衝撃を与えない(特に、データの読み書き時)
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冷却性能を高めるため、吸気口・排気口を塞がない(また、定期的に埃を払う)
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不要なソフトウェアやデータを削除する、OSは原則として最新の状態にアップデートするなど、こまめなメンテナンスをする
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バッテリーの劣化を防ぐため、バッテリー残量は20~80%で運用する
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機械の負担を減らすため、極端な高温・低温下での使用は避ける
修理・買い替えのサイン
異常の発生
- 異音、振動、発火や焦げ臭いにおいなど「いつも通りでない」挙動を示したときは部品の故障や劣化のサインです。
性能の低下
- 冷えが悪い、効きが弱い、映りが悪いなど、「今までできたことができない」ような性能の低下は、故障や劣化のサインです。
電気代の変化
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家電が古くなると、性能が落ち、効率が低下するため電気代が高くなる場合があります。また、内部機器の故障で漏電している危険性もあります。特に生活を変えていないのに、前年比で急激な電気代の変化があったときは念のため、故障がないか確認しておきましょう(前月比では、気候の変化もあり判断材料としては適切でない場合があります)。
メンテナンスをしても不具合がなおらない
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例えば洗濯機は、排水口を掃除することで排水不良が改善することがあります。掃除機やスマホなどバッテリーを使用する機具の場合は、バッテリーを交換するだけでパフォーマンスを元に戻すことも多いようです。取扱説明書にあるメンテナンスをしても不具合が解消しない場合は、故障の可能性が高くなります。
修理代のほうが高くなる
- 修理代が高額になる場合は、買い替えをしたほうがトータルコストを抑えることができる可能性があります。
修理が難しい
- 修理部品が手に入らない、修理から納品までに数週間のラグが生じるなど、修理が難しい場合も買い替えたほうがよい場合があります。
省エネの観点
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一般に最新の家電ほど、エネルギー効率は向上しています。また、省資源化も進んでいます。エコロジーや、電気代の観点(ランニングコスト)からみても古い家電を買い替えたほうがトータルコストを抑えられる可能性があります。
機能劣化
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一般に最新の家電ほど、「できること」は多くなる傾向にあります。必ずしもすべての機能が「必要」とは言えませんが、機能によっては「便利」「これができたらQOLが上がる」というものもあるでしょう。「十年ひと昔」とも言いますので、「今の家電」を知っておくという意味で、劣化が進んできた場合は、買い替えに備えて機能面での比較考量もしておくとよいかもしれません。
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