10℃~25℃くらいの、室内の倉庫などに保管するのがよいでしょう。特に高温は劣化を早めます。
入れっぱなしにすると、それだけで電池の消耗が起こります。また、液漏れをするリスクも。長時間使用しないときは機器からは取り出し、機器とは別に保管するようにしましょう。
ラベルにある「使用期限」内に使用を開始します。使用期限を過ぎると、液漏れをしたり、性能が劣化したりします。
スマホなどで使われる「リチウムイオンバッテリー」は、概ね2年前後で持ちが悪くなってきます。「このスマホ、電池の持ちが悪くなってきたな」「100%まで充電したのに、すぐに充電が切れる」というとき、概ねバッテリー容量の最大50%程度までしか充電できなくなる状態になっています。これがほぼバッテリーの寿命とされます。これは、「充電サイクル」を約3~500回カウントしたくらいが目安となるとされています。
「充電サイクル」とは、「累計100%の充電を達成した回数」のことです。例えば、バッテリーを使い切った(0%)状態から満充電(100%)にしたとき、これを「1サイクル」と数えます。
ここで注意したいのは、「満充電」しなくても、「累計で100%の充電」をすると「1サイクル」となることです。外出先でバッテリーが少なくなった(5%)状態から、緊急で充電(30%)して、その後帰宅してもう一度充電(10%⇒95%)したとき、充電量の総数は(30-15)+(95-10)=15+85=100となり、このケースも「1サイクル」です。
充電そのものを起因とする劣化を「サイクル劣化」と言います。これ自体は防ぐことはできませんが、バッテリーの使い方や管理方法による劣化(「保存劣化」)は、使用方法を見直すだけである程度は対策を取ることが可能です。
フル充電はリチウムイオン電池の負荷が高く、劣化を速めます。充電は、80%程度までにとどめておくことがバッテリーを長持ちさせるポイントです。
一方で、バッテリーの残量を使い切ってしまうと、同じくリチウムイオン電池の負荷が高くなり、劣化を早めます。残量20%前後を目安に充電をすることが、バッテリーを長持ちさせるポイントです。
バッテリーを使い切ってしまうと、「過放電」という状態になります。そのまま放置して充電しないままでいると、電池が劣化し、そのまま充電できなくなってしまう場合があります。長時間使用しない場合は、必ず定期的に充電を行いましょう。
充電をしながらスマホを操作すると、「充電が減る」⇒「充電する」という状態を小刻みに繰り返すことになります。すると、見た目では「100%」のバッテリーの状態で操作をしているように見えて、内部的には「+1+1+1・・・」(100%⇒少し使う⇒99%⇒充電する⇒100%⇒・・・)と充電サイクルをカウントし続けていることになり、電池の劣化を速めることにつながります。
また、単純にリチウムイオン電池は熱に弱いため、操作かつ充電で本体の温度が上がりやすくなり、バッテリーの劣化を早めることにもつながります。
「ながら充電」と同じ原理で、フル充電状態でつなぎっぱなし充電を行うと、「過充電」という状態になることがあります。リチウムイオン電池の劣化を速めるばかりでなく、内部的には「+1+1+1・・・」(100%⇒少し使う⇒99%⇒充電する⇒100%⇒・・・)と充電サイクルをカウントし続けていることにもなります。
「熱すぎる」または「寒すぎる」場所での使用は、電池の劣化を早めます。
スマホが熱を持っている場合、使用し続けるとバッテリーが劣化することがあります。カバーを外し、できるだけ日陰で風通しの良い涼しいところで温度が下がるまで待ちましょう。このとき、(氷などで)急速に冷やすと本体内部が結露し、故障することがあるので注意します。炎天下からの氷に限らず、寒中からの暖房など、「急激な温度変化」自体が結露を来すことがあります。可能な限り、「暑すぎず、寒すぎず」の環境下で使用するようにしましょう。
そもそもの対策となりますが、電力消費量そのものを下げることもバッテリーの持ちを高めるためのポイントです。いくつか対策例を挙げます
巨大な建物の中や地下街、トンネルの中、海や山奥など、電波の届きにくい場所や電波が安定しない場所に長時間滞在する場合、アンテナを探すために電池の消耗が激しくなります。
メーカー純正品や認証品の充電器を使用することで、その機種に適合した電圧・条件で充電ができます。