「桃鉄」勝利のセオリーとは

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「桃太郎電鉄 昭和平成令和も定番!」を購入。やっぱり「桃鉄」は面白いよなぁ。

早速100年モードでプレイして、全物件制覇&持ち金カウンターストップ(99兆9990億円)を楽しむ。
もちろんサイコロ運も必要だが、勝利のための「戦略」そのものは、しっかり存在するのがこのゲームの面白さである。

ということで、「桃鉄」勝利のセオリーを考えてみた(以下、令和版をベースに記載)。

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桃鉄は、「双六」+「鬼ごっこ」+「モノポリー」+「ポーカー」の要素が加わった、戦略型双六ゲームである。

双六は、「たくさん出目を出して、一番乗りした人が勝ち」であるから、「いの一番に目的地を目指す」。鬼ごっこは、「鬼に捕まらなかった人が勝ち」であるから、「全力で貧乏神から逃げる」。モノポリーは、「たくさん買い占めた人が勝ち」であるから、「はじめによい物件を抑えて、収益を安定化させて<買えるだけ買う>ことができる状態になる」。ポーカーは、「相手の出方を予測して今持つべきでないカードを捨てる」であるから、「他のプレイヤーの持ちカード・使い方を推測して、先手を打ったカード使いを行う」。これらが、勝利への近道となる。

【勝ちパターンを導くセオリー】
■常に目的地の近くにいる
やはり何といっても、「目的地の近くにいること」が、勝利の第一条件である。仮に目的地に一番乗りできなかったとしても、「目的地から一番遠い」状態でない限り、貧乏神がつくことはないからだ。

「目的地に入る」のではなく、「近くにいる」という言い方をしているのには、意味がある。「自分だけ目的地の近くにいて、あとのプレイヤーがバラバラ」という状況も危険だからだ。こういう場合、確率的に「自分が目的地に一番乗りした後の次の目的地で、自分が一番目的地から遠くなる確率が高くなる」のである。このケースでは、目的地近くの物件をうろうろして、他のプレイヤーが近づいてきたところで勝負をかけるなど、「常の自分が目的地の近くにいる状態」を常につくることを第一に考え たい。

■サイコロをたくさん振る
桃鉄の基本は双六なので、シンプルに「出目をたくさん出せた人が勝つ」ようにできている。桃鉄は「進行形カード」(要するに出目を増やすカード)がたくさん用意されているので、とにかく「 多く進める手段」を手札として持っておくことが重要である。

■貧乏神をつけない
桃鉄は鬼ごっこでもあるので、「貧乏神に捕まらなかった人が勝つ」。そもそも貧乏神の悪行を受けないことが資産を増やしていくための基本であるし、自分についた貧乏神は全力で他のプレイヤーになすりつけることが重要だ。どんなに蓄財しても、キングボンビーになったらすべてが水の泡なので、そうなる前に何が何でも自分のところに来ないようにする。

【初期の戦術】
■目的地に入って持ち金を増やす

持ち金を大きく増やす方法は「目的地に入ること」。元手がなければ物件を購入できず、資産はいつまでたっても増えていかない。まずは元手を大きくしていくことに全力を投入する。

■農林物件で収益を固める
農林物件は、貧乏神に売られない安全資産。持ち金がマイナスになっても、決算を経て収益が上がれば4月にプラスにできる可能性は高くなる。収益を安定化させていく基盤となるので、初期のうちから狙って確保にいきたい。

■高収益物件を中心に手堅く収益を確保する
同じ1億円の物件でも、収益率によって決算で上げられる元手は大きく変わってくる。手元資金に余裕のない初期は、帳簿上の資産を増やすよりも、決算での収益を増やすことを意識したほうがよい。「買えるけれど、今は買わないでおく」のも戦略の1つである。

■「夏は青マスに止まる」「冬は赤マスを避ける」を徹底する
最初期に手元資金を手っ取り早く増やす手段はなんといっても「夏の青マス」である。夏の間に、数件の農林物件を抑えられるだけの元手を作って、冬に向けて収益確保に邁進するというのは1つのセオリー。一方で、「冬の赤マス」は、基本的にはマイナスにしかならないので、「狙って入る」ことは避けたい。

■進行形カードを集めておく
初期のうちから進める系のカードを持ち手として確保しておくと、その後のゲーム進行で有利に進むことができる。

シリーズ草創期から、「最初期は房総半島のカード、東海道本線の青マス、東北の農林物件」が手堅い経営の第一歩となる。基本は常に抑えておくようにしたい。

【中期】
■独占を進める
手元資金に余裕ができてきたら、やることの最優先は「目的地は常に意識しつつ、都市の独占を進めていく」ことにシフトチェンジしていく。都市の独占は「収益を倍にする」という効果があるだけでなく、貧乏神にも売られにくくなるという利点がある。中盤戦で手元資金を毎年安定的に確保していくための最も確実な方法は、何といっても独占である。

■歴史ヒーローをできるだけ多く味方につける
特定の都市を独占することで仲間になる歴史ヒーローは、味方につければつけるほど、ゲームを有利に進めることができる。「独占を進める」ことの意義はここにもある。

■進行形カードを切らさないようにする
進行形カードは常に複数枚所持しておきたい。特に「周遊系カード」は1枚でもあると強いので、まさに「切り札」として常にキープしておくように留意する。『令和』 には、「周遊駅」がある。近くにきたら、忘れずに周遊回数のリセットをするようにしたい。

■常に目的地の近くにいるように留意する
「目的地に入ること」そのものよりも、「貧乏神をつけないこと」を重視する。すなわち、「自分が常に目的地に近い状態である」ことを優先して行動してよい、ということになる。「今の目的地までの距離」も重要だが、「今の自分の駅から見て、次の目的地からの距離はどのくらいになりそうか」という予測を立てておくとよいだろう。

■大金はできるだけ決算前に使う
決算直後の春先に高額物件を購入し、手元資金がギリギリになってしまうと、万が一の台風災害などで甚大な影響が起こってしまうこともある。一番理想的なのは「3月」で ある。3月に購入した物件の収益は、即、次の決算(=4月からの手元資金)に活かされるため、高額物件はこの時に合わせて買うのがベストだ。

■スリの銀次の出現を防ぐ
突然持ち金がゼロになるリスクもあるスリの銀次。「手元資金が多い」社長にとってはある意味でキングボンビーよりも怖い存在かもしれない。青・赤・黄マスにできる限り止まらないようにするのはもちろん、「当たり年」は物件駅にも銀次が登場するので、「パトカード」や、歴史ヒーローの水戸黄門が助けてくれる水戸独占など、防御策も考えておくようにしたい。

【後期】
■「東京セカイツリー」「桃太郎ランド」を購入する

東京セカイツリーを購入すると、浅草のほかの物件の収益が2倍に(独占で4倍に)なるので、何が何でも押さえておきたいところ。そしてもちろん、「桃太郎ランド」。全物件の収益率が5%アップで、収益がグンと伸びる(鉄道を買いやすくなる)。

■確定資産を確保する
「みらい超特急」への「みらいファンド」投資を最大化(4兆円を投資)すれば、毎年1兆円近い利益を生む(しかも誰にも乗っ取られず、貧乏神にも売られず、キングボンビーにも破壊されない)超安全資産の誕生である。一人で乗っ取れば、開業時にも4000億円近くの莫大なキャッシュを手にすることが可能である。

■鉄道独占を狙う
「鉄道」も重要。こちらは乗っ取られる危険性はあるものの、農林物件と同じく安全資産の1つ。「全鉄道独占」をすると、収益率が5%アップするので、これもチャレンジする価値がある。

■周回系カードは頻繁にリセットする(または高輪ゲートウェイ駅で補充する)
後半は周回系カードで「まだ買っていない物件」を買い続ける日々になってくるので、目的地レースと空き物件探しの合間に周回系カードを「周回駅」でリセットするか、高輪でカードを買うかして、常に複数枚の手札を使えるようにしておく。

■相手に妨害系カードを使わせない
1位の者にとって、「持ち金0カード」「たいらのまさカード」「とっかえっこカード」「坊主丸儲けカード」あたりを使われるのが一番怖い。いざという時のために、「刀狩カード」は忍ばせておきたい。

【このイベントは外せない!】
■発祥地は幕張で

プロ野球チームがある都市を発祥地にすると、その年の物件の収益率が3%アップする。プロ野球チームのある都市の中で、最も高額な物件を売っているのは幕張。ネズミーランドとネズミ-シー、そしてスタートトゥモロウという3つの超高額物件の収益を大きくアップさせることができる。

■東京五輪
1都3県+福島県で物件を持っていればいるほど、65年目に「兆」単位の臨時収入がもらえるチャンス。

■大阪万博
山陽~近畿~中京エリアで物件を持っていると、70年目に「数千億」単位で臨時収入がもらえるチャンス。

■キングボンビーの金庫
83年目以降とかなり後半だが、名寄の近くで「キングボンビーの金庫」(中身は5兆円 or 10兆円)が拾えるイベントが発生する。一度手に入れたら、誰にも取られないように死守したい。

■目的地連続乗りはぜひ「30回」を目指して!
3連続で「スペシャルカード」、5連続で進行系の周遊カード。10連続で「ぴったりカード」、15連続で「物件飛び周遊カード」。20連続で「パトカード」、30連続で 「地方へ!周遊カード」がもらえる。特に15連続の「物件飛び周遊カード」は、中盤~後半での財務基盤固めに最適なので、ぜひ1枚持っておきたい。


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