20  21  22  23  24  25  26  27  28  29  30

2010/05/21公開の記事。

社内SNS(社内イントラネット専用のmixiみたいなやつ)というのがブームらしく、私の会社も例外ではない。

何でもかんでもオンライン化するのは結構だが、そのことによって、却って「どこに何が書いてあるか」が分からなくなって、現場は大混乱している。

今や、部署ごとの共有サイト、社内のSNS、各社員の日報を全社で共有するサイト、社内の統計情報を集約するサイト、そしてメール、社内報・・・と、様々な情報に囲まれて仕事をする毎日。

当然、現場は忙しいから、これらの情報を全部読んでいる時間はない。時間はないのに、情報だけは怒涛のごとく襲ってくる。

だから肝心の情報は抜け抜けで、部署Aが「伝えたつもり」のことが、部署Bには伝わっていなかったり、部署Cでは曲解されたりしている。1人でもいい加減な奴がいれば、情報は「伝言ゲーム」のごとく、どんどんおかしな方向へ解釈されていくものだ。

以前にも書いたが、情報は「伝える」と「伝わる」ではまったく意味が異なってしまう。圧倒的に「伝わる」のボリュームが大きいにも関わらず、「伝える」ことで終わり、満足、となってしまっているケースが非常に多いのだ。

本社のコストセンターは、基本的に「伝える」ことでその全精力を使い果たし、「伝わる」ことにたいしては全部「現場のせい」にするというきらいがある。

曰く、「それは伝えたはずだ」「そのように解釈した○○が悪い」。

しかし現場サイドから言わせてもらえば、あるときはメールで、またあるときは社内報で、別のときはSNSで・・・と、メチャクチャな情報流通をしているくせに、「伝えたはずだ」はないだろう・・・と、怒りがこみ上げてくる。

すでに社内のあちこちでコミュニケーションの歪みが起きており、「重要なメールを部署の全員が削除して読んでいなかった」というのは日常茶飯事。この時点で問題だと思うが、最近は、ある勉強会に行く必要のない社員が出席する羽目になったという珍事があったかと思えば、顧客と同じタイミングで社員が同じ情報を知った、という笑えない出来事も。

こんなことだったら、部署ごとの共有サイトもなく、社内SNSなんてものも存在せず、メールと電話と社内文書、そして Face to Faceの伝達会議を行っていた時代のほうが、よほどスムーズに仕事が進んでいた、と思うのだ。

情報量に比例して、情報共有がどんどん薄くなっていくこの現実。皮肉としか言いようがない。
データ情報では限界があり、本当は Face to Faceが一番なのは、「人を大切にする」が謳い文句の(おそらく)すべての企業にとって、本当は分かっていることなのに。

何だか、こういう情報化による埋没費用、機会損失は、社内会議の減少等によって浮いた人件費よりも高くつくような気がするのだけれどな。

予想すると、会社の雰囲気が悪くなって、業績が傾いて、社内SNSどころではない、という発想を経営陣が持てたら、また社内の情報共有は「復活」するように思うんだけどな。そうもなっていないところが何とも。

パワーポイントなどを使って、「暗黙知の形式知化」を盛んに図で説明する、現場を知らない社員の説明を聞くが(たぶんこの裏には天下りやバーターで儲けている社員がいるはずだと勘ぐるが)、正直、「頭の中のファンタジーランドだけで遊んでろよ!」と思ってしまうね。

暗黙知には、「暗黙」であるだけの理由もあると思うけれどな。

まあ、経営陣としては、本気で「暗黙知を形式知化して共有したい」という思いがあってやっているのだろうが、そもそもそんなところ(SNS)に仕事中に投稿したり、閲覧したりする暇があったら、少しでも日銭を稼げ、と私は思うのだが。書いているのは本社のコストセンターの社員ばかり(残業代がもらえる)というのが笑える。現場社員はサービス残業してるのにだよ?

○社内SNSについて

ということで、私はこんなものいらない。私はね。あくまでも。一番いらない機能は、「メールでお知らせ」機能だろう。拒否できるので当然しているが、中には1回書き込みがあるたびに必ずメールが来てしまう書き込みもある。もう、馬鹿かと。必然的に、メールそのものを読まなくなる。その結果が、「部署全員、重要なメールまで黙殺してしまう」の現実だ。

導入を企画した部署はおそらく、「部署ごとの利用率」か何かで業績評価が決まるから、必死だ。全社員に「○日までに登録して、最低1件は書き込め」と命令が下った。実に下らない。

どんな書き込みがあるか。
「iphoneの使い方について」「アドレスの登録方法について教えてください」「雑誌△△に広告登場。その感想募集!」

そんなの、部署の数人に聞いて解決しろよ、と思う。なんでこんなことを会社のおカネを使ってやるのか、さっぱり意味が分からない。これが暗黙知なの?

書き込み機能や「日記」機能もあるし、それをやっている社員もいるが、どうして会社でそういう暇なことができるのか。私はとても知りたい。

「足あと」機能も気持ち悪いって。
社員同士の足あとなんて、見る気も起きない。

○部署ごとの共有サイトについて

これも私は強硬に反対したが(心の中で)、結局デフォルトになってしまった。

そもそも他部署の人間が見られない、というサイトもあり、「それだったらサイトなんて作らないで、部署のサーバーに仮想のフォルダでも作ったほうが楽じゃない?」とか思うのだが、それはそれでもうあるしね。

こういうサイトの欠点は、何といってもアップロードの面倒臭さ。「添付もれ」や「開けないファイルを添付」というミスはそれこそ日常茶飯であり、その処理だけで莫大な時間を取られることになる。

毎回毎回、同じ部署の人と「どこにそのファイルあるの?」「あ、もうダウンロードしたのでメールで送りましょうか」とか、「どうやってアップロードするの?」「あ、やっておきますからメールで送っていただけますか?」とかやるのはもう、やめたいのだが。

メールなら1回で済むじゃないか。馬鹿か。

○全社員の「日報」を社内で共有できるサイトについて

仕事には「異動」がつきものだから、日報や業務日誌、メモ的なものが残ると、担当者が何代か入れ替わっても、「その当時に何が起きていたのか」を把握するのが容易くなる。こういうシステムは、どの会社でも、今や普通に導入しているだろう。

私も、このシステム自体は嫌いではないが、社員によってリテラシースキルのばらつきが大きすぎて、全然機能していない現実には目を覆いたくなる。

まず上司は、「悪い情報を書くな。上が見るだろう。消せ」と明に暗に圧力を掛けてくる、典型的にダメな会社のリーダータイプ。反発している同僚もいるが、私は「あ、下らないな」と思い、基本的に「いいこと」だけしか書かないようにした。まあ、こんなことを全社員がやったら、組織は腐ってしまうだろうが。ただ、「いいこと」しかない仕事などあり得ないわけで、結局メールや「飲みニケーション」で、「悪い情報」は横に広がっていくわけだが・・・

それはともかく。

日報を共有する唯一といってもいいメリットは、中間管理職が「いい情報」しか挙げてこないと組織が腐るので、経営陣が、ある意味で中間管理職を飛び越えて、直接、各社員の「本音」を探るという点に絞られる。

これが、実は中間の地点で、「情報の封鎖」が行われている可能性もあるということ。これは、こういったシステムを導入している会社の経営陣は、当然ながら、重々承知しておかねばならない。おそらく、「いい情報」の裏側には、その何百倍もの「悪い情報」があり、そして驚くべきことに、その「悪い情報」を、本社のコストセンターは、驚くほど「知らない」場合もある、ということだ。

もちろん会社も、「自部署にとって都合の悪い情報は、流してこないだろう」ということくらい想像がつく。したがって、「どんなことでも、入力しろ」と建前では言う。だが、それを額面通りに受け取るのも大人としてスマートな態度ではない。

だが、いるんだな。そういうスマートさに欠ける「情報リテラシー」のない輩が。
業務のメモを、その情報を必要としている社員が判る程度にさらっと書けばいいのに、ひどいのになると、それが「結局何が言いたいの?」という日記になってしまっていたり(読む側の都合は無視)、中には、顧客のプライベート情報がつらつらと書かれていたり(社内で共有したら、誰がそれを外に持ち出すか分からないではないか!そんなもの、最悪でも自分のノートにでも控える程度にしておけ馬鹿野郎)、とても「業務上の記録」とは言えないものが出てくる。

こういう状況を見ていると、やっぱり基本は、Face to Faceなんだな、と思ってしまうのだ。

***

何だか文句ばっかりになってしまったが(いつもそうだが)、情報を共有しようと思えば思うほど、情報が散逸する逆説。

不思議なものだ。


公開開始:2011年6月27日

2010/07/31公開の記事。

全国には様々な地名があり、ゆえにたくさんの面白い駅名が存在する。
関東の人は「日暮里」を「にっぽり」と読めるけれど、東京に明るくない人からすれば「ひぐれさと」と読んでしまうのが普通だろう。「芦花公園(ろかこうえん)」や「業平橋(なりひらばし)」なども難しいかもしれない。「原当麻(はらたいま)」などは関東の人もよく知らぬだろうが、知っていたら思わず「3000点」をあげたくなってしまう・・・あ、「はらたいらに3000点」っていうアレのことだが・・・

一方、関西の人は「十三」を「じゅうそう」と読むだろうけれど、関東人からすればこれはどう見たって「じゅうさん」である。 「喜連瓜破(きれうりわり)」「小林(おばやし)」「学文路(かむろ)」なども難しいだろう。

さて今回は、東京の横っちょの半島、「千葉」から、難読駅名クイズをお届けする。
全部分かったあなたは、相当な「通」である。

<問題編>

(1)飯山満

(2)下総松崎

(3)東浪見

(4)太海

(5)求名

(6)木下

(7)逆井

(8)酒々井

(9)作草部

(10)葭川公園

(11)海鹿島

(12)八柱

(13)飯給

(14)鰭ヶ崎

<解答編>

(1)飯山満(東葉高速鉄道)

答え:「はさま」
コメント:これはどう考えても「いいやまみつる」でしょう。人名かと思うぞ。誰でも。

(2)下総松崎(JR成田[我孫子]線)

答え:「しもうさまんざき」
コメント:ここは「まん」ですよ「まん」。あと念のため「しもふさ」ではなく「しもうさ」。

(3)東浪見(JR外房線)

答え:「とらみ」
コメント:サーフィンをする人は知っているかも。

(4)太海(JR外房線)

答え:「ふとみ」
コメント:初日の出が拝めます。

(5)求名(JR東金線)

答え:「ぐみょう」

(6)木下(JR成田[我孫子]線)

答え:「きおろし」
コメント:「木下街道」という幹線道路も走っています。

(7)逆井(東武野田線)

答え:「さかさい」

(8)酒々井(JR成田線)

答え:「しすい」
コメント:千葉県の人だけ、なぜかよく読めるのだが・・・理由は「ちびっこ天国」なる子どもプールがあるからだ―と、私は思う。子どものころの思い出として「酒々井」がインプットされている人間が、千葉には異様に多いのである。

なお同様に難読と言われる「八街(やちまた)」も、千葉県下での認知度は高い。千葉県名産のスイカや落花生と言えば、すぐに「八街」を思い出すのである・・・

(9)作草部(千葉都市モノレール)

答え:「さくさべ」

(10)葭川公園(千葉都市モノレール)

答え:「よしかわこうえん」
コメント:「葭」の字が強い。第三セクターらしからぬ、敢えて「難しい漢字」を使ったことは天晴れである。普通だったら「ふれあい・みらい・エコ・平和・よし川公園」になっていたところだ。

(11)海鹿島(銚子電鉄)

答え:「あしかじま」
コメント:どこで区切るかが問題。「海」「鹿島」ではなく、「海鹿」の「島」なのね。

(12)八柱(JR常磐線)

答え:「やはしら」

(13)飯給(小湊鉄道)

答え:「いたぶ」

(14)鰭ヶ崎(総武流山電鉄)

答え:「ひれがさき」

全問正解―変態です。

10問以上正解―すごいです。

5問以上正解―一般的です。

3問以上正解―気にしなくていいです。

1問以上正解―もう少し千葉に関心を持ちましょう。

全問不正解―残念です。


公開開始:2011年6月27日

2010/12/01公開の記事。

特に医学的根拠があるわけではなく、あくまでも経験値、ということで。

1点 → 取り敢えず休みましょう。
3点 → 丸1日、何もしない日を作りましょう。
4点 → 周囲に愚痴をこぼしましょう。
5点 → 病院に行くことを検討しましょう。
8点 → 3日間くらい、休みましょう。
10点→ 病院で治療を受けましょう。

1点
「疲れた」
「何となく体調が悪い」
「イライラする」
「肩こりがする」
「腰痛がする」
「眼精疲労がある」
「ミスが多くなった」
「物忘れが多くなった」

3点
「妙に忙しい」
「妙にテンションが高い」
「休みが少ない」
「やる気が出ない」
「心から休めない」
「胃が痛い」
「お腹が痛い」
「めまいがする」
「たまに耳鳴りがする」
「たまに動悸がある」

5点
「やる気がまったく起きない」
「物忘れが酷い」
「集中力がない」
「寝つきが悪い」
「早く目が覚める」
「食欲が出ない」
「食欲がありすぎる/なさすぎる」
「不安感がある」
「自分はどうしようもない人間だと思う」
「自覚がないのに体重が1か月で5キロ減って/増えている」
「頭痛がする」
「心臓が痛む」
「胃がキリキリ痛む」
「耳が聞こえにくくなる」


公開開始:2011年6月27日

2010/03/07公開の記事。

人間観察はすごく楽しい。

「この人、何のために働いているんだろう?」と、色々な人をウォッチングすると、
大体こういう風になる。

1、「上司のために働くことが生きがい」(ヒラメタイプ
2、「客(や周囲)のために働くことが生きがい」(熱血漢タイプ
3、「自分のスキルアップのために働くことが生きがい」(自分中心タイプ
4、「とりあえず生活のために働くことが生きがい」(会社依存タイプ

以下、形態別見分け方。

1、ヒラメタイプ
会社の方針が変わると、人が変ったようにそれに合わせることができる。「会議での報告」のための仕事が第一で、基本的に現場レベルで何が起こっているかは興味がない。したがって下からの評判は最低。上役にとっては使いやすいが、信用はされていない。

(メリット)ワンマン上司に傍に置いておかれやすい。
(デメリット)何ら発展的な提案もできないので、「組織病」を招きやすい。

(性格)何事も「自分中心」で、「自己愛」が強く、驚くほど「プラス思考」。

(思考回路)手柄はすべて自分のもの、ミスはすべて部下のせい。
(判断基準)「会社(本社)がどう思うか」
(私はこの判断基準を、「会社隷属病」と名付ける)

(飲み会)自分の過去の武勇伝や自慢話を好む。

(口癖)「昔の部署で俺は」「俺が若いころは」「会社の方針では」

(好きなもの)社長、上司、肩書き、偉人伝、名言集
(嫌いなもの)実用書、現場、自分の意にそぐわない部下

(得意なこと)揉め事をなあなあで調整すること、会社の方針に合わせて行動すること、情報の隠蔽
(苦手なこと)自分の意見をストレートに表現すること、不都合な点を上に報告すること

(具体例)「上ばかり見て仕事をしてきた。気づけば、慕ってくれる部下もいない。今の社内での立場も、結局微妙。老後のビジョンも立たない。今はただ、会社が定年後も潰れないでいてくれることを願うだけ」(56歳・男性)

(解説)どの会社にも必ず存在するのがこのヒラメタイプ。組織である以上、誰にでもヒラメ的要素は必要だが、「理事長に取りつく悪徳教頭」、あるいは「ジャイアンをヨイショするスネ夫」タイプになってしまったら終わりだ。リーダーはそういう部下を置いておいたほうが精神衛生上気持ちのいいものだが、そんな奴ばかりの組織なんて絶対に崩壊する。会社に勤めていて空しいところは、社長(あるいはもっと下の上司でもいいが)が変わると組織の方針なんてコロコロと変わってしまうところだ。ヒラメでいたって何の楽しいこともないと思う。大事なのは自分にとって「こう」だという判断軸を持つことだろう。

2、熱血漢タイプ
顧客満足が仕事の意義だと感じている熱血漢タイプ。がんばり屋が多いが、その方向が組織全体の意志とは微妙にずれていると、チームで仕事をするときには弊害となる。上司とぶつかることが日常茶飯事だが、現場受けは総じていい。上役にとっては使いにくいことこの上ないが、信用はされていることが多い。

(メリット)その熱心さが顧客には受ける。その能力ゆえ、個人的なコネが生まれやすい。
(デメリット)社内でのチームワークに難。仕事を抱え込みやすく、過労気味に。

(性格)基本的に「他者愛」があり、自分の信念に対しては「頑固」で、何事にも「熱心」。

(思考回路)他人のミスに厳しい。
(判断基準)「自分の常識」で判断してしまうことが多い。
(私はこの判断基準を、「自分の常識は世間の非常識かもしれないと疑えない症候群」と名付ける)

(飲み会)寡黙か陽気かの両極端。

(口癖)「こんなに頑張っているのに」「給料が安い」「自分で(が)やるしかない」「○○すべき」

(好きなもの)現場、タバコ
(嫌いなもの)会社、上司、肩書き

(得意なこと)頑張ること、意見をストレートにいうこと、報告・連絡・相談
(苦手なこと)仕事の質・量にメリハリをつけること、他人の都合を考えて仕事をすること

(具体例)「俺はこんなに頑張っているのに、会社は何をしているんだろう。同僚も頼りになりゃしない。全部自分がやらなくては。どうも頭痛が続くが、俺がやらなきゃ誰がやる。そういえば最近、子どもは寝顔しか見ていない」(36歳・男性)

(解説)頑張り屋さんはいつも無害かというと、実はそうでもない。頑張る方向が異なっていれば、それは「ありがた迷惑」という言葉もあるように、ただの害悪なのだ。自分の判断軸があるという意味ではヒラメタイプと比べて「人間的には」よほど信頼が置けるが、「組織的には」いつもウェルカムというわけではない。このタイプはえてして狭量なことが多い。自分の判断軸プラス、「相手の判断軸」も考えて行動できるようにしたい。

3、自分中心タイプ
若い社員に多いタイプ。上司が「この会社の将来のために」とハッパを掛けても、「は?アンタの老後のためだろ?」と冷めている。本心では安定雇用を望んでいるが、基本的に国も会社も信用していない。そこで現在の会社の制度(や、自分の置かれた立場)をとことん利用して、自分のスキルを高めることに主眼を置く。基本的能力は高いので仕事はできるが、好きな仕事しかしないことが次第に周囲にバレるので、現場受けは微妙。上役とはうわべだが「うまく」つきあうので、そこそこ信用される傾向にある。

(メリット)会社の目指す方向と個人的志向が合致した時に、爆発的な推進力が生まれる。
(デメリット)旧来の組織論や精神論ではまったく心を動かせないので、扱いが難しい。

(性格)幼児的な「自己万能感」があり、他者には「疑心暗鬼」、特定の物事に「傾倒的」。

(思考回路)誰かにあれこれ指図されることが大嫌い。失敗を極度に恐れる。
(判断基準)自分とその「仲間」が不快になることを極端に嫌う。自分とその仲間を不快にする存在を「敵」とみなす。
(私はこの判断基準を、「女子校グループシンドローム」と名付けよう)

(飲み会)意外だが、仕切れるタイプが多い。要は、あれこれ指図されるなら自分からやったほうがラク、ということだ。

(口癖)特になし

(好きなもの)自分と、家族・友人・恋人・同期を含めた仲間たち、趣味
(嫌いなもの)自分やその仲間を不快にする存在すべて

(得意なこと)指示通りに動くこと、仲間を守ること
(苦手なこと)自分から仕事を「創る」こと

(具体例)「会社に長くいる気はないけれど、チャンスがなければ別にいてもいい。だから、言われたことはこなすけど、自分から進んで仕事を作るつもりもない。やる気がないのではなく、やらないだけ。最近、先輩の目線がどんどんキツくなっているみたい。ムカつく。やることやってるのに」(28歳・女性)

(解説)若い社員はこのタイプが多い。将来に不安がある中で、生存本能が働いた結果だろう。ただ、その本能は相当劣化しており、「スキルを身につけて、やがて独立」という野心家タイプというよりは、「やることはやるが、いやになったら辞める」という消極的タイプがほとんど。こういうのを昔は「やる気がない」といったものだが。とはいえ能力が低いわけではないので、言われたことはそれなりにこなす。しかし、自分から何かをやろう、という積極的姿勢がまったく見えないので、とかく年長者はその態度に「ムカつく」。辞めることには抵抗がなく、やる気がない(ように見える)ことを叱りつけると、やがて本当に辞めてしまう。21世紀型新人類。対処法は「理解すること」。

4、会社依存タイプ
仕事に対する熱意はなく、基本的に今の生活水準を維持することに主眼を置く。そこそこ真面目に働いて、そこそこで終える。ワークスタイルは「毎日定時帰り」のタイプと、「毎日ダラダラ残業(生活費稼ぎ)」のタイプに分かれる。有給はキチッと消化するのも特徴。現場からは可もなく不可もない評価。上役に逆らうこともないので評価も普通。

(メリット)可もなく不可もないこと。ゆえに、事故発生確率がきわめて低いこと。
(デメリット)彼ら・彼女らには何らの価値創造も求められない点。また合成の誤謬で組織全体では非効率になり得ること。

(性格)基本的に「自己保全」本能が強く、自分のことに「執着」し、かなり「不安症」である。

(思考回路)「自分が大事」で、他者には基本的にまったく興味がない。
(判断基準)すべてにおいて自分に何かが降りかかることを極度に恐れる傾向にある。他者はどんな目にあっても平気である。
(私はこの判断基準を、「強迫症的自己保全症候群」と呼ぶ)

(飲み会)面倒くさいので、参加しないタイプが多い。当日のドタキャンもしばしば。参加したとしても1次会のみとか。幹事経験はほとんどなし。

(口癖)「今度の休みは」「昼休みは」「今日の帰りは」「昨日の夜は」

(好きなもの)自分自身とその周囲、お金、休み、安定した身分
(嫌いなもの)自分に降りかかってくるすべての災厄、自分を不利な立場に置く上司・同僚

(得意なこと)忙しいフリをすること、人に仕事を振ること
(苦手なこと)人の仕事を代わりにやってあげること、自分が不利になる報告をすること

(具体例)「腰かけのつもりが、意外と給料がよくって結局会社に残ってしまったわ。適当に残業して、休みたいときに有給とって。マンションも買えたしね。もう20年近く同じような作業をしていたら、さすがに何でも流しでできてしまうわよね。あとは会社がつぶれなければいいんだけど。今日は疲れたわぁ。定時で帰ろうかしら。銀行に寄ろうっと。」(41歳・女性)

(解説)ある意味でもう会社に(も自分にも)何も期待していない人たち。職場のモチベーション低下の元凶ともいえる。「大企業病」「ぬるま湯病」とも言える。社会が成長を止めた90年代に考えられた治療方法は、徹底した成果主義の導入やリストラといった「荒療治」であった。が、そういうことをすると、優秀な人から会社に見切りをつけ、最後まで会社に残るのは、・・・実はこういう人種だけ・・という結果に終わることに。このタイプは、決定的に悪くないだけに、じつは一番タチが悪い、治りにくい風邪のようなものかもしれない。

***

ヒラメタイプばかりでは組織は不祥事の嵐。

熱血漢タイプばかりでは組織は個人技で崩壊。

自分中心タイプばかりでは組織は前に進まなくなる。

会社依存タイプばかりでは組織はいずれコスト高で破産する。

逆にいえば、

ヒラメタイプがいなければ組織は回せない。

熱血漢タイプがいなければ組織は凍りつく。

自分中心タイプがいなければ組織は老化する。

会社依存タイプがいなければ組織は事故を起こす。

・・・結局この4タイプ、すべて必要なのだろう。


公開開始:2011年6月27日

2009/10/25公開の記事。

今年はヒット曲もないので、より危機だ。
・・・こんな紅白だったら見るんだけどなー。

総合司会:タモリ
赤組司会:楠田枝里子(1部)・黒柳哲子(2部)
白組司会:爆笑問題(1部)・みのもんた(2部)
審査員: 高田純次、ルー大柴、関根勤、小堺一機、吹石一恵、宮崎あおい、堀北真希、長澤まさみ、新垣結衣、北川景子
特別審査員: ゆってぃ、いとうあさこ
番組もりあげ隊:ザ・ドリフターズ

<第1部>
19:00 オープニング(ドリフの歌を会場のみんなで歌う。「♪エンヤーコーラヤッ」)
19:03 タモリとさんまのセッショントーク(大昔に金曜の「いいとも」でやっていたやつ、ゲスト:タモリ、明石家さんま)
19:13 東西マジック大集合(ゲスト:Mr.マリック、セロ、その他)
19:25 タモリの密室芸スペシャル!(8ヶ国語麻雀・警察官・サッカー・相撲解説・バスガイド)
19:35 年越しレッドカーペット!(若手芸人の総力結集、国民が地デジで「大笑」を審査!司会:高橋克美・今田耕治とテレ東の大橋アナ。順番はゆってぃ→トータルテンボス→くまだまさし→いとうあさこ→いがわゆり蚊→ロッチ→しずる→はんにゃ→フルーツポンチ→柳原可奈子→我が家→COWCOW→インスタントジョンソン→ザ・ギース→もう中学生)
20:00 8時だヨ!全員集合 紅白スペシャル(いかりやのVTRでスタート。全員で再び「♪エンヤーコーラヤッ」の大合唱!)
20:03 「ドリフの早着替え」紅白スペシャル (ドリフメンバーによる公開コントを放映。加藤の「あれ?いかりやさんは?」)
20:23 欽ちゃんの「いまさらながら」審査員紹介(仮装大賞のノリで)
20:25 加トちゃんケンちゃんのごきげんコント「松の廊下」 (志村、加藤)
20:30 サンデージャポン!紅白進出スペシャル!!?芸能界ぶっちゃけトークで禁断のあの人も登場!っていうか15分で終わるの??(トークゲスト:田代さん、お塩さん、酒井ご夫妻など。司会は三宅アナと有働アナ。突っ込み役に爆笑問題と青木アナ、テリー伊藤、デーブ・スペクター、八代弁護士、西川先生といういつものメンバー。途中スペシャルゲストとしてさらにビートたけしと安住アナも登場。)
20:45 少年少女合唱隊(ゲスト:研ナオコ、和田アキ子、沢田研二、郷ひろみ、松田聖子、キャンディーズ、オードリーのお二人。最後は志村の「東村山音頭」で締める。東村山市長と中継で結んでもよい。)
21:00 世界まる見え!紅白出張版?マル秘禁断映像全て見せますスペシャル?(世界の衝撃映像を12連発。司会に楠田復活&所ジョージ、スペシャルパネラーがビートたけし。ゲストは植草克秀、ケント・デリカット、田中義剛、ラサール石井、ガダルカナル・タカ。)
21:15 ニュース中断(キャスター:畠山アナ)

<第2部>
21:20 ザ・今年のベストテン!(司会:黒柳徹子と久米宏のゴールデンコンビ。登場する歌手はまったく思いつかない。何はなくとも小泉今日子「風のマジカル」と太田裕美「木綿のハンカチーフ」は決まりなのだが・・・)
21:45 ヒゲダンス(加藤茶・志村けん)
21:50 爆笑オンエアものまねバトル(コロッケ、清水ミチコのガチンコ勝負。ひいたカードの人を即興で真似る。審査員のボールで決着。)
22:00 クイズ紅白ダービー!(司会は大橋巨泉、ゲストは、はらたいらは思いつくのだが・・・)
22:15 ここでナイナイの岡村が謎の格好で登場。後ろ姿のみ。なぜか「亀」の文字が。果たして・・・(「詳しくは、1時間後をお楽しみに」―というテロップが出る)
22:18 変なおじさん登場!(NHKホールの客席にまぎれた「変なおじさん」。「キャーっ」という嬌声、「このおじさん、変なんです」というあの台詞をいうのはなんと、石野陽子だ!!意気揚々と舞台で「変なおじさん」を踊る志村。「何だ君は!」というのはダチョウ倶楽部の面々。)
22:21 連想ゲーム!紅白ミニミニ・十人十色スペシャル!!(司会はおなじみ徳田アナ。勝ち抜き戦。隠しテーマは「紅白」。キャプテンがなかなか思いつかないのが残念だが、ゲスト解答者に江守徹は必ず出演してもらいたいもの)
22:30 風雲たけし紅白城!(若手芸人が紅白会場に仕掛けられたさまざまなトラップを回避し、ゴールにたどり着く)
22:55 じゃんけん決闘(志村と仲本による名物決闘。水、氷、牛乳、墨汁、風船、化粧液・・・最後はカエルだ!!)
23:00 クイズ紅白ミリオネア(司会はみのもんた。ゲストはイチロー当たりでどうか。最高賞金は1億円だ。)
23:15 歌の時間(会場の全員でZARDの「負けないで」を熱唱。)
23:20 ナインティナインの「年越し祈りの儀式」 (岡村がスーパーサイヤ人となって全国民の願いを吸収。自ら「元気玉」・・というより「火の玉」となって、フジテレビの巨大な玉に突っ込む。爆発した岡村の運命は・・・と思ったら、岡村はお台場の海から出てきた・・・「これ、他局じゃん!」と怒る岡村だったが、とっさに「日テレだベア?」といってTBSのブタの格好をしながら新橋へ向かう・・・「年忘れにっぽんの歌みなきゃ?」と絶叫しながら・・・それを笑ってみている矢部・・・)
23:30 大トリとしてSMAPが登場(視聴率対策)、「世界にひとつだけの花」を会場で熱唱。
23:35 審査スタート。その間、今日の名シーンをおさらい。 当然、「日本野鳥の会」茨城支部が登場する。
23:40 審査終了。堺正章が表彰(当然、マイクがぶっ飛んだり、読み飛ばしたりといったお約束つきだ)。
23:43 全員で「蛍の光」
23:45 NHKの真骨頂「定刻終了」。何事もなかったかのように「ゆく年くる年」へシフト。

これなら、視聴率90%いくね。個人的視聴率ね。


公開開始:2011年6月27日
20  21  22  23  24  25  26  27  28  29  30

アーカイブ