テレビを見なくなってもうすぐ1年。実生活で困ったことは、ある会議で上長からCMの話題について振られて「いやぁ・・・そのCM見たことなくてまったくわからないですねぇ」となったことくらい(その事実自体が、CMの広告効果を考え直すのに十分な材料となったわけだが)。
最近TVerに「リアルタイム視聴」というのがあるのを知って、試してみた。そして気づいた。録画放送は、リアルタイムに放送する意味がほとんどない、ということに。見たくないシーンを見ることがこれほど苦痛だとは。「飛ばせない」「早送りできない」というのは、拷問に近い。
今後、「テレビのこれから」を真剣に考えていくとしたら、以下のようにしていくしかないのではないか。
■リアル放送=ニュースや天気予報、スポーツ中継など「リアルタイム」のもの。「テレビ」の優位性を活かせる分野ではないか。
■録画放送=はっきり言って、YoutubeやTVerの見逃し配信で充分になってきてしまっている。「早送りできる」「飛ばせる」「見たいシーンだけ見られる」ことの魅力に一度気づいてしまうと、もう後戻りはできない。CM前の「引っ張る」現象など、Youtubeでやったら一気に再生数が落ちるでしょう。
・わざわざリアルタイムで放送する意味はもはや、ない。
・どうしても放送開始時間を決めたければ、Youtubeのプレミア公開のように、「放送開始する時間」だけ決めておき、視聴する時間は視聴者に委ねればよい。
・契約の関係でずっと置いておけないなど権利上の必要があれば公開期間を決めればよいだけ。
・倍速再生/スロー再生/スキップなどの機能は必須。
・概要欄があればなおよし。
・視聴の参考と、何より広告主へのディスクローズとして、「総再生数」「視聴箇所」などは公開する。
リアルも録画も同じように、「決まった時間しか見られず、スキップも早送りもできない」なんて不便すぎるしまどろっこしすぎる。リアルと録画を「わけて」放送することで、まだ活路を見いだせるのではないか、と感じながら、30分もじっと見ていられないのでした。
2024.06.22