テレビを売って40日。何1つ困ることがなく、今のところメリットしかありません。なぜ今までこうしなかったのか不思議なくらいです。「テレビがあるのが当たり前」というのは昭和の常識。今は、「テレビがある家も、ない家もある」という多様性の時代。テレビを売ってから40日の変化をまとめてみました。
■家が静かになった
リビングに静寂が訪れます。最初のうちはシーンとしていたのでラジオに替えてみたのですが、それすら耳が痛くなって、基本的には「無音」が心地よくなります。朝の小鳥のさえずり、昼のセミの鳴き声、夜の虫の合唱が美しく耳に触れます。
■「動画疲れ」に気づき、Youtube含めて動画をほとんど見なくなった
「動画」そのものに疲れていることに気づかされました。一昔前のYoutubeは、かつての「個人テキストサイト」のときのような熱気があって、「表現したいことを、みてよ」というエネルギーに溢れていましたが、テキストサイトが「アフィリエイトブログ」に駆逐されたように、もはや「視聴して、金にしたいから」という動画ばかりになってしまいました。結局、動機が「視聴数=カネ」になってしまっている時点でテレビと構造は一緒なんですよね。「見ない」ことで、いかに動画に時間が搦めとられていたのかにほとほと気づかされることになりました。
■さらに、「SNS疲れ」にも気づき、ほとんどのSNSへの時間浪費がなくなった
Youtubeだけではありません。結局、「費やした時間=カネ」という構造は、ほかのSNSでも同様です。すでにX、Facebookなどは月に1回くらいしか開かなくなっていましたし、Instagramもアカウントだけ作って放置中。最近はついにLINEですら開くのが億劫になってしまいました。それでも生きていけることに気づけたのは大きいですね。
■読書に費やす時間が激増した
空いた時間が、まるごと読書に費やされるようになりました。平日でも1冊、休日ならば2・3冊ペースで読めるようになって、落ち着いた思索の時間が持てるようになった気がします。
■NHK代がかからなくなった
経済的にこれは大きいですね。これまで見もしない衛星契約を無理やり結ばされていたので、年間で約24,000円も浮きます。月2,000円ですからね、電気代やガソリン代の値上がりの補填にちょうどよい金額です。見方によっては、この時代に「2000円のベア」があった思うと気持ちの良いものです。
■情報収集は特に困らない
テレビがなくても、スマホのニュースで充分です(テレビで何が起こっているかも、読もうと思えばテレビの内容を抜粋した記事が無限に転がっていますからね)。
情報が偏るのではないか、という心配もないことはなかったのですが、ジャニーズの一件でも明らかなように、もともとあらゆる商業媒体情報にはバイアスがかかっているわけですから、ある意味どんなメディアを見てもどこかで私たちは洗脳されているわけで。
私は、ただただ「一覧性」という意義だけで「新聞」をいまだに購読しているのですが、ちょっとやそっと情報が遅くても、そんなに困りません。庶民レベルで天下国家を語ろうが語るまいが、株価の1つも動きやしないのですから。最新の情報はスマホで見ればよいですし、じっくり背景を確認したければ多少遅くても新聞を解説記事を読めばよい。ニュース番組と言っても、政治的に偏っていたり、なぞの芸能人がコメンテーターをやっていたりするわけですから、それを見ようが見まいが、何も困らないのです。
・・・と、ここまで書いておいて、「やっぱりテレビだ!」と、どこかでリバウンドが発生したら笑えますよね。
2023年9月2日