これまで、ありがたいことに多くの方から取材を受けたり、メディアに掲載していただいたりしてきた。
中には、こういう個人サイトをハナから馬鹿にして、「取材してやってるんだ、協力するのが当たり前だろ」的な対応を取るメディアもあれば、反対に、非常に懇切丁寧に、(個人だというのに)どういう過程でメディア化するかを説明してくださる会社もあった。扱いは全く違う。
さすがに「どこがよかった」とはここでは書かないが、これは、メディアの規模の大小関係なく、担当者ないしはリサーチャー、ライターの人柄、ひいては社風に依るものだと感じた。
総じて(規模は関係なく)長く続いているところは続くだけの理由があり、新興メディアでも対応がいいところは結局、その後も長く続くものだ。一方で、「ああ、やっぱり」と思って消えていったメディアも少なくない。「ああ、こういうところなら続くよな」と思うメディアとは、やはり違う。
有名なたとえ話で、「石職人の話」というのがある。「何をしているんですか?」という旅人の問いに対し、「石を切ってるんだよ。見ればわかるだろ」と答えるか、「みんなが集う教会を作っているんです!」と答えるか、要は「自分が何をしているかの目的意識」の話なのだが、これはそのまま、取材姿勢にも通ずるものがある。
お互いが気持ちよくやり取りをする、これはとても大切なことだ。その背後には必ず「目的意識」が潜んでいる。
***
この「目的意識」というのは実はすごく大切で、こういう「気持ち」の部分がないと、何事も続かないものである。
最近流行の「ワークライフバランス」というのは、要は「自分の境遇(将来への期待値を含む)が、自身のライフ観・ワーク観と合致しているか」ということである。
「ブラックな仕事」というのは、ここが(大多数にとって)破綻しているわけだ。それでもライフ観・ワーク観と合致していればその人にとっては「ブラック」ではない可能性もある。
まあ、ブラック度が高ければ高いほど、他者への当たりもきつくなって、結局、よい客・取引先を逃すから、どんどんブラックになっていくわけですよね。「他者は鏡」とはよく言ったもので、ブラックな仕事は自ずからブラック(いらぬトラブル)を引き寄せている可能性もある、と。これはまさに、「引き寄せの法則」のマイナススパイラルバージョンであった。
***
「気は心」。よい「気」で相手様に接していきたいものである。
2021年1月2日