■「何のため 誰のためなの セキュリティ」
この警戒っぷり、まるで見えない敵と戦っているようだ・・・。バカみたいな長さのパスワード、データを持ち出すための複雑な手順。前者は「付箋」という、後者は「私用に添付メール」という、もっとも漏洩しやすい手段が濫用され、むしろセキュリティはガバガバになっているというのに。
■「景気が上向きゃ 増税で そりゃ消費など しなくなる」
ちょっとでも景気が上向けば消費税が上がる。国民はそれを学習したので、所得が増えれば貯金をし、所得が減っても貯金をして、「将来」に備えるのであった。
■「企業も学んで値は下げず 中身を減らしてステルス値上げ そりゃ消費など しなくなる」
「値下げ」は企業体力を下げる悪手でしかないと、20年以上のデフレ社会で企業も学んだ。値を維持したまま実効価格を上げる方法(中身を減らすか、粗悪化する)が主流で、どんどん貧乏くさくなっているのが今である。
■「年賀状 送るのやめたら 喧嘩減り」
以前は天皇誕生日が12月23日だったので、この日が「25日までに年賀状を投函(=元旦に年賀状が届く)」するための年賀状作業デーになっていたという向きも多かろう。今年からは平日になったので、それはできなくなった。
年賀状はもともと、「お年始回り」のハガキ版。例えば年初すぐに合うような同じ職場の同僚に対し、忙しい師走に、時間をかけて、喧嘩をしてまで作るようなものでは本来はない。
わが職場も、働き方改革の流れで「虚礼廃止」の流れになった。これで少なくとも25%ほどのハガキが節約されることになった。仮に20人規模の職場で年賀状のやり取りが廃止されると、それだけでこんなにお金が「浮く」のである。やらない手はない。
・はがき代 63円×20人×19人分=23,940円
・インク代 3000円×15人÷30枚(1人当たり平均30枚投函で計算)×19人分=28,500円
・印刷代 50円×10人=500円
(インク印刷が15名、印刷委託が5名と仮定して計算した)計52,940円(1人当たり2,647円)
今や家庭でパソコンを使うことなどほとんどないという方も多かろう。そういうご家庭は、年賀状の時期だけWindows「7」(10ではないところがポイントである)のPCを引っ張り出してきて、プリンターを出して、いざ印刷をしようと思ったらインクがかすれて出ない・・・インクを買いに行ったら高すぎて買う気も起らない・・・泣く泣く買ったはいいもののヘッドが故障していて結局動かず、サポートセンターに聞いても修理代よりもむしろプリンターを新しく買ってしまったほうが安いので結局そちらを買う・・・この過程で不機嫌になり家族と喧嘩をして、デザインもいまいち決まらず、年の瀬のくそ忙しいときに準備に追われる・・・という悪循環である。
お金をかけて不愉快になるくらいだったら、もともと「日本の伝統」ではないのだから(近代になって郵便制度がはじまるまで「年賀状」という制度があるわけがないので)、「気にせずやめちまえ」ということになる。
2019年12月30日 公開