●「一言で言い換える」
思考するときは、シンプルに「一言で言い換える」癖をつけておくと、その先の議論が進みやすいようだ。定義づけをする、ということを言っているのだけれど。
最近、秀逸だと思ったのは、「ビデオゲーム」のことを「ボタンを押すと反応するもの」と定義したさやわか氏の言(『僕たちのゲーム史』)、「桃太郎電鉄」のことを「鬼ごっこ」と定義したひろゆき氏の言(『ボクが2ちゃんねるをやめた理由』)。
こうやって物事を単純化して言い表せると、その本質が見えてくるのですごく楽しい。以下、いくつか考えてみよう・・・。
「AKB48」=劇場型キャバクラ
「ジャニーズ」=ホスト型アイドル
「テレビ局」=日本最後の護送船団
「選挙」=国家公認就職活動
「スーパーマリオ」=一人障害物競争
「どうぶつの森」=ローン返済ゲーム
「エコ」=エゴ
「自主規制」=責任逃れ
「パチンコ」=準公認民営賭博
「アーティスト」=商業歌唄い
「FF」=ポリゴン映像集(ゲームのおまけつき)
「フェイスブック」=仮装「リア充」表現専用仮想空間
「衝撃映像番組」=Youtube映像放映番組
「クリスマス」=社会公認エロティックデー(※日本のみ)
・・・結局最後が言いたかっただけである。
●「トラブルに遭いやすい人」に対する仮説
かの松下幸之助は、所謂「運が良いと思っている人」を積極的に採用した、という逸話がある。
「運がいい」と"自分で思える"人の持っている「正のエネルギー」に期待しての話だろう。これは本当にそうだな、と思えることがある。
今風に言えば、自己啓発本で言うところの「引き寄せの法則」ということにでもなるのだろうけれど、実際、運をつかむ人と、それをみすみす逃す人、はたまた悪運にばかり付きまとわれる人とは、明確に分かれているように思う。
これは「プラス思考」「マイナス思考」とも少し違う。どんなタイプの思考傾向であれ、(つまりプラス思考の人間であっても)不思議とトラブルを引き寄せてしまう人というのが存在するのだ。
ちなみに、「トラブルメーカー」というのは、周囲の人をトラブルに巻き込んでいく「困ったちゃん」である。ここで書く「トラブルに遭いやすい人」というのは、そうではなくて、「本人に悪気がなくても、いつの間にかトラブルの渦中にいるような人」のことを指す。「なんだかかわいそうな人」とでも言うべきか。
さて、職場や学校、その他、身近にそういう残念な人はいないだろうか。不思議なことに、いつも決まってクレームを受け、トラブルをまるで毎日の日課のように抱えている、そんな人のことだ。
トラブルというのは必ず相手がいて起こるもの。2人以上の集団を「社会」と定義するなれば、社会生活を営む以上、必ずトラブルというものは発生し得る状況にある。
その中で、トラブルばかりに巻き込まれる人は、まるで自らが喜んでその渦に飛び込んでいくかのように、見事にそのトラブルの渦中でもがき苦しんでいる。
どうもそういう人を観察していると、結局はその人が持つかなりの「頑固さ」が原因のような感じを受ける。<物腰が柔らかいようでいて、最後の詰めのところで自分の考えを曲げていない>という人が圧倒的に多い。
もっとトラブルを呼びこみそうな<物腰がキツい>人でも、ポイントポイントで柔軟に相手に対応できる人は、不思議とトラブルを引き起こさないで過ごしている。
「頑固な人」―自分の考えを曲げないでいる人ほど、巻き込まれるトラブルは強烈なものになる傾向がある。いつも笑顔で、一見「いい人だな」と思う人でも、実は頑固という例はごまんとある。「いい人なのに、何かかわいそう」という人は、1人や2人、すぐに思い浮かぶはずだ。
だいたい、自分の考えだけが通る世の中などあり得るはずもなく、誰もがどこかで妥協や我慢をしながら過ごしている。しかし頑固な人というのは「自分の狭隘な主張」をどこまでも追求しようとする。一見、そう見えなくても、最後には「自分の思い通りにしたくなる」。だから、どこかで周囲と齟齬が生じて、トラブルに巻き込まれていくのだ。
「何かかわいそう」な人は、実は頑固なのである。こう、思考を単純化してみると、「頑固なこと」がもたらす弊害がよく見えてくるようになる。
・・ということと、松下幸之助の人材採用の発想には近しいものを感じた、という話。「トラブルに巻き込まれやすい人は、頭も固い。頭が固い人は、・・」という意味も含まれていたのではなかろうか。
※仮説です。
●「今度の総選挙、どこに入れればいいの?」
やってきました総選挙。
政党乱立、いったい、「どこへ入れればいいの?」という声、分かります。
でも、答えは明白です。
「投票箱」へ入れればいいのです!
・・・
あれ?電話がかかってきたぞ・・
昔の知り合いからかな・・・なになに・・・
公開:2012年12月10日