ドラえもん年表
36億年前から2314年まで

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■改訂No.66:2024.11.30
■初版公開:2004.08.28(発表当時のタイトルは「ドラえもん年表 白亜紀から2314年まで」)


【過去】の時間軸
年代 出来事 備考
およそ
36億年ほど前
「種をまく者」が地球と火星に「生物の種」をまく。 大長編「のび太のねじ巻き都市冒険記」
約3億年前 のび太とドラえもんがのら犬とのら猫のための「国」をつくる。 「小学六年生」80年10月号(「のらイヌたちを救え!」)、22巻「のら犬「イチ」の国」
のび太、のら犬の国の「建国の祖」として石像になる
ドラえもん、好きなネコのカップルに、「のら犬の国」を紹介する。 「小学六年生」82年4月号(「失恋しちゃった」)、27巻「恋するドラえもん」
2億9999億9999万9000年前 のび太とドラえもんがのら犬「イチ」の子孫に出会う。 「小学六年生」80年10月号(「のらイヌたちを救え!」)、22巻「のら犬「イチ」の国」
白亜紀 のび太たち、北米で恐竜のピー助を保護する。 大長編「のび太の恐竜」
1億5000万年前 「宇宙ターザン」の視聴率対策のため、のび太とドラえもんの協力で撮影スタジオを白亜紀に移設する。 「小学五年生」75年8月号、16巻「宇宙ターザン」
1億3700万年前 のび太、中国大陸の恐竜を日本へ呼ぶ。 「小学五年生」81年8月号(「恐竜たちに「招待錠」を)、31巻「恐竜さん日本へどうぞ」
1億年前 のび太とドラえもんが肉食亀の上で漂流する。 「小学四年生」77年7月号、22巻「大むかし漂流記」
9000万年前 のび太の転んだ跡が化石となる。 「小学二年生」85年7月号(「恐竜の足あと発見!」)、44巻「恐竜の足あと発見」
6500万年前 「風雲ドラえもん城」が築城される。 大長編「のび太と竜の騎士」
巨大彗星が地球に衝突し、地上から恐竜が絶滅する。
ドラえもんらにより、地上にいた恐竜の一部が地下へ護送される。
1500万年前 小惑星が火星に衝突し、火星の生物が絶滅する。 大長編「のび太のねじ巻き都市冒険記」
10万年前 のび太、原始人スネルのペットにされる 「小学三年生」71年10月号(「大むかし」)、7巻「石器時代の王さまに」
ドラえもんが原始人の「神様」として崇められる。
7万年前 のび太たち、日本人の祖先「ククル」たちと出会う。 大長編「のび太の日本誕生」
ギガゾンビが「歴史破壊未遂罪」で逮捕される。
3万年前 メカトピア建国。ロボットのアムとイムが創られる。 大長編「のび太と鉄人兵団」
2万年ほど前 のび太たち、「石器時代のホテル」に宿泊。 「小学三年生」82年10月号(「昔はよかったなぁ」)、38巻「石器時代のホテル」
1万年ほど前 ムー連邦が誕生する。 大長編「のび太と海底鬼岩城」
7000年前 アトランチス帝国が核実験に失敗し、滅亡。 大長編「のび太と海底鬼岩城」
5000年前 アフリカの秘境・バウワンコ王国で「火を吐く車」「空飛ぶ船」が発明される。 大長編「のび太の大魔境」
古代エジプト時代 ドラえもんとのび太、ジャイ子の新作マンガの取材のために撮影へ出向く。 「小学五年生」「小学六年生」90年8月号(「ジャイアンの妹思いはいいけれど」)、44巻「ジャイ子の新作まんが」
1866年前 ドラえもんとのび太、「ヤマタノオロチ」の幻と戦う。 「小学三年生」80年5月号、22巻「タイムマシンがなくなった!!」
630年 のび太たち、中国(唐)で妖怪と戦う。 映画「のび太のパラレル西遊記」
794年 静香がアラビアンナイトの世界に閉じ込められる。 大長編「のび太のドラビアンナイト」
1049年 浦島太郎が海で行方不明になる。 「小学四年生」80年8月号(「浦島事件のなぞにちょう戦」)、25巻「竜宮城の八日間」
1317年 浦島太郎、ひょっこりと帰還。 「小学四年生」80年8月号(「浦島事件のなぞにちょう戦」)、25巻「竜宮城の八日間」
1338年 のび太、桃太郎になる。 「小学四年生」75年9月号(「ぼく、桃太郎の何なのさ」『ドラとバケルともうひとつ』)、9巻「ぼく、桃太郎の何なのさ」。
話中に「637年前」とあるので、掲載年から逆算した。
中世 ドラえもんとのび太、ジャイ子の新作マンガの取材のためにヨーロッパの撮影へ出向く。 「小学五年生」「小学六年生」90年8月号(「ジャイアンの妹思いはいいけれど」)、44巻「ジャイ子の新作まんが」
1476年 ドラえもんとのび太、ヨーゼフに幽閉されたロッテ・フォン・ミュウヒハウゼンを救うため、エーリッヒ・フォン・ミュウヒハウゼン男爵の助けを求めに出る。 「少年サンデー増刊」76年6月15日号(「古城の幽霊」)、12巻「ゆうれい城へ引っこし」。

作中の「500年前」との記述を基に初出の掲載年から逆算した。
1534年 3月 インカ帝国の黄金を積んだ船が、ユカタンを離れてから2日後、大嵐に遭い沈没する。 大長編「のび太と海底鬼岩城」
1580年 のび太の孫の孫、セワシが、のび太の先祖であるのび平のもとへ、ドラミとアララ(調査ロボット)を送り込む。 映画『ドラミちゃん アララ♥少年山賊団!』
戦国時代 のび作の放った矢が初めて獲物に当たる。 「小学三年生」70年6月号、22巻「ご先祖さまがんばれ」

初の獲物は大ダヌキ(ドラえもん)であった。
ドラえもん、「ないしょごみすてホール」(最近の版では「ないしょごみだしホールに名称変更)の不具合でこの時代に迷い込む。 「小学四年生」82年11月号(「ないしょごみすてホール」)、36巻「天つき地蔵」
1600年代初頭 のび太、宮本武蔵の師匠になる。 「小学四年生」75年2月号、11巻「名刀〔電光丸〕」
約300年前 「魔法世界」では、人間社会の発展におされ、悪魔や魔物が地球から絶滅する。 大長編「のび太の魔界大冒険」
300年前 一本杉の横のどくろ岩の下に宝物が埋められる。 「てれびくん」77年3月号(「宝さがし」)、13巻「宝さがしごっこセット」
江戸時代? 殿さま、20世紀に迷い込む。 「てれびくん」80年6月号(「とのさまがきた」)、24巻「二十世紀のおとのさま」
のび太、学校も宿題もない「昔の世界」を体感しに行く。 「小学六年生」81年7月号(「昔はよかった?」)、30巻「昔はよかった」
1826年 1月1日 のび左ェ門が庭にお年玉を埋める。 「小学四年生」74年1月号、4巻「のび左ェ門の秘宝」
「150年ほど前」 のびろべえが「ホラのび」と呼ばれるようになる。 「小学三年生」73年6月号(「ホラのびさん」)、14巻「ホラふきご先祖」

のびろべえが未来世界(20世紀)をのぞき見て帰還し、その体験談を世に伝えたことから。

1880年頃 のび太、アメリカ西部の町「モルグ・シティ」で「伝説の謎のガンマン」になる。 「小学五年生」80年4月号、24巻「ガンファイターのび太」
1886年 スネ夫の曾祖母が生まれる。 「小学六年生」79年5月号(「しつけキャンデー」)、22巻「しつけキャンディー」。

作中に「93歳」の記述があるため、そこから逆算した。

1910年 のび吉、柿の木の根元に浮き輪を埋める。 「小学六年生」84年7月号、33巻「ハリーのしっぽ」 。

本話は1910年当時の「ハレー彗星パニック(彗星の尾に含まれる猛毒のシアン化合物で地球が滅亡、あるいは一時的に空気が無くなって窒息すると騒がれた)」下の日本社会の様子を描いた作品。

のび吉はのび太からもらった浮き輪を使って、何とか助かろうとする。

1933年 12月1日 藤子・F・不二雄、富山県高岡市で生まれる。 本名は藤本弘。
1937年頃? 野比のび助(のび三)、誕生。 「小学一年生」73年12月号(「ちかてつ」)、2巻「地下鉄をつくっちゃえ」で、定期券に「36歳」の記述があるため、そこから逆算した。

したがって連載が伸びるにつれ、「36年前」の辻褄が合わなくなる。

なお現在は「のび助」だが、73年当時の名前は「のび三」であった。

戦時中 のび太とドラえもん、疎開のために毒殺されそうになった象のハナ夫を助けに行く。 「小学三年生」73年8月号、5巻「ぞうとおじさん」
1945年 6月10日 のび助、学童疎開先でのび太から板チョコを貰う。 「小学四年生」70年6月号、3巻「白ゆりのような女の子」

現在、のび助が「戦時中に学童疎開をしていた」という設定にはかなり無理があるが、作品の発表が70年と最初期であることに留意されたい。

1947年頃? 野比玉子、誕生。 「小学二年生」85年7月号(「恐竜の足あと発見!」) 、44巻「恐竜の足あと発見」より。

作中で玉子の年齢が「38歳」と判明したため、そこから逆算した。

のび助と同様、連載が伸びるにつれ、「38年前」の辻褄がどんどん合わなくなる。

1948年 7月10日 玉子、親の指輪を紛失し怒られる。 「小学六年生」73年7月号(「ママがなくしたダイヤ」)、7巻「ママのダイヤを盗み出せ」

(作中の玉子の年齢は、5歳前後として描かれている。本表上では47年生まれの玉子がわずか1歳で「いたずら」をすることになり不自然であるが、作品の発表が73年と初期であることに留意されたい。)
「30年前」 のび太、おじいちゃんに会いに行き、パパに「もっとのび太にやさしく」するよう注意を頼む。 「小学六年生」76年12月号(「カエルの子はカエル」)、14巻「夢まくらのおじいさん」
のび太、家の庭になっていた柿を取りに行く。 「小学四年生」88年7月号(「タイム・ルーム」)、40巻「タイム・ルーム 昔のカキの物語」
「25年前」 のび助、洋画家の柿原から絵を習う。 「小学四年生」72年12月号、6巻「この絵六百万円」
「20年前」 2月15日 のび助、金満兼子との婚約を断り、玉子と出会う。 「小学六年生」81年2月号、43巻「のび太が消えちゃう?」 (玉子と出会うシーンなどについては単行本掲載時に加筆された。)
ドラえもんとのび太、鈴虫や松虫の採集に出掛ける。 「小学一年生」73年9月号(「虫の音がくかい」)、4巻「月の光と虫の声」
1959年 11月3日 野比のび助・玉子婚約。 「小学四年生」71年11月号、1巻「プロポーズ作戦」
(本表上では47年生まれの玉子が12歳で婚約してしまうことになり不自然であるが、作品の発表が71年とかなり初期であることに留意されたい。)
1962年 野比のび助・玉子結婚。 「小学四年生」71年11月号、1巻「プロポーズ作戦」
(結婚記念日が)「12回目」との表現がある。
1964年  4月? 出木杉誕生。 生まれ月は「4月」とされていたが、2018年の公式資料(小学館『ドラえもん公式調査ファイル』p.131)では、「不明」と明記されている。
5月 静香誕生。 「12月2日生まれ」の説もあり。
ただし、2018年の公式資料(小学館『ドラえもん公式調査ファイル』p.59)では、「5月生まれ」と明記されている。
6月15日 ジャイアン誕生。 「千葉県民の日」である。
8月7日 のび太誕生。 のび太は、東京オリンピックの直前に生まれたことになる。

なお初出(「小学四年生」72年8月号「ぼくの生まれた日」)の設定では「1962年」であったが、単行本(1巻、1974年8月初版発行)掲載時に、これを2年ずらす変更が行われている。 本表では、変更後の単行本に拠った。
1965年 2月 スネ夫誕生。
「10年前」 酔っ払ったパパ、のび太に連れられおばあちゃんのところへ行く。 「小学六年生」77年9月号、16巻「パパもあまえんぼ」
「9年前」 のび太、「タマシイム・マシン」で1歳の時代へ魂だけタイムスリップ。 「小学四年生」77年1月号、13巻「タマシイム・マシン」
「7年前」 3歳ののび太、キャンディーにつられ、現代ののび太に「弟」として連れてこられる。 「小学五年生」76年1月号、10巻「弟をつくろう」
のび太、おばあちゃんに逢いに行く。 「小学三年生」70年11月号、4巻「おばあちゃんのおもいで」
1968年 近所の家がぶっ壊されてボーリング場になる。 「小学四年生」72年12月号、6巻「この絵600万円」
「6年前」 のび太、人生をやり直す。 「小学四年生」77年4月号(「天才のび太」)、15巻「人生やりなおし機」
「4〜6年前」 のび太、隣に住んでいたノンちゃんに赤い靴を返す。 「小学六年生」74年9月号(「ノンちゃんのクツ」)、6巻「赤いくつの女の子」
幼稚園児ののび太、磁石の秘密を知る。

「小学六年生」73年6月号、2巻「N・Sワッペン」

磁石のN極とS極の秘密—同極ではくっつき、異なる極では反発するという原理に気付いた模様。

「約4年前」 のび太、小学校入学を楽しみにして、ランドセルを背に大はしゃぎ。 「小学六年生」82年8月号(「最初の感動を呼びさまそう」)、29巻「思い出せ!あの日の感動」
「一昨年」 のび太、買ったばかりの模型飛行機をジャイアンに取り上げられる。 「小学六年生」78年3月号(「なくし物とりよせ機」)、18巻「あの日あのときあのダルマ」
「半年前」 のび太、半年後ののび太がくすねた貯金箱を取り戻しに行く。 「小学六年生」73年5月号(「現代人の生き方」)、4巻「「してない貯金をつかう法」
「数か月前」 お年玉を全部使ってしまったのび太、正月に戻って貯金を取り戻し、再度貯金に励む。 40巻「人間貯金箱製造機」(初出は「小学四年生89年4月号」なので、最大で4か月前である)。
「2週間前」 パパ、宝くじで「当たりくじ」を購入する。 「小学三年生」71年8月号(「たからくじ」)、5巻「宝くじ大当たり」
「数日前」 ミュンヒハウゼン城でロッテ・フォン・ミュンヒハウゼンガ行方不明になり、のび太とドラえもんが救出に向かう。 「少年サンデー増刊」76年6月15日号(「古城の幽霊」)、12巻「ゆうれい城へ引っこし」。
「3日前」 ドラえもんとのび太、高井山に突如恐竜が出現した原因を探りに行く。 「小学三年生」79年7月号(「恐竜がでた!!」)、21巻「恐竜が出た!?」
「昨日」 静香の飼い犬、ペロの病気が治る。 「小学二年生」71年11月号(「まほうのくすり」)、3巻「ペロ!生きかえって」
のび太、宿題を頼んだだけのドラえもんがなぜ大けがをしているのか、理由を探りに出かける。 「小学三年生」71年2月号(「宿題でたいへん」)、5巻「ドラえもんだらけ」
のび太、10円玉をなくす。 「小学六年生」78年3月号(「なくし物とりよせ機」)、18巻「あの日あのときあのダルマ」
のび太とドラえもん、家の前で犬の糞を片づけない犯人を突き止める。 「小学三年生」83年12月号、29巻「のぞき穴ボード」
ドラえもん、人の家から金貨を持ち帰る。 「小学四年生」82年3月号、32巻「連想式推理虫メガネ」
のび太とドラえもんがサンタになり、子どもたちにプレゼントを届ける。 「小学五年生」79年12月号、21巻「サンタメール」
「早朝」 のび太、寝ぼけて道の掃除をして近所のおじいさんに褒められる。 「小学三年生」77年11月号(「のび太くん、はじめてほめられる」)、44巻「のび太の名場面」
「朝方」 のび太、過去の自分自身を救うため「セルフ仮面」となって世話を焼く。 「色が九六年生」76年7月号(「セルフ仮面」)、12巻「正義のみかたセルフ仮面」
「数時間前」 ジャイアン、土管の中で自分自身と喧嘩する。 「小学五年生」85年10月号(「ジャイアンのけんか相手は、タイムマシンでさがせ!!」)、36巻「ジャイアン反省・のび太はめいわく」
のび太、自身の盗作漫画「時空パトロール7」(フニャコフニャオ原作)を取り返しに出かける。 「小学五年生」「小学六年生」89年11月号、41巻「未来図書券」
「1時間前」 ドラえもんとのび太、学校のガラスを割った犯人を確かめに出かける。 「小学四年生」71年4月号、15巻「タイムマシンで犯人を」
静香のパパ、家でインク瓶をこぼす。 「小学五年生」78年1月号(「タイム・マシン」)、22巻「無事故でけがをした話」
(ジャイアンの父ちゃん、交通事故に遭う) これはのび太によって阻止され、架空の事実となった。

「小学五年生」78年1月号(「タイム・マシン」)、22巻「無事故でけがをした話」。

「15分ほど前」 大人になって威張り散らすのび太、15分後ののび太に「みっともない」と怒鳴られる。 「小学六年生」79年9月号、21巻「いばり屋のび太」
【現在】の時間軸(連載開始)
1969年(昭和44年)
11月 連載の予告掲載。 「小学四年生」69年12月号。

のび太らしき人物が描かれているほかは、「出た!つくえの中から飛び出した。何が?その名は?正体は?」という奇妙なキャッチコピーが付けられのみで、内容はまだ未定であった。
12月 「よいこ」「幼稚園」「小学一年生」〜「小学四年生」にて連載開始
・「よいこ」(〜71年3月)
・「幼稚園」(〜71年2月)
・「小学一年生」(〜74年2月)
・「小学二年生」「小学三年生」(〜86年7月)
・「小学四年生」(〜86年6月)
各誌70年1月号〜
「よいこ」71年4月号
「幼稚園」71年3月号、
「小学一年生」74年3月号、
「小学二年生」86年8月号(82年12月号「ヤメサセロボット」は代筆)、
「小学三年生」86年8月号(81年12月号「さかさカメラ」は代筆)、
「小学四年生」86年7月号まで。

なお、第1話は「小学四年生」のみタイトルがあり(「ドラえもんあらわれる」)、単行本1巻では同話が「未来の国からはるばると」に改題されて掲載されている。
ドラえもん、はじめて空を飛ぶ タケコプター(ヘリトンボ)のほか、道具なしで空を飛ぶ話 (「小学一年生」70年1月号)も存在した。まだ設定が不十分だったことがうかがえる。
1970年(昭和45年)
1月 1日 のび太の元へドラえもんがやって来る。
2月 6日 (のび太、静香の家に向かう途中ダンプカーにはねられ、全治1ヶ月の大怪我を追う。) 「小学四年生」70年1月号、1巻「ドラえもんの大予言

ドラえもんが来たためこの未来は変わり、頭に怪我をするだけで助かる。
  特集「ドラえもんのしんきゅうテスト」掲載(イラスト) 「小学一年生」3月号
3月 ドラえもんは「ネズミ嫌い」と判明する。 「小学一年生」4月号
4月 ライバルキャラクターのアヒル型ロボット「ガチャ子」が登場。半年で消滅。 「小学一年生」「小学二年生」5月号
「小学二年生」のサブタイトルは「ロボットのガチャ子」。
6月 スネ夫の弟、スネツグが登場する。 「小学二年生」7月号
12月 読切「ドラえもんのおとしだま」掲載 「小学三年生」1月号
1971年(昭和46年)
1月 ドラえもんの好物が「どら焼き」と判明。 「小学三年生」2月号。
それまではよく「もち」を食べていた・・・。
2月 第1回の「最終回」が描かれる。 「小学四年生」3月号。

法律(時間旅行規制法)で時間旅行が禁止されたのでドラえもんは未来へ帰る、という話である。
ドラえもん、初めておならをする。 音は「ボム」という強烈なものであった。

「小学二年生」3月号(「くすりでジタバタ」)、6巻「のろのろ、じたばた」
5月 静香の初入浴シーンが描かれる。 「小学四年生」6月号「ふしぎなぼう遠きょう」。

この話は、4巻「スケスケ望遠鏡」(同話改題)で確認可能。タイトルからして恣意的である。

初めて「静香の入浴」を覗いたのは何とドラえもんであった。

静香の入浴シーンリスト(参考)

9月 ジャイアンの初歌唱。

同時に、ドラえもんもオンチだということが判明する。
「小学四年生」10月号 「ドラえもんの歌」(本話はコミックス未収録)。

ジャイアンの歌・登場全話(コミックス収録話のみ、参考)
1972年(昭和47年)
1月 のび太の嫁が静香であると判明

ドラえもんがのび太の元へやってきた目的が達せらる。
「小学四年生」2月号、6巻「のび太のおよめさん」
静香の本名が確定する。 「小学四年生」2月号、6巻「のび太のおよめさん」より。

「しず子」とされていた時期もあったが、本話を以て「源静香」に確定する。
2月 第2回の「最終回」が描かれる。 「小学四年生」3月号掲載。

ドラえもんのせいでのび太が「ダメ」になってしまうことを懸念して別れるという話。のび太は、最終的に一人で自転車をこぐというがんばりをみせる。

本話は日本テレビ版「ドラえもん」の最終話の下敷きとなる。
9月 「よいこ」で2か月の復活連載。 「よいこ」10・11月号
読切「遊園地になる木」掲載。 「幼稚園」10月号
ドラえもん、首輪をはずす。 「小学四年生」10月号、4巻「友情カプセル」
1973年(昭和48年)
1月 「よいこ」で連載復活(〜9月) 「よいこ」2月号〜10月号
2月 ドラえもんの妹として「ドラミ」が紹介される。
ドラミの考案者は、奈良県の中村由美さん。
「小学四年生」3月号
「幼稚園」で連載復活(〜11月) 「幼稚園」3月号〜12月号
3月 「小学五年生」「小学六年生」で連載開始(〜86年6月) 。 各誌4月号〜86年7月号
ドラミ、初登場。 「小学五年生」4月号(「ハイキングにでかけよう」)
4月 日本テレビ系列で初のアニメ化(外部リンク) いわゆる「旧ドラえもん」。同年9月まで放映。15分2話構成で全26回。
毎週日曜日夜7時から放映。

第1話は「出た!!ドラえもんの巻」(「〜の巻」がつくのが特徴)。

フジテレビ系列の「マジンガーZ」などとブッキングしていたこともあり、視聴率は当初、低迷していたらしい。

<その他のトピックス>
・本作品では、「秘密道具」のことを「秘密兵器」と称していた。

・「テレビ朝日版のび太(1代目)の声」=「初代のび太のママの声」であり、「テレビ朝日版スネ夫(1代目)の声」=「初代当時のジャイアンの声」であった。
特集「ドラえもんのびっくりはつめいしつ」掲載。 「幼稚園」5月号
『ドラえもん』、日本漫画家協会賞(優秀賞)受賞。
9月 日本テレビ版アニメの放送終了 放送終了には、「視聴率低迷」など様々な噂がたつが、直接の要因は制作会社の解散によるとされる。

最終話は「さようならドラえもんの巻」。

1972年2月「小学四年生」掲載の「第2回目」の最終回(自転車版)がモチーフとなっている。

10月 ドラえもん、風邪をひく。 「小学五年生」73年11月号、3巻「ミチビキエンゼル」

ドラえもん曰く、「ロボットのくせに、かぜをひくなんて。ぼくは、精巧にできすぎてるなあ。」
12月 ドラえもんとは別枠で、『ドラミちゃん』連載開始(単行本で「ドラえもん」に統合)。 「小学館BOOK」1月号〜3月号 (4月号からは「小学生ブック」に改題)。
1974年(昭和49年)
2月 最後の最終回、「さようならドラえもん」を掲載。 「小学三年生」3月号、6巻。

こ最も有名なドラえもんの最終回である。のび太がひとりでジャイアンに勝ち、ボロボロになりながら「勝ったよ、ぼく」とドラえもんに宣言する。涙ながらに別れる二人—。

以降、公式な最終回は存在しない。

3月 帰ってきたドラえもん」の掲載。 「小学四年生」4月号、7巻
4月 『ドラミちゃん』連載(単行本で「ドラえもん」に統合)。 「小学生ブック」5月号〜9月号
7月 てんとう虫コミックス『ドラえもん』第1巻を発売。 「てんとう虫コミックス」レーベルの初刊。初版発行部数は2万5000部。

当初は年内で全6巻(毎月1巻ずつ発行し、12月まで)の刊行予定であったが、想定を上回る人気により75年より7巻以降の発売も決定したというエピソードが残る。

ドラえもんのポケットが四次元空間であることが示唆される。 1巻初版「作者のことば」
10月 ドラえもんはジャンケンが出来る(グーだけでなくパーを出せる)ことが判明。 「小学2年生」11月号。

この後、ドラえもんは「グー」しか出せない、という不文律が確立するため、以後の再録時には、じゃんけんを「手の形をした手持ちカード」で行う方式に変更している。

再録話は学年誌や特集などで3回ほど確認している(編者 談)。

野比夫妻、12回目の結婚記念日を迎える。 「小学四年生」71年11月号、1巻「プロポーズ作戦」
12月 『ドラえもん』6巻発行、巻末に「ドラえもん百科」として道具が多数掲載される。 ドラえもん系百科のはしりとなる。
1975年(昭和50年)
2月 読切「どうぶつごヘッドホン」掲載。 「小学1年生」3月号
3月 「ドラえもん大辞典」掲載で、ドラえもん誕生の公式設定が公開される。ドラえもんの住む 未来の世界についての設定もある。 「小学四年生」4月号(「ドラとバケルともうひとつ」)、11巻巻末
5月 『ドラえもん』単行本の発行部数が100万部突破。
『ドラえもん』7巻を発売。 当初74年に全6巻の予定であったが、想定を上回る人気のため、75年から7巻以降も続刊となる。
7月 野比家が借家であると判明する。 「小学四年生」8月号、9巻「無人島の作り方」
他の漫画との共演第1号「ぼく、桃太郎の何なのさ」掲載。『バケルくん』のキャラと共演。 「小学四年生」8月号
8月   「小学一年生」で連載復活(〜86年7月)。 「小学一年生」9月号〜86年8月号
※82年12月号「空中つりセット」は扉ページ以外は代筆。
12日 三河屋でコーラが1本だけ売れる。 「小学六年生」10月号(「のび太コレクション」)、9巻「王かんコレクション」
9月 中編「のび太の恐竜」掲載。 少年サンデー増刊」9月5日号。

初の少年誌進出である。当時の「ドラえもん」人気の高さが伺える。
12月 特集「ドラえもんの大ひみつ」掲載。 「小学五年生」1月号
1976年(昭和51年)
1月 特集「ドラえもんの入門大百科」「ドラえもんおもいでのアルバム」「ドラえもんのポケットの中大公開」掲載(構成・イラスト) 「小学三年生」2月号
3月 『ドラえもん』単行本の発行部数が累計200万部突破。  
6月 中編「古城の幽霊」掲載。 「少年サンデー増刊」6月15日号
7月 ドラえもんは、「蚊が刺す」ことが判明。 「小学四年生」76年7月号(「「ひものゆうれい」がんばれ」)、「ゆうれいの干物」

ドラえもん曰く、「ぼくぐらい高級なロボットになると、カがさすんだよ。」
8月 中編「ハロー宇宙人」掲載。 「少年サンデー増刊」8月10日号
9月 中編「ドラえもん大海戦」掲載。 「少年サンデー増刊」9月10日号
10月 「姫子とドラのまんが教室」掲載。藤原栄子先生 の人気漫画「うわさの姫子」との合作。 「小学五年生」11月号
「てれびくん」付録でドラえもんの掲載開始。 当初は再録集とした。
11月 「てれびくん」付録で連載開始(〜77年7月)。 77年12月号〜8月号。
※ただし77年5月号と7月号は代筆による。
時期不明 ジャイアン、ツチノコを発見する。
未来の辞典に載っていることも判明。
「小学六年生」75年3月号(「歴史に名を残そう!」)、9巻「ツチノコ見つけた!」
1977年(昭和52年)
3月 大人になった星野スミレ(パー子)が登場。 「小学五年生」4月号、15巻「オールマイティパス」。

『パーマン』の少し後の世界が『ドラえもん』世界であることが示された。
4月 ドラえもんの総集雑誌として、「コロコロコミック」が創刊。 「コロコロコミック」No.1。

『ドラえもん』を多数収録(1号は200ページ)し、ドラえもん人気に拍車を掛ける。
片倉陽二先生「ドラえもん百科」連載開始(〜81年3月)突破。 「コロコロコミック」No.1〜81年4月号
5月 『ドラえもん』単行本の発行部数が累計500万部突破。
7月 片倉陽二先生によりドラえもんの断面図が描かれる。 「コロコロコミック」No.2
8月 『エスパー魔美』「うそ×うそ=?」にドラえもん(のび太、スネ夫)が特別出演。 「マンガくん」17号。同話はアニメでも再現された。
11月 付録読切「紙工作はべんりだ」掲載。 「小学二年生」12月号。17巻では「紙工作が大あばれ」に改題。
1978年(昭和53年)
1月? 読切「きりがみクレヨン」掲載。 「入学準備小学一年生」1978年春の号
「ドラえもんかみしばい」が販促グッズとして頒布される。 「小学一年生 ご入学おめでとう大会」(全国の新聞社が主催し、小学館が協賛)で、資生堂のバスボン石鹸と一緒に配布されたと目される販促品。

2022年にその存在が明らかとなって、2024年11月発売の『ドラえもん 第2巻 50周年記念スペシャル版』の同梱特典としてはじめて復刻版を手にすることができるようになった。

3月 連載百回記念作品として「百苦タイマー」掲載。 「小学三年生」4月号
片倉陽二先生により再びドラえもんの断面図が描かれる。
8月 シンエイ動画初のアニメーション作品として、『ドラえもん』のパイロットフィルムが完成。テレビ局へのセールスが行われる。 タイトルは「勉強部屋のつりぼり」。広告代理店は旭通信社(当時)。

なお本作は完成度が高く、79年10月「秋だ!一番ドラえもん祭り」でも再放映されている。

9月 短編「雪山のロマンス」掲載。

静香がのび太と結婚することを決意した理由(「そばについててあげないとあぶなくて見ていられないから」)が見事に描かれる。
「小学6年生」10月号、20巻
11月 特別読切「ドラえもん誕生」掲載。 コロコロコミックデラックス「ドラえもん・藤子不二雄の世界」11月25日号
12月 再度のアニメ化が決定する。 テレビ朝日は、大変な金鉱脈を掘り当てたことになる。
『ドラえもん』単行本の発行部数が1000万部を突破。
大長編「のび太の宇宙開拓史」のモチーフとなる作品が描かれる。 「別冊こどもの光」79年1月1日号、『ベソとこたつと宇宙船』。
1979年(昭和54年)
春? (のび太、大学入試落第・なぐさめパーティー開催) ドラえもんが来たためこの歴史は変わり、「一浪の後補欠入学」となる。
4月 1日 テレビ朝日でアニメの予告特番「ぼくらのともだちドラえもん」放送。
2日 テレビ朝日系列で2度目のアニメ化。 放映時間は月曜〜土曜の18:50〜19:00(関東ローカル)。日曜日の8:30〜9:00に全国ネットで再放映(毎回3本)された。

テレビで毎日アニメ「ドラえもん」が見られるという夢のような時代であった。

第1話は「ゆめの町ノビタランド。」毎回、新作6分27秒(タイトル+本編で6分22秒。残り5秒は挿絵カット)1本ずつを放映した。

平日版のオープニングは大杉久美子版「ドラえもんのうた」で、エンディングはなし。全国ネット版のオープニングは大杉久美子版「ドラえもんのうた」、エンディングは「青い空はポケットさ」(大杉久美子)。

  「てれびくん」で連載復活(〜83年2月)。 5月号〜83年3月号。
シングルレコード「ドラえもんのうた」発売。 テレビ朝日版ドラえもんでは初のシングルレコードとなる。ロングセラーに。
7月 「ドラえもんひみつ道具全百科」刊行 「百科モノ」の元祖ともいえる本作は、400種のひみつ道具を収録。
以後、「ひみつ道具カタログ」「ひみつ道具クイズ」「ひみつ大辞典」「ひみつ道具使い方辞典」など多くの「百科モノ」が出版される。
特別読切「ドラQパーマン」掲載。 「コロコロコミック」8月号。藤子キャラのエースの共演。しのだひでお作画。
8月 短編読切「ドラえもんとドラミちゃん」にてのび太のライバル(恋敵)として出木杉が登場 「コロコロコミック」9月号(掲載時は無題)。
「カラーコミックス・ドラえもん」刊行(全6巻)。
9月 片倉陽二先生により「ドラミちゃん」が断面図解される。 「コロコロコミック」10月号
LPレコード「ドラえもん」を発売。 テレビ朝日版ドラえもんでは初のLPレコードとなる。
『ドラえもん』単行本の発行部数が1500万部突破。
10月 アニメで初の1時間スペシャル「秋だ!一番ドラえもん祭り」放映。 パイロットフィルム「勉強べやのつりぼり」も放映される。
10分帯アニメのオープニング変更。 「ぼくドラえもん」(大山のぶ代・こおろぎ'73)。作詞は藤子・F・不二雄。
11月 片倉陽二先生の名作、「ドラえもん百科」第1巻刊行 「ドラミのタイムマシン」など、ここで生まれた設定が「本編」に逆輸入されることもあった伝説の作品。
12月 映画原作として、初の大長編「のび太の恐竜」、連載開始(〜80年2月) 「コロコロコミック」1月号〜80年3月号
単行本の初版発行部数100万部を記録する。 てんとう虫コミックス「ドラえもん」18巻にて。
記事「ドラえもんもびっくり こんな遊びもあったんだ」 イラスト掲載 「赤旗」12月30日号(「漫景」)
不詳 コロコロコミック誌上で初の「ひみつ道具アイデアコンテスト」開催。 受賞作品は藤子先生のマンガとなって発表された(2ページ、または4コマの形で)。後に「ドラえもんクラブ」3号誌上で再録。
1980年(昭和55年)
1月 新年アニメ特番で「未来の国からはるばると」(原作第1話)放映。
初のアニメオリジナル脚本作品の放映。 「タイムマシンでお正月」
2月 さっぽろ雪まつりで「ドラえもんの雪像」が登場。
3月 初の映画「のび太の恐竜」公開。 併映:「モスラ対ゴジラ」

オープニング曲は「ドラえもんのうた」ではなくレギュラー放送のOPである「ぼくドラえもん」であった。

クレジットは「原作・藤子不二雄」であった。

 

『ドラえもん』単行本の発行部数が3000万部突破。 わずか半年で2倍という驚異的な伸びを示す。当時のドラえもん人気の 凄さを伺わせる数字である。
『パーマン』の星野スミレ、宇宙へと旅立ったパーマン1号(ミツ夫)への思いを語る。 「小学六年生」80年4月号(「目立ちライト」で大スター」)、24巻「めだちライトで人気者」
スミレの打ち明けた「遠い世界に居る恋人」という表現からも、「ドラえもん」世界と「パーマン」世界がつながっていることを認識できる。
4月 「つづれ屋」と、19エモン・20エモンが登場。 「小学六年生」80年5月号、32巻「オンボロ旅館をたて直せ」。

『ドラえもん』世界が『21エモン』の世界とつながっていることが示唆された。

アニメ初の2時間スペシャル特番「春だ!一番ドラえもん祭り」放映。ドラミが初登場した。 視聴率が初の30%超えを記録。
アニメの放映形態が変更となる。 土曜日分のみ再放送に切り替え、日曜日の放送枠を9:30-10:00に 切り上げ。
5月 「オリンピックだドラえもん」にて、1時間アニメ『のび太の「夢の金メダル」』放映。
6月 『ドラえもん』が第12回「テレビ大賞(1979年度)」を受賞。
7月 ドラえもん読者公募秘密道具の漫画化が行われる。 「小学三年生」8月号。「シューズセット」「道路光線」「さよならハンカチ」の計3話。
8月 大長編「のび太と宇宙開拓史」、連載開始(〜81年1月) 「コロコロコミック」9月号〜81年2月号
11月 ジャイ子、漫画家を目指す少女として再登場。 「てれびくん」12月号 (「マジックおなか」)、24巻「まんが家ジャイ子」
ジャイ子・登場全話ガイド
12月 大晦日恒例のアニメ特番「大晦日だよ!ドラえもん」の放映開始(〜94年)。 3時間特番、アニメ19本+映画予告編という超豪華番組であった。
時期不明 映画の初のビデオソフト化が行われる。 VHSとベータ版で、モノラル音声収録であった。10年後にステレオ化されて再販されている(VHS、LD)。
1981年(昭和56年)
1月 アニメ「お正月だよ!ドラえもん」を30分ずつ、3日連続で放映。
ミュージカル「ドラえもんのたから島たんけん」上演。
2月 『ドラえもん』単行本の発行部数が4000万部突破。
3月 藤子不二雄自選集「ドラえもん」刊行(1〜7巻)。 1998年、上下二巻の形で再刊行。
映画「のび太の宇宙開拓史」公開。 併映:「怪物くん 怪物ランドへの招待」

ここからクレジットは「原作・脚本 藤子不二雄」となる。

アニメ版に先駆けて作画にも変更が入る(ドラえもんの髭が短く、顔の中に入るいわゆる「2代目顔」化)。

本作から15年「宇宙英雄記」まで、スタッフロールには「制作」表記が続くことになる。

4月 のび太、百点を取る。 「小学六年生」5月号(「のび太の百点ピーアール」)、25巻「な、なんと!!のび太が百点とった!!」。
7月 映画「ぼく、桃太郎のなんなのさ」公開。 併映:「21エモン 宇宙へいらっしゃい」
名作「のび太の結婚前夜」が描かれる。のび太と静香の安泰な未来が再確認された。 「小学六年生」8月号(「結婚式の前の夜」)、25巻。
ドラえもん読者公募秘密道具の漫画化が行われる。 「小学三年生」8月号。「人間そっくりたまご」
福祉映画『ドラえもん ケンちゃんの冒険』(45分)が製作され、秋にかけて全国の公民館等の公共施設で上映される。 全国心身障害児福祉財団製作。「ドラえもん映画」の中では異色の作品である。

10月にはテレビでも放映された。
この年のドラえもん映画は、絶後の3作品が製作されたということになる。ドラえもん人気の大きさがうかがえる。

8月 Q太郎、怪物くん、デンカ、魔美が「なんでも空港」に着陸。 「小学二年生」81年9月号(「なんでも空こう」)、32巻「なんでも空港」。

『オバQ』『怪物くん』『ウメ星デンカ』『エスパー魔美』の世界が、『ドラえもん』の世界とつながっていることが明らかになる。
大長編「のび太の大魔境」、連載開始(〜82年1月) 「コロコロコミック」9月号〜82年2月号
香港でアニメ化? 「82年2月」との説もあり。 
10月 アニメの放映形態が抜本的に変更される。 月〜土の帯番組および日曜日の再放送を終了し、金曜日19:00〜19:30に変更。新作10分50秒を2本立てで放映。

ストーリー直後の「挿絵カット」(「青い空はポケットさ」のモチーフが流れる静止画像)は廃止された。
アニメの作画変更(いわゆる2代目顔)。 映画版と同様、作画にも変更が入る。ドラえもんの髭が短くなり、顔の外に飛び出ているのが大きな特徴。
アニメのオープニング画像変更。 「風船の上のドラえもんとのび太」から「5人のメンバーがタケコプターで夕焼けの海へ行く」バージョンに。冒頭にタイムマシンも登場した。
アニメのサブタイトル画像変更。 「黄色(緑色)の静止画」から「橙色+ドラえもんの宙返り」バージョンへ変更。
アニメのエンディングテーマ変更。 「青い空はポケットさ」(大杉久美子)から、「まる顔のうた」(大山のぶ代)に変更。画像も、静止画から動画になった。
12月 大晦日特番が、「藤子アニメ合同」の特番となる。(〜87年)
1982年(昭和57年)
1月 「まんがロボット君 生みの親から一言」(記事) 元日付「朝日新聞」
アニメの放映形態が変更される。 「再放映2本(6分22秒×2)新作1本(8分57秒)」の3本立て。

アニメの長寿化で、レギュラーに再放映分を組み込まなければ原作が不足する恐れが生じていた。以降、87年10月〜12月および93年1月〜6月の一部を除き、「新作+再放映」がアニメ「ドラえもん」の放送パターンとなる(〜05年3月)。
2月 香港でアニメ化。 広東語。週2回放送。
平均視聴率は20%台との情報もある。
3月 第27回小学館漫画賞(児童部門)受賞。
映画「のび太の大魔境」公開。 コロコロコミック創刊5周年記念作品。

併映:「怪物くん デーモンの剣」 「忍者ハットリくん ニンニン忍法絵日記の巻」

本作よりオープニング曲が「ぼくドラえもん」から「ドラえもんのうた」に切り替わる。

5月 星野スミレの代わりに「伊藤つばさ」登場。
以後、ドラえもん世界のテレビ・アイドルとして君臨。ジャイアンはライバル意識を燃やす。
「てれびくん」6月号(「コピーとりよせ機」、29巻 「翼ちゃんがうちへきた」
7月 大長編「のび太の海底城」、連載開始(〜83年1月) 「コロコロコミック」8月号〜83年2月号。

※当時のタイトルは原文ママ。

ドラえもんはトイレに行くことが判明。 「小学五年生」82年8月号(「記憶を消すワスレンボー」)、37巻「しかしユーレイはでた!」

「小便器」で、のび太と順番争いをしている図がある。設定上食べ物は体内ですべてエネルギーに変換されるはずだが・・・オイル漏れ・・・排水・・・?謎は深まるばかりである。
9月 タイでアニメ化。 土日の朝に放送。
大長編ドラえもんアイデア読者公募企画の発表で、イラスト掲載。 「コロコロコミック」10月号。タイトルは「のび太の地球救出作戦」「のび太の月面城」
10月 イタリアでアニメ化。
テレビ朝日開局25周年記念特番「藤子不二雄スペシャル ヨーロッパ鉄道の旅」放映。 ドラえもんと藤子不二雄両先生との初の共演番組。
11月 大長編「のび太の海底城」を「海底鬼岩城」に改題。 「コロコロコミック」12月号
時期不明 パナマ・メキシコ・プエルトリコ・ボリビア・ベネズエラなど中南米9カ国でアニメ化。 数年間(?)放映との情報がある。
1983年(昭和58年)
2月 11日 アニメが最高視聴率を記録。 31.2%(東京地区)とされる。
3月 映画「のび太の海底鬼岩城」公開。 併映:「忍者ハットリくん ニンニンふるさと大作戦の巻」
 「パーマン バードマンがやって来た!!」

オープニングは「ドラえもんの人形」以外、キャラクタが全く登場しないという非常に硬派なものであった。

本作より「ワンニャン時空伝」までの22年間、芝山努が監督を務めることになる。

5月 大長編コミックス第1号『のび太の海底鬼岩城』が刊行される。 「4巻」から刊行となった。以降、1巻、2巻、5巻、3巻、6巻、7巻・・と続く。
6月 バンダイのゲーム機「アルカディア」でゲームソフト「ドラえもん」発売。 初の家庭用据え置きゲーム化である。
8月 大長編「のび太の魔界大冒険」、連載開始(〜84年1月) 「コロコロコミック」8月号〜84年2月号
10月 テレビ朝日の特番「藤子不二雄スペシャル ヨーロッパ鉄道の旅」で、作者とのび太らが実写+アニメで初共演
11月 11月〜12月にかけて、限定的にアニメのエンディングを変更。 「サンタクロースはどこのひと」(大山のぶ代)
不明 携帯ゲーム「どこでもドラヤキドラえもん」発売。 「パックマン型(ドットイートタイプ)」の電子ゲーム。携帯型としては本作が初のゲーム化。
1984年(昭和59年)
3月 『パーマン』に特別出演。 「コロコロコミック」4月号
映画「のび太の魔界大冒険」公開。 「5周年記念超大作」と銘打って作成された。

初のヒロイン美夜子の設定、ドラミ登場、アイドルの主題歌(小泉今日子「風のマジカル」)など、新機軸の設定も目立った。

併映:「忍者ハットリくん+パーマン 超能力ウォーズ」

なお本作では、初めて「ストーリー導入部→オープニング」という構成になったほか、オープニングや本編の一部にCGが取り入れられた

また、初めての来場者全員プレゼントとして「地球人バッジ」を配布。なお作品冒頭で、ミニアニメで来場者プレゼントの紹介を行う演出もある。

映画「魔界大冒険」の冒頭で「グリーンドラえもんキャンペーン」の紹介アニメーションを放映。
アニメ特番(4月放映「春だ!一番ドラえもん祭り ぼくたち地球人」)放映の連動企画として、「さらばキー坊」掲載。 「小学四年生」4月号
「グリーンドラえもんキャンペーン」開催。 自然保護憲章制定10周年記念として。
『ドラえもん』単行本の発行部数が5000万部突破。 単行本30巻での記録である。
4月 アニメのオープニング画変更。 「タイムマシン」「どこでもドア」「タケコプター」の3大ひみつ道具が登場するバージョン。
アニメのエンディング変更。 「ぼくたち地球人」(堀江美都子)
5月 アニメの放映形態が変更となる。 「再放映1本(10分50秒)、新作1本 (10分50秒)」の2本立てとなる。
6月 中公コミックス『藤子不二雄ランド ドラえもん』第1巻発売。 セル画つきでファンを魅了させた。
全45巻(〜90年)。
アニメ特番(4月放映「夏だ!一番ドラえもん祭り!! 地球の動物はみな友達だ」)放映の連動企画として、特別読切「ドンジャラ村のホイ」掲載。 「コロコロコミック」7月号。
7月 大長編「のび太の宇宙小戦争」、連載開始(〜12月)。 「コロコロコミック」9月号〜85年1月号
ドラえもんのひげは、手で抜けることが判明。 「小学二年生」8月号、35巻「ネンドロイド」
8月 スネ夫の弟、スネツグが再登場。 「小学四年生」9月号(「イメージライト」)、40巻 「スネ夫は理想のお兄さん」。ニューヨークに住むおじに、養子にもらわれていた。
アニメの放映形態が変更となる。 「再放映→新作」から、「新作→再放映」と放送順を組み換え。
10月? TVシリーズ「ドラえもん」が文化庁・テレビ用優秀映画賞を受賞。 初受賞。
11月 アニメの放映形態が変更となる。 「新作1本(12分43秒)、再放映1本(8分57秒)」の2本立てとなる。
12月 1日 藤子不二雄(当時)、映画の日「特別功労章」を受章。 映画「ドラえもん」シリーズの功績を受けて受章。
映画「のび太の恐竜」が第2回ゴールデングロス賞最優秀金賞を受賞。
  大長編「のび太の宇宙小戦争」、クライマックス部分を袋とじで掲載。 「コロコロコミック」85年1月号
1985年(昭和60年)
3月 映画「のび太の宇宙小戦争」公開。 併映:「忍者ハットリくん+パーマン 忍者怪獣ジッポウVSミラクル卵」

本作でも来場者プレゼントを実施。「ともだちカード」を配布した。前作同様、ミニアニメで作品冒頭でプレゼントの紹介を放映。

なお本作以降、映画のオープニングにのび太・静香・ジャイアン・スネ夫は「銀河超特急」(96年)まで11年間登場しない。

映画「宇宙小戦争」の冒頭で、来場者プレゼントを紹介するショートアニメーションを放映。
新宿で「オールナイトドラえもん」初開催。
以後映画に併せて登場する。
(※リンク先は外部となります。)
87年より池袋で実施。
舞台挨拶・旧作上映なども行われた。
4月 アニメで初のリメイク版(焼き直し版)が作られる。 「オオカミ一家を救え!!」
6月 野比玉子の年齢、38歳と判明。 「小学二年生」7月号、44巻
7月 大長編「のび太と鉄人兵団」、連載開始(〜12月)。 「コロコロコミック」8月号〜86年1月号
8月 アニメの作画変更(いわゆる3代目顔) ドラえもんの髭が顔の中に納まっているのが特徴。以降、「テレ朝ドラ第1期」は、この顔が基本形となる。
10月? TVシリーズ「ドラえもん」が文化庁・テレビ用優秀映画賞を受賞。 2回目の受賞。
1986年(昭和61年)
3月 映画「のび太と鉄人兵団」公開。 「映画化7周年記念作」と銘打たれた。

登場人物が「ドラえも~ん」と叫んでオープニングが流れるパターンのはじまり(〜04年)。

本作より、映画版もドラえもんの髭が顔の中に納まる、いわゆる「3代目」顔に変更。

併映:「オバケのQ太郎 とびだせ!バケバケ大作戦」(※赤青の3Dメガネで見ることができた)
 「プロゴルファー猿 スーパーGOLFワールドへの挑戦!!」

なお、本作が初ののび太「と」と、接続詞が「の」以外になる作品でもある。

6月 ソニーの8ミリビデオ広告「ソニーさん、こんなビデオをつくってください。」にイラスト掲載。 6月27日付夕刊各紙。
7月 作者体調不良のため、『ドラえもん』休載。 各誌。以降、再録で対応。
8月 「読者が作る道具コンテスト」で「ミニドラ」登場。
茨城県・大野耕平氏(当時13歳)の考案で。
「コロコロコミック」9月号
10月 大長編「のび太と竜の騎士」、連載開始(〜87年2月) 「コロコロコミック」11月号〜87年3月号。
12月 「小学三年生」で連載復帰(〜87年4月) 同誌87年1月号〜87年3月号。
ファミコンソフト「ドラえもん」発売(ハドソン) 、大ヒットとなる。 アクションゲーム。

115万本を売り上げるヒット作に。
当時の「ドラえもん人気」「ファミコン人気」を裏付ける数字である。
時期不明 『ドラえもん』が中国に紹介される。
1987年(昭和62年)
1月 「藤子不二雄」のコンビ解消が公表される。 作品としての『ドラえもん』は藤子・F・不二雄先生のみが 担当されていた。

以降、「ドラえもん」はF先生名義になる。
3月 「小学一年生」「小学二年生」「小学四年生」各誌で2か月の復活連載。 各誌4月号・5月号。
読切「ツーカー錠」掲載。 「小学五年生」
読切「ぼくミニドラえもん」掲載。 「小学六年生」4月号、41巻
ミニドラの初出
映画「のび太と竜の騎士」公開。 併映:「プロゴルファー猿 影の忍法ゴルファー」
 「オバケのQ太郎 とびだせ!1/100大作戦」

本作で来場者プレゼントを再開。「光るバッジ」を配布した。

なお本作は、「登場人物が1名行方不明になる」「明確な(キャラとしての)敵がいない」パターンの初出としても知られる。

日本アニメ大賞最優秀脚本賞受賞。 映画「のび太の竜の騎士」を受けて。
4月 アニメの放映形態を変更。 「新作1本(10分50秒)、再放映1本(10分50秒)」の2本立てとなる。
7月 「ドラえもん21世紀まつり タイムカプセルドラ丸くんフェスティバル」開催。 新宿にて。
8月 作者体調不良のため、『大長編ドラえもん』休載。 翌年の「パラレル西遊記」は初の原作なしで製作されることに なった。
10月 タイムカプセル「ドラ丸くん」封印。
アニメの放映時間が変更される。 18:50〜19:20(ただし88年4月8日および11月11日のみ19:00-19:30の時間枠で放映される)。

放送時間の関係で、次回予告のナレーションも省略された。
アニメの放映形態が変更される。 新作(10分50秒)の2本立てとなる。
番組「パオパオチャンネル」内「藤子不二雄劇場」で月曜日に初期の「ドラえもん」の再放送を開始。 「第1話」から2本立てで再放送を実施。
1988年(昭和63年)
1月 アニメの放映形態が変更される。 「新作1本(10分50秒)、再放映1本(10分50秒)」の2本立てに戻る。
2月 「超巨大熱気球ドラバルーン」のイラストが描かれる。 「コロコロコミック」3月号
春? (のび太就職できず、自分で会社を興す。) ドラえもんが来たため歴史は変わり、のび太は「自然保護局の環境調査員」となる。
3月 熱気球「ドラバルくん」処女飛行。 製作はイギリスのサンダー&コルト社。全高30メートル・全幅20メートル・定員4人となっている。

「夢気球スペシャル」といった特番企画も組まれた。
映画「のび太のパラレル西遊記」公開。 併映:「エスパー魔美 星空のダンシングドール」
「ウルトラB ブラックホールからの独裁者B・B!!」

本作の来場者プレゼントは「スペシャルホログラム立体シール」を配布。

本作から、どこでもドアのデザインが「シンプルな1枚板」(今までは2つの凸面あり)に変更されている。

本作でモノラル音源は終了。

4月 アニメで通算1000話を達成。 「ワラシベにお願い」
アニメのエンディング変更。 「青空っていいな」(堀江美都子)
5月 「小学四年生」で連載再開(〜90年10月) 同誌6月号〜90年11月号
※90年3月号「タイムピストルで“じゃま物”は消せ」は「小学三年生」と同時掲載。
てんとう虫コミックスアニメ版「のび太のパラレル西遊記」、表紙イラストが描かれる(上・下巻とも) 下巻は6月。
7月 アニメの放映形態を変更。 「新作1本(12分43秒)、再放映1本(8分57秒)」の2本立て。
8月 てんとう虫ブックス「藤子・F・不二雄のまんがゼミナール」刊行。作品からのイラスト・カット多数。 00年4月、小学館文庫より『藤子・F・不二雄のまんが技法』として再構成され再刊行。
9月 大長編「のび太との日本誕生」、連載開始(〜89年2月) 。 「コロコロコミック」9月号〜89年3月号
10月? TVシリーズ「ドラえもん」が文化庁・テレビ用優秀映画賞を受賞。 3回目の受賞。
11月 JR高岡駅「米寿記念入場券」にイラスト掲載  
アニメの特番用を除いたレギュラーストーリーで通算1000話を達成 「カメレオンちゃ」
1989年(昭和64/平成元年)
2月 アニメのエンディングを一時変更。 映画「のび太の日本誕生」のタイアップで、同映画の主題歌「時の旅人」(西田敏行)に変更(ひと月のみ)。初のタイアップエンディングであった。
3月 「小学三年生」で連載再開(〜90年8月)。 同誌4月号〜90年9月号
※90年3月号「タイムピストルで“じゃま物”は消せ」は「小学四年生」と同時掲載。
「小学五年生」「小学六年生」で連載再開(〜90年12月)。 各4月号〜91年1月号。同時連載。
映画「のび太の日本誕生」公開。 テレビアニメ10周年記念作品。 テレビ朝日開局30周年記念作品。本作より、「製作総指揮 藤子・F・不二雄」のクレジットが記銘されるようになる(〜96年)。

オープニングテーマを山野さと子版に変更。 また、初の「ドラえもんCG」を登場させた。
※アニメ版のオープニングが山野さと子版に変更されるのは、1992年。映画版のほうが変更が先行していた。

音響面では、本作より「ドルビーサラウンド」(ステレオ)の音声となる(一部映画館)などの技術的な変化もあった。

併映:「ドラミちゃん ミニドラSOS!!」

来場者への「人形」全員プレゼントが始まった(〜04年)のも本作の大きな特徴である。

映画「ドラミちゃん ミニドラSOS!!!」公開。のび太らの将来の職業が判明する。 のび太「自然保護局環境調査員」、スネ夫「(小さな会社の)社長」、ジャイアン「スーパージャイアンの経営者」など。
4月 アニメの放映時間が変更となる。 19:00-19:30に戻る。

次回予告のナレーションも復活。
なお、この年はテレビ朝日でのアニメ化10周年に当たる。
ジャイ子にボーイフレンド(茂手もて夫)ができる。
のび太と静香の将来は一層安泰なものに。
「小学四年生」5月号(「身がわりマイク」)、40巻 「泣くなジャイ子よ」
7月 連載20周年記念企画「ドラリンピック」を催行。 札幌を皮切りに全国巡業。
『ドラえもん』単行本の発行部数が7000万部を突破。
富山県高岡市の「高岡古城公園」」にある「絵筆塔」に、「ドラえもんのカッパの絵」が描かれる。 手塚治虫・永井豪・さいとうたかを・やなせたかしら総勢154名の漫画家により描かれた「カッパの絵」を高岡銅器協同組合が製造し建立したもの。
9月 大長編「のび太のアニマル惑星」、連載開始(〜90年2月) 「コロコロコミック」10月号〜90年3月号
10月? TVシリーズ「ドラえもん」が文化庁・テレビ用優秀映画賞を受賞。 4回目の受賞。
12月 1日 藤子・F・不二雄がゴールデングロス賞「特別賞」を受賞。 映画「ドラえもん」の功績を受けての受賞。
映画「のび太の日本誕生」がゴールデングロス賞( 優秀銀賞)を受賞。
1990年(平成2年)
3月 読切「ほんものえほん」掲載。 「小学一年生」4月号(44巻で「現実中継絵本」に改題掲載)。
映画「のび太とアニマル惑星」公開。 併映:「チンプイ エリさま活動大写真」
6月 いそほゆうすけ先生による「ドラミちゃん」連載開始(〜91年5月) 「ぴょんぴょん」7月号〜91年6月号 。ジャイ子の家にドラミが居候するという珍設定である。
中公コミックス『藤子不二雄ランド ドラえもん』第45巻(最終巻)発売。
8月 大長編「のび太のドラビアンナイト」、連載開始(〜91年1月) 「コロコロコミック」9月号〜91年2月号
9月 てんとう虫ブックス「藤子・F・不二雄のドラえもん恐竜ゼミナール」刊行。 イラスト・カット掲載。
10月 「小学三年生」で2か月の連載復帰。 同誌11月号・12月号。
12月 映画「のび太のアニマル惑星」がゴールデングロス賞( 優秀銀賞)を受賞(同時上映の「チンプイ エリさま活動大写真」も同時受賞)。
読切「空まです通しフレーム」掲載。 「小学四年生」91年1月号。
時期不明 ソビエト連邦(当時)でアニメ放送。
1991年(平成3年)
1月 読切「自然観察プラモシリーズ」掲載。 「小学五年生」「小学六年生」2月号。同時掲載。
2月 「小学三年生」「小学四年生」で2か月の連載再開。 各誌3月号・4月号。
同時連載。
3月 短編最終作品『こわーい!「百鬼線香」と「説明絵巻」』掲載。 「小学三年生」「小学四年生」4月号
映画「のび太とドラビアンナイト」公開。 併映:「ドラミちゃん アララ♥少年山賊団!」

オープニングで、はじめてドラえもんのポリゴン(CG)モデルが登場する。


なお本作より、制作協力のクレジットに海外のアニメプロダクションが入る作品が出てくるようになる。

宝塚で「ドラえもんフェスティバル」開催。
携帯型ゲーム機で初の「ドラえもん」ゲームを発売。 ゲームボーイ「ドラえもん 体験ひみつ道具!!」
9月 大長編「のび太と雲の王国」、連載開始(〜12月) 「コロコロコミック」10月号〜92年1月号
10月 アニメで、原作の存在しないオリジナルの 秘密道具・ストーリーを使った短編作品が初放映される。 「ラッキー砂時計」
11月 インドネシアでアニメ化。 日曜朝放送中。インドネシア語。
平均視聴率は20%台。
イラスト「ソーラーカーソラえもん号発進!」掲載。 「コロコロコミック」12月号
12月 映画「のび太とドラビアンナイト」がゴールデングロス賞(最優秀金賞)を受賞。
玉子の旧姓が「片岡」と判明する。 43巻「のび太が消えちゃう?」

本作の初出は「小学六年生」81年2月号「のび太が消えちゃう!?」であるが、単行本収録時(91年12月発行)に加筆が行われ、「片岡」が旧姓であることが判明した。
時期不明 インドネシアで『ドラえもん』正規出版(エレックスメディア)
中国でアニメ化。 北京語で、週末に2回放送。
1992年(平成4年)
1月 大長編「のび太と雲の王国」、最終2話が「絵物語」として掲載される(作者の体調不良のため)。 「コロコロコミック」2月号・3月号
2月 文部省(当時)検定済教科書にイラスト描き下ろし(ドラえもん・のび太・静香)が掲載される。 小学校4・5年生用の社会科「新しい社会 上/下」(東京書籍)。

ついに教科書に進出したドラえもん。現在広がりを見せているキャラクターの教科書掲載のはしりである。 それだけメジャーな存在になっているということである。

以後、同社の小6用の社会科教科書にも掲載されるようになった。

現在は他にも、国語(三村図書・小2、東京書籍・小4、教育出版・小5)や道徳(東京書籍・小2)、英語(東京書籍『NEW HORIZEN』・中1)など掲載例は多数にのぼっている。

しかし、本教科書のように「描き下ろし」というのはほかに例がない。

3月 映画「のび太と雲の王国」公開。 併映:「21エモン 宇宙いけ! 裸足のプリンセス」と「トキメキソーラー くるまによん」 。

オープニングで、ドラえもん以外のキャラクタもポリゴン化するなど時代を反映している(オープニングにドラえもん以外のキャラクタが登場するのは「宇宙小戦争」以来、7年ぶりである)。

5月 ソーラーカーの「ソラえもん号」、「ソーラーカーレース鈴鹿'92」に出場。 29位(45位中)。10時間でコースを38週、214キロを走破した。
『ドラえもん』単行本の発行部数が8000万部を突破。
8月 大長編「のび太とブリキの迷宮」連載開始(〜11月、93年1月〜2月)。 「コロコロコミック」9月号〜12月号、94年2月号〜3月号
10月 アニメのオープニング・エンディング・サブタイトル大幅リニューアル。 オープニングは「ドラえもんのうた」が大杉久美子から山野さと子へ。画像も変更(5人のメンバーで海へ出かける)。

エンディングは「あしたも♥ともだち」(にしわきゆい)に。

サブタイトルのアニメーションは「宙返り」から「どこでもドア」へ。
ソーラーカーの「ソラえもん号」、「第3回 朝日ソーラーカーラリー in 神戸」に出場。
12月 映画「のび太と雲の王国」がゴールデングロス賞(優秀銀賞)を受賞。
不明 中国で『ドラえもん』正規出版(吉林美術出版社ほか) 「1994年」という説もある。
マレーシアでアニメ化。 土曜夜放送。マレー語。
シンガポールでアニメ化。 英語。
1993年(平成5年)
1月 アニメの放映形態が変更となる。 新作(10分50秒)の2本立てとなる。
3月 映画「のび太とブリキの迷宮」公開。 併映:「ドラミちゃん ハロー恐竜キッズ!!」
 「太陽は友だち がんばれ! ソラえもん号」

オープニングは、「ポリゴン」+アニメーションの融合で描かれるようになる。

なお本作より制作協力のクレジットに「手塚プロダクション」が入る作品が出てくるようになる。

4月 アニメ15周年企画ショートムービー『ドラえもんめいさく劇場』開始 10月まで全24回放送。なお2004年11月より4週間「ドラえもんバラエティーショー」として再放送を行った。
アニメの放映形態が変更となる。 「ドラえもんめいさく劇場」(1分50秒)+新作(10分50秒)+新作(8分57秒)の3本立てとなる。
6月 アニメの放映形態が変更となる。 「ドラえもんめいさく劇場」(1分50秒)+新作(10分50秒)+再放映(8分57秒)の3本立てとなる。
7月 作者の生地・富山県高岡市中心部に「ドラえもんの散歩道」が完成する。 「ドラえもんの散歩道」ルポ
8月 大長編「のび太と夢幻三剣士」連載(〜11月、94年1月〜2月) 「コロコロコミック」9月号〜12月号、95年2月号〜3月号
9月 アニメ15周年企画特番「水曜特バン! ドラえもんボクの感謝の90分! 夢の四次元バラエティー」放送。 ドラえもん・のび太らと藤子・F・不二雄先生、各声優陣らが同じ画面で対話をするという、夢の共演であった。
10月 アニメの放映形態が変更となる。 「新作(8分57秒)+再放映(12分43秒」の2本立てとなる。
11月 「ソラえもん号」、オーストラリアの「ワールドソーラーチャレンジ」に出場する。 3000キロレース。10日後、ゴール手前100キロで完走を断念した。
12月 映画「のび太とブリキの迷宮」がゴールデングロス賞(優秀銀賞)を受賞(同時上映の「ドラミちゃん ハロー恐竜キッズ!!」も受賞)。
時期不明 (のび太の設立した会社、花火によって丸焼けする) ドラえもんが来たため歴史が変わった。
中華民国(台湾)で『ドラえもん』正規出版(大然文化事業、青文出版社)。
マレーシアで『ドラえもん』正規出版(トラアマン)。
スペインでアニメ化。 カタロニア語など5言語。
10のテレビ局でほぼ毎日放送。
アニメ「ドラえもん のび太と未来ノート」が作成される。 新エネルギー・産業技術総合開発機構による教育用ビデオ(いわゆるOVA)。
1994年(平成6年)
1月 藤子・F・不二雄マガジン「ドラえもんクラブ」第1号刊行。 4号まで。
3月 映画「のび太と夢幻三剣士」公開。 ドラえもん映画化・テレビアニメ15周年記念作品 、テレビ朝日開局35周年記念作品として上映。

併映:「ウメ星デンカ 宇宙の果てからパンパロパン!」
「ドラミちゃん ハロー恐竜キッズ!!」

アニメ(4月)に先駆けて、野比家の間取りなどを現代化。

映画「ドラえもん」がゴールデングロス賞(銀賞)を受賞。  
4月 大長編「のび太と雲の王国」、最終2話が「完結編」として描かれる。 「ドラえもんクラブ」2号
アニメで「文字多重放送」開始。 字幕放送の開始である。
アニメでのび太の部屋の設定変更。 「現代化」が図られ、より「今の小学生の部屋」らしい背景となった。
6月 連載25周年記念中編(レギュラー原作最終作品)「ガラパ星から来た男」3誌同時連載開始。 「小学三年生・四年生・五年生」7月号〜9月号、45巻
日本漫画家協会賞(文部大臣賞)受賞。 1973年に引き続き受賞。異年度のダブル受賞は極めて異例である。
7月 「ドラベンチャーミュージカル」と銘打って「のび太の恐竜」上演。
大長編「のび太の宇宙開拓使」の外伝版小説、『コーヤコーヤ星物語』掲載。 「ドラえもんクラブ」3号。
ドラえもんのノベライズは異例。
大長編「のび太の魔界大冒険」の外伝版小説、『魔界大冒険外伝 美夜子の魔法戦記(マジカルウォーズ)』掲載。 「ドラえもんクラブ」4号。
8月 大長編「のび太の創世日記」連載開始(〜10月、12月〜95年2月)。 「コロコロコミック」9月号〜11月号、95年1月号〜3月号
コロコロコミックに、「ガラパ星から来た男」を収録した「ドラえもん 44.5巻」が別冊付録として登場。 「コロコロコミック」9月号
9月 文明堂より、「ドラえもんどら焼き」発売開始。
11月 コロコロ文庫『文庫版 ドラえもん(テーマ別)』刊行開始。
12月 「ドラえもんひみつ道具完全大事典」が刊行される。 連載開始25年を記念して出版。
1300の道具を網羅、「ドラえもん道具事典」系の最高峰。
「ドラえもん」が複数企業の「イメージキャラクター」になりはじめる。 アート引越センターと富士ゼロックスの「Able」がそのはしりである。
映画「のび太と夢幻三剣士」がゴールデングロス賞(優秀銀賞)を受賞。
時期不明 タイで『ドラえもん』正規出版(TNGパブリッシング)
韓国で『ドラえもん』正規出版(図書出版大元)
スペインで『ドラえもん』正規出版(出版社不詳)。
キプロスで『ドラえもん』正規出版(出版社不詳)。
JR高岡駅に「ドラえもん広場」完成。
1995年(平成7年)
3月 映画「のび太の創世日記」公開。 併映:「2112年ドラえもん誕生」

本作より、タイムマシンの超空間がCGに変更された(併映作は変更なし)。

映画「2112年ドラえもん誕生」公開で、これまでの「ドラえもん誕生」に関わる設定が大幅に変更される ドラえもんの耳がネズミではなく、ネズミロボットにかじられたということ、ドラえもんの体が青いのは黄色いメッキがはがれたから・・など。

藤子・F・不二雄先生が公式に「設定の変更」を宣言することとなった。

3DOソフト「友情伝説/ザ・ドラえもんズ」が発売される。ゲーム用に「ドラえもんズ」という新キャラクタの設定が行われることとなった。

「ドラえもんズ」には「ドラえもん」(日本)、「ドラ・ザ・キッド」(米国)、「王(わん)ドラ」(中国)、「ドラメッド3世」(アラビア)、「ドラニコフ」(ロシア)、「エル・マタドーラ」(スペイン)、「ドラリーニョ」(ブラジル)がいて、 当初は「ドラドラ7」などと呼ばれた。各キャラにそれぞれの母国のステレオタイプをあてはめた特徴ある詳細な設定 (例えば王ドラはカンフーが得意で、エル・マタドーラはシエスタ[昼寝]が趣味、など)がなされ、人気を博したこともあった。
田中道明先生、および三谷幸弘先生により各所で連載・掲載。 いくつか単行本も発行されている。

「ドラえもん外伝」として人気を博し、96年以降、映画の併映が続いた(〜02年)ものの、悪乗りして、「怪盗ドラパン」(フランス)、ジェドーラ(国籍不明)なども登場 し、キャラクターやストーリーが「ドラえもん世界」からどんどん飛躍、収拾がつかなくなってしまった感がある。

これらはあくまでも番外編のドラえもんであり、本編として認められるべきものではないだろう。

4月 アニメのオープニング画像変更。 オープニングにパパ、ママ、先生とドラミが初めて登場する。
アニメのエンディング変更。 「ぼくドラえもん2112」(大山のぶ代・こおろぎ'73)。79年のエンディングのリメイク版。
香港でミュージカル『のび太の恐竜』上演(〜96年) 香港コロシアムにて。
6月 ドラえもん誕生にまつわる公式設定の変更が作者によって宣言される。 てんとう虫コミックスアニメ版「映画2112年ドラえもん誕生」巻末
8月 大長編「のび太と銀河超特急」連載開始(〜96年1月) 「コロコロコミック」9月号〜2月号
ミュージカル「のび太の海底鬼岩城」上演。
時期不明 (のび太の会社が潰れ、借金取りが押しかける) ドラえもんが来たため歴史が変わった。
アルジェニア・チュニジア・リビア・サウジアラビア・カタール・アラブ首長国連邦・オマーンなど中近東7カ国でアニメ化。 ※現在は未放送の可能性もあり
1996年(平成8年)
2月 ベトナムに「ドラえもん教育支援基金」設立。 ベトナムでの「ドラえもん」正規出版の印税を教育基金に全額寄付するというもの。藤本先生はベトナムでの調印式にも参加された。
3月 映画「のび太と銀河超特急」公開 本作をもって、武田鉄矢は主題歌の作詞を引退
併映:「ドラミ&ドラえもんズ ロボット学校七不思議!?」

オープニングに、ドラえもんのほか、のび太、静香、ジャイアン、スネ夫も登場。これは「宇宙小戦争」(85年)以来11年ぶりである。

各シーンでメンデルスゾーンの『真夏の夜の夢』『スケルツォ』『妖精たちの行進』『結婚行進曲』を使用され、映画の雰囲気が盛り立てられた。

4月 「ドラえもん 完全大百科」刊行。 一見子供向けだが、作者の談話のほか、単行本の詳細な検索表などがついた非常に贅沢かつ有用な本となっている。
5月 てんとう虫コミックス『ドラえもん』第45巻発行。 事実上の「最終巻」である。
てんとう虫コミックスの『ドラえもん』はF先生のいわば「特選集」なので、今後このレーベルで「46巻」以降が出ることはない。
8月 F先生の絶筆となった大長編「のび太とねじ巻き都市冒険記」連載開始(〜9月)。 「コロコロコミック」9月号・10月号
9月 23日 藤子・F・不二雄先生 ご逝去。 享年62歳。
26日 ベトナムで「ドラえもん教育支援基金」の正式発足。
11月 大長編「のび太とねじ巻き都市冒険記」が藤子プロの作画で連載再開(〜97年2月)。 「コロコロコミック」12月号〜97年3月号
12月 1日 藤子・F・不二雄、ゴールデングロス賞「特別感謝賞」を受賞。 映画「ドラえもん」シリーズの功績を受けて受章。
映画「のび太と銀河超特急」がゴールデングロス賞(優秀銀賞)を受賞(同時上映「ドラミ&ドラえもんズ ロボット学校七不思議!?」も受賞)。  
31日 「大晦日だよドラえもん」が復活。
NHK「紅白歌合戦」にドラえもんが登場 出場者と一緒に皆で「ドラえもんのうた」を合唱するという感動的な演出であった。

当日は「かぶる」時間に「大晦日だよドラえもん」を放送しているということもあり、NHKの極めて異例な「計らい」に、お茶の間は大いに沸くとともに、改めて藤子・F・不二雄先生のご逝去を偲ぶ機会となった。

時期不明 シンガポールで『ドラえもん』正規出版(創芸パブリッシング)。
中華民国(台湾)でアニメ化(地上波&ケーブル)。 北京語。週7回放送中。
アルジェリア、チュニジア、リビア、サウジアラビア、カタール、アラブ首長国連邦、オマーンでアニメ化。
1997年(平成9年)
3月 映画「のび太のねじ巻き都市冒険記」公開 コロコロコミック創刊20周年記念作品。

併映:「ザ☆ドラえもんズ 怪盗ドラパン謎の挑戦状!」

「魔界大冒険」から14年間続いたCGによるオープニングは本年で終了。

藤子・F・不二雄を偲び、ワンダーライフスペシャル「藤子・F・不二雄の世界」が出版される。
藤子・F・不二雄、第20回「日本アカデミー賞」会長特別賞」を受賞。 ドラえもん、オバQ、パーマン、21エモンでの功績による。
5月 『ドラえもん』、第1回「手塚治虫文化賞」マンガ大賞を受賞。
グリーティングシール切手「ドラえもん」発行。
8月 ワンダーライフスペシャル「ドラえ本 ドラえもんグッズ大図鑑」刊行。 グッズだけでなく、多数の貴重な資料を掲載。「28年史大年表」はカット多数で秀逸。
帆船「ドラりん丸」の処女航海。 正式な船名は「海星」。日本セイルトレーニング協会の訓練用帆船で、全長46メートル・総トン数180トン・マスト高32メートル・定員45名となっている。
アニメで、次回予告、BGMのリニューアル。
9月 大長編(まんが版映画シリーズ)「のび太の南海大冒険」が、藤子・F・不二雄プロによって連載(~98年2月)。 「コロコロコミック」10月号~98年3月号

これにより、「大長編ドラえもん」を続けていく、という関係者の強い意志が示された。

11月 ドラえもんがサッカーワールドカップ(予選)のサポーターとなる。 「日本のブルー」と「ドラえもんのブルー」という共通点もあった。
12月 小学館文庫より「ド・ラ・カルト−ドラえもん通の本」刊行。  
映画「のび太のねじ巻き都市冒険記」がゴールデングロス賞(優秀銀賞)を受賞(同時上映作品も含む)。  
時期不明 シンガポールで『ドラえもん』正規出版(出版社不詳) 中国語版。
香港でミュージカル「のび太の海底鬼岩城」上演。  
さくら銀行(当時/現三井住友銀行の前身の一部)がイメージキャラクターとして「ドラえもん」を採用。 通帳やキャッシュカードに「ドラえもん」が登場。
1998年(平成10年)
3月 「ドラえもん海底列車」の運行開始(〜06年)。 青函トンネルの開通10周年を記念したJR北海道の企画。

列車の内外デザインのほか、駅の発車メロディも「ドラえもんのうた」(大杉久美子Ver.)にするなど、凝りに凝った仕様である。

映画「のび太の南海大冒険」公開。 併映:「ザ☆ドラえもんズ ムシムシぴょんぴょん大作戦!」
「帰ってきたドラえもん」。通常の「ドラえもん」短編を映画で放映するのは初の試み。
本年はオープニング「ドラえもんのうた」を吉川ひなのが歌う。

なお本作からアスペクト比が「4:3」(映画館では16:9で放映)から「16:9」で制作されることとなった。

4月 萩原伸一先生による「ぼく!ミニドラえもん」連載(〜99年4月) 「コロコロコミック」5月号〜99年5月号まで断続連載。
アニメの放映形態が変更となる。 「新作1本(10分50秒)+再放送1本(10分50秒)」の2本立てとなる。
9月 ワンダーライフスペシャル「ドラえ本 ドラえもんグッズ大図鑑2」刊行。 貴重な資料を掲載。コーナー「百科OF百科」は非常に興味深い。
ドラえもん「地球大好きキャンペーン」開始。 ドラえもん映画20周年に向けての企画。「地球だいすき!」を発売し、収益をWWF(世界自然保護基金)へ寄付。
大長編(まんが版映画シリーズ)「のび太の宇宙漂流記」が、藤子・F・不二雄プロによって連載(~99年2月)。 「コロコロコミック」10月号~99年3月号
12月 映画「のび太の南海大冒険」がゴールデングロス賞(優秀銀賞)を受賞(同時上映作品も含む)。  
1999年(平成11年)
2月 映画「ドラえもん のび太の南海大冒険」が第55回毎日映画コンクール(1998年)アニメーション映画賞を受賞。  
映画「のび太の南海大冒険」が文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞を受賞。 受賞理由の末文は「原作者亡き後もしっかりその志を継いでいることを証明した」。これ以上の賛辞はあるまい。
3月 映画「のび太の宇宙漂流記」公開。 併映:「ザ☆ドラえもんズ おかしなお菓子なオカシナナ?」
「のび太の結婚前夜」

オープニング導入時の「ドラえもーん」を、本作では初めてジャイアンとスネ夫が担当。

音響的には、本作よりドルビーデジタル5.1chサラウンドを採用。

6月 三谷幸弘先生の「最新ドラえもんひみつ百科」刊行(全2巻)。 これまでの諸設定の集大成版。
錯綜する諸情報の整理に役立つ。
9月 「てんとう虫コミックススペシャル・ドラえもんカラー作品集」刊行(〜06年、全6巻)。
「てんとう虫コミックスワイドスペシャル・ドラえもん傑作選」刊行。 弱視者向けにA3判で装丁されている。
大長編(まんが版映画シリーズ)「のび太の太陽王伝説」が、藤子・F・不二雄プロによって連載(~00年2月)。 「コロコロコミック」10月号~00年3月号
10月 アニメが「青少年向け番組」に指定される。
秋頃 テレビ朝日「ドラえもん募金」がスタートする。 電話による寄付金システムで、「テレビ朝日福祉文化事業団」を通じて被災地支援が行われる。
12月 映画「のび太の宇宙漂流記」がゴールデングロス賞(優秀銀賞)を受賞(同時上映作品も含む)。  
千葉大学先進科学プログラム(飛び級入学)入試「小論文」で、「ドラえもん」を題材とした問題が出題される。 当時はNHKのニュースも取り上げるほどの話題となった。「ドラえもん」の影響力の大きさを示す出来事といえよう。

出題内容は「藤子不二雄(原文ママ)原作のアニメキャラクター「ドラえもん」はいろいろ道具をもっている。タイムマシンやスモールライトのように、現段階の物理学からすると、とうてい不可能であり実現できないことが証明できそうなものもあるが、いくつかは実現できそうに見える。下に、何となくできそうに見える道具を上げたが、これらから一つを選んで、それが実現可能かどうか検討しなさい。不可能ならばその理由を筋道を立てて詳しく説明しなさい。可能ならばどのような原理に基づくのか、実現するにはどのような工夫が必要か論述しなさい。」というもの。「タケコプター」、「エネルギー節約熱気球」、「消光電球」、「望遠メガフォン」という4つの道具から選択して回答する。

不明 プラネタリウム番組「ドラえもんとさがそう 宇宙のともだち」が日本国内各地のプラネタリウムで投影される。 〜00年。
2000年(平成12年)
1月 ワンダーライフスペシャル「ドラえ本 ドラえもんグッズ大図鑑3」刊行。 貴重な「カラー復刻版」が読めて楽しい。
2月 テレビ朝日系「徹子の部屋」にドラえもんが出演。 大山のぶ代とドラえもん(CG)がゲストで出演。
3月 映画「のび太の太陽王伝説」公開。 併映:「ザ☆ドラえもんズ ドキドキ機関車大爆走!」
「おばあちゃんの思い出」

本年はオープニング「ドラえもんのうた」をウィーン少年合唱団が歌う。

ドラえもんが青い鳥、のび太・静香・ジャイアン・スネ夫はなぜか獣人化・・という意欲的すぎるオープニング映像であった。

来場者全員プレゼントのフルカラー化(〜04年)。

アニメの音声がステレオ化。 ただし再放映分はモノラルのままである。
6月 アニメのサブタイトル画面を変更。 「どこでもドア」から「どら焼き」へ。
アニメの次回予告画面を変更。 「オーケストラ」から「季節ごとの画像」に変更。
7月 アニメの次回予告時間を短縮。 30秒から15秒に。
8月 むぎわらしんたろう「ドラベース ドラえもん超野球外伝」連載開始。 コロコロコミック9月号〜(11年9月 同「10月号」まで)

『ドラえもん』チーフアシスタントの手によるスピンオフ作品である。

9月 「コロコロ文庫デラックス ドラえもんテーマ別傑作選」刊行(全10巻)。
アニメの次回予告画面を変更。
11月 「ドラえもん・オン・ザ・ステージ」として、ドラえもんのキャラクターショーが全国公演を開始。 第1弾は「のび太の生まれた日」。第2弾「ドラえもんに休日を」。
03年からは「ドラえもんショー」と銘打って、着ぐるみイベントは続けられている。

原作者の意向もあり、ドラえもんのキャラクターショーはこれまで原則行われない傾向にあったとされる。

12月 映画「のび太の太陽王伝説」がゴールデングロス賞(優秀銀賞)を受賞(同時上映作品も含む)。
時期不明 ベトナムでアニメ化。 日曜朝放送。ベトナム語。
現在は放映されていないが、平均視聴率は40%近かったという。
フィリピンでアニメ化。 タガログ語。
スペインで映画化。 表題不明。
時期不明(01年?) 2代目の熱気球「バルえもん」登場。 全高30メートル・全幅22メートル。
2001年(平成13年)
1月 大長編(まんが版映画シリーズ)「のび太と翼の勇者たち」が、藤子・F・不二雄プロによって連載(~01年2月)。 「コロコロコミック」2・3月号
2月 映画「おばあちゃんの思い出」が第57回(2000年)毎日映画コンクールアニメーション映画賞を受賞。  
3月 映画「のび太と翼の勇者たち」公開。 併映:「ドラミ&ドラえもんズ 宇宙ランド危機イッパツ!」
「がんばれ!ジャイアン!!」
不明 香港で映画化。 現在4作を公開。
韓国でアニメ化。 韓国語。現在は未放映。
2002年(平成14年)
1月 「My First BIG ドラえもん」刊行開始(〜35巻)。 コンビニ向け廉価本のスタート。
大学入試センター試験「総合理科」で、「ドラえもん」を題材とした問題が出題される。 「スモールライト」と「どこでもドア」が問題文中に画像の引用付きで使われた。
大長編(まんが版映画シリーズ)「のび太とロボット王国」が、岡田康則によって連載(~02年2月)。 「コロコロコミック」2・3月号
3月 25年前ののび太が、25年後(2002年)の自分に逢いに行く。 「小学六年生」77年3月号「のび太のゆくすえ」、16巻「りっぱなパパになるぞ!」

想定された「未来」がすでに過去になってしまった・・・。

「未来」ののび太、酔っぱらう。
9日 ノビスケがのび太に「人工衛星組立てセット」をねだるが、断られる。
10日 ノビスケがのび太の成績不振のかどで怒られる。
映画「のび太とロボット王国」公開。 併映:「ザ☆ドラえもんズ ゴール!ゴール!ゴール!!」 、「ぼくの生まれた日」
日英併記の「DORAEMON Gadget Cat from the Future」刊行開始(〜10巻)。  
テレビ朝日「ドラえもん」公式ウェブサイト開設。
4月 TIME誌「アジアのヒーロー25人」にドラえもんが選出される。 日本からはイチロー、中田英寿、 北野武らに混じってキャラクターとしては唯一「ドラえもん」が選ばれる。
5月 バンダイが「リアル・ドリーム・ドラえもん・プロジェクト」を発表する。 『2002東京おもちゃショー』でバンダイから発表された、「2010年までに本物のドラえもんのように二足歩行や人間と高度なコミュニケーションなどができるロボットを開発すること」を目標にしたプロジェクト。

ビジョンとしては、02年に音声コミュニケーション主体の『ドラえもん・ザ・ロボット』を開発。06年までに画像・音声認識によるロボット『ドラえもん・ザ・フレンド』、13年にいわゆる"AI"で自律的に動く『リアル・ドリーム・ドラえもん』が誕生するという筋書であった。

途中、第2弾までは数年遅れではあるものの実際に商品が発売されるに至ったが、10年頃にはプロジェクト自体が自然消滅してしまった模様。
7月 「THEドラえもん展」全国行脚スタート 〜06年1月まで。30名の芸術家が参画。
10月 アニメがセル画からデジタル彩色化される。 サブタイトルが手書きから丸ゴシック体に変更。
アニメのオープニングが大幅に変更された。 東京プリンが「ドラえもんのうた」の3番を唄う。

急に雰囲気が変わったため、在来ファン層から不評を買い、その様子は週刊誌に載る(週刊文春11/21号)ほどであった 。
アニメのエンディングが変更となる。 「またあえる日まで」(ゆず)
巨大凧「ドラ・で・カイト」が登場。 全長8メートル・尾部15メートル・重量50キロ・面積66平米。
アニメで「次回予告」を廃止。
12月 大晦日特番で、「原作第1話」(「未来の国からはるばると)のリニューアル放映。  
時期不明 中華民国(台湾)で映画化。 「のび太の太陽王伝説」。
04年夏、2作目「のび太と翼の勇者たち」も上映。
タイで映画化。 「のび太の太陽王伝説」。以降2作公開。
2003年(平成15年)
1月 アニメのオープニングの歌詞を変更。 3番→1番。
大長編(まんが版映画シリーズ)「のび太とふしぎ風つかい」が、岡田康則によって連載(~03年2月)。 「コロコロコミック」2・3月号
「ふしぎ風つかい」で登場する巨大凧「ドラ・で・カイト」が実際に制作され、東京都武蔵野市「武蔵野カイトフェスティバル」に登場。 40畳分という巨大サイズの凧が制作された。
3月 映画「のび太とふしぎ風つかい」公開。 併映:「Pa-Pa-Pa ザ☆ムービー パーマン」

本作の作画よりフルデジタルペイントに変更された。

オープニングの入りが、「ドラえもーん」→ドラえもんが「ん?」と振り返る→「オープニング」という少し捻った展開に。

イタリアで再度アニメ化。 週5日放送。
4月 アニメ第1話(「ゆめの町ノビタランド」)が再放送される。 放送25周年
不評だったオープニングを変更。元の路線に戻る。 歌手は渡辺美里。
アニメのエンディングが変更となる。 「タンポポの詞」(THE ALFEE)
5月 アニメの次回予告が復活。 15秒。
9月 『ドラえもん』単行本の発行部数が1億部を突破。
10月 アニメで、特番放送を除くレギュラー枠での放送回数が通算1000回を突破
アニメのエンディングが変更となる。 「YUME日和」(島谷ひとみ)
2004年(平成16年)
1月 「てんとう虫コミックススペシャル ドラえもん巻頭まんが作品集」刊行。全2巻。 「ドラえもん」1〜45巻の「巻頭」だけを集めた特別編。
大長編(まんが版映画シリーズ)「のび太のワンニャン時空伝」が、岡田康則によって連載(~04年2月)。 「コロコロコミック」2・3月号
2月 藤子・F・不二雄ワンダーランド「ぼく 、ドラえもん。」創刊。 全25冊。 単行本未収録作品集や、DVD、その他貴重な付録も魅力であった。
3月 映画「のび太のワンニャン時空伝」公開。 旧声優陣らによる最終作品。
併映:「Pa-Pa-Pa ザ☆ムービー パーマン タコDEポン!アシHAポン!」
「ドラえもんアニバーサリー25」

オープニングの入りが、「ドラえもーん」→ドラえもん「のび太くーん」→のび太が「ん?」と振り返る→「オープニング」という前作よりもさらに捻った展開に。

4月 富山県高岡市中央図書館に「ドラえもん文庫」開設。 富山大学教育学部の横山泰行教授のご尽力による。
アニメのオープニングを変更。 歌手はAJI。何故かアカペラに。
次回予告の時間を延長。 15秒→30秒に。
6月 「てんとう虫コミックス・スペシャル デジタルカラー・セレクション ドラえもん」刊行開始(08年現在6巻) デジタル彩色された新・ドラえもん。
アニメの次回予告のBGM変更。 00年までのものに復古。
アニメのエンディング曲を変更。 「あぁ いいな!」(W) 

(このエンディングについて特に感想やコメントはないが、言葉を選びに選んでいえば、・・・ひどすぎるの一言である。)
バンダイが「リアル・ドリーム・ドラえもん・プロジェクト」第1弾、「ドラえもん・ザ・ロボット」を発売。 約750語が収録された、会話ロボット(声は大山のぶ代)。

05年の段階で2万台以上を売り上げた。

7月 映画、「1年の休養」を宣言。(外部リンク) 旧声優陣の引退のため。
「ぴっかぴかコミックス ドラえもん」刊行開始(08年現在18巻ほかカラー版など3巻刊行) コミックス未収録作品も収録。
11月 特殊切手「科学技術とアニメ・ヒーロー・ヒロインシリーズ第6集」にドラえもんが採用される。 切手シリーズ第二弾。

平賀源内やからくり人形、テレビや光ファイバーと一緒に「ドラえもん」が意匠化されている。
12月 映画「のび太のワンニャン時空伝」がゴールデングロス賞(特別大賞)を受賞(同時上映作品も含む)。
時期不明 マレーシアで映画化。 「のび太のロボット王国」
2005年(平成17年)
3月 テレビアニメ旧声優陣らによるレギュラー放送の終了 。 「45年後・・・」
テレビアニメ旧声優陣らによるストーリー放映の終了。 「ドラえもんに休日を?!」
愛知万博(愛・地球博)のエキスポビジョンで上映される映像プログラム「地球に吹く風〜世界から広場へ」にドラえもん(CG)が登場。 ドラえもんの声が大山のぶ代から水田わさびに代わって一般に公開されるものでは、初めてのドラえもん映像であった。
4月   作画を含む制作陣・声優陣を26年ぶりに全面リニューアルし、テレビアニメ新シリーズスタート。 いわゆる「わさびドラ」。
オープニングは女子十二楽坊による「ドラえもんのうた」(唄なし)。
映像尺は22分。
藤子・F・不二雄ドリームシアター「もっと!ドラえもん」創刊、全5冊。 「ぼくドラえもん」の別冊である。
単行本未収録作品新書版コミックス「ドラえもん プラス」刊行(〜06年)、全5巻。
ドラえもん公式Webサイトが開設される。
富山県高岡市の「母子手帳」の表紙・裏表紙が「ドラえもん」になる。 高岡市長が藤子プロに直接使用許諾を得たとの話。まず1700部が印刷された。
富山県高岡市の広報誌「たかおか 市民と市政」に「ドラえもん」が使用される。
29日 万葉線で「ドラえもん親子一日フリーきっぷ」を発売。 〜5月8日。
5月 プロ野球交流戦「西武ライオンズ×巨人」の始球式ゲストとしてドラえもんとのび太が登場。 西武ドームにて。
8月 アニメのエンディングテーマが復活し、「踊れ・どれ・ドラ ドラえもん音頭」を放映。 〜10月。夏季限定エンディングテーマ。
10月 アニメのオープニングテーマを変更。 これまでの「ドラえもんのうた」から、夏川りみ「ハグしちゃお」 へ。
12月 1日 藤子プロ、映画の日「特別功労章」を受章。 映画「ドラえもん」シリーズの功績を受けて受章。
31日 アニメリニューアル後初の「大晦日だよドラえもん」を放送(以降、断続的ではあるが継続)。 リニューアル後はじめての「再放映」も行われた(3本)。
2006年(平成18年)
1月 アニメのサブタイトルに、マンガ雑誌の「煽り文句」のようなコメントがつくようになる(〜07年5月) (新年だ!アラビアンナイトだ! )ランプのけむりオバケ」〜のび太からのプレゼント)「しずかちゃんの心の秘密」
2月 武蔵野美術大学「基礎デザイン学科」の入学試験で、「ドラえもん」を題材とした問題が出題される。 出題内容は「別紙に示した図版(編注:ドラえもん)のイメージを、3つの円の中に幾何図形で再構成しなさい。」というもの。
3月 映画「のび太の恐竜2006」を公開。 映画ドラえもん初のリメイク版。
26年ぶりのリニューアルとなった。

オープニング前の「ドラえも〜ん」のセリフはなし。併映もなし。

なお、はじめて「製作委員会方式」を採用したドラえもん映画となった(劇中では「制作委員会」)。

本作より、次回作の内容を示唆する「おまけ映像」がエンドロール後に放映されるようになった。

5月 インドでアニメ化。
6月 アニメの放映形態を変更。 オープニング後すぐに第1話、CM後のミニアニメコーナーを廃止。
9月 アニメリニューアル後初の、レギュラー放送中の「再放映」を行う。 「タタミのたんぼ」
10月 文化庁「日本のメディア芸術100選」において、マンガ部門・アニメ部門でともに「ドラえもん」が選出される。 選定者は「マンガ部門」が藤子不二雄(藤子・F・不二雄)、「アニメ部門」が芝山努である。
富山県高岡市「おとぎの森公園」に、「ドラえもんの空き地」完成。 高岡商工会議所創立百十周年記念。高岡は藤子・F・不二雄先生の出身地であるとともに、元来銅器鋳物の街であり、ドラえもんら6体のキャラ人形が、すべて地元製で配置される ことになった。
再びアニメの放映形態を変更。 すべてのパートが終了してから特集コーナーを挿入。
11月 第11回「アニメーション神戸」で初代「ドラえもん」の声優陣が「特別賞」を受賞。 大山のぶ代、小原乃梨子、野村道子、肝付兼太、たてかべ和也に対して。
12月 「ドラえもん映画ストーリー のび太の新魔界大冒険」を岡田康則が連載(~07年2月) 「コロコロコミック」07年1月号~3月号
テレビアニメ史上初の生放送で「大晦日だよドラえもん」を放映。
2007年(平成19年)
1月 国立新美術館『文化庁メディア芸術祭10周年企画展 日本の表現力』にて「ドラえもん」の紹介展示。 06年10月の「日本の芸術メディア100選」による。
映画「のび太の恐竜2006」が第1回「Invitarion AWARDS」作品賞・映画賞を受賞。  
3月 映画「のび太の新魔界大冒険〜7人の魔法使い〜」を公開。 23年ぶりのリメイクである。 コロコロコミック創刊30周年記念作品。
アニメリニューアル後で初めて、原作なしのオリジナルストーリーを放映。 (合言葉はチンカラホイ!)「魔法使いのび太」。

原作の本数に限界があるため、以降は数本に1本の割合でオリジナルストーリーを放映することとなる。

本作でオープニング前の「ドラえも~ん」の台詞が復活する。

「映画どらえ本」を刊行。
コロコロコミック30周年企画「熱血!!コロコロ伝説」創刊。 全10巻を刊行。ドラえもんが紡いだ30年であった。
5月 アニメのオープニングテーマを変更。 mao「夢をかなえてドラえもん」。
アニメリニューアル後で初めて、レギュラー放映で原作なしのオリジナルストーリーを放映。 ひみつ道具コンテスト最優秀作品!)「あの人は居間」
アニメの映像尺を変更。 21分30秒(30秒短縮)。
アニメでドラミ主役のコーナー「ドラミのちょっとやってみよう」放映。 〜6月。
6月 アニメのエンディングテーマが復活し、「踊れ・どれ・ドラ ドラえもん音頭2007」を放映。 〜8月。06年に引き続き、夏季限定で放映。
7月 富山県高岡市の「高岡市立博物館」において「藤子・F・不二雄コーナー」の常設展示を開始。
アニメの放映形態変更。ストーリー開始後にオープニングを挿入。 所謂「アバンタイトル・パート」である。
2008年(平成20年)
1月 「ドラえもん映画ストーリー のび太と緑の巨人伝」を岡田康則が連載(~07年3月) 「コロコロコミック」08年2・3月号
3月 映画「のび太と緑の巨人伝」を公開。 「わさびドラ」となってからはじめてのオリジナルストーリーである。

原案は26巻「森は生きている」、33巻「さらばキー坊」より。
ドラえもんが、外務省の「アニメ文化大使」に任命される。  
4月 アニメのサブタイトル画面を変更。 「ひみつ道具」→「どこでもドア」→「ドラえもん」のパターンから、「ドラえもんが立札を取り出して見せる」パターンに。
アニメの放映形態変更。 番組開始前(オープニングタイトル前)に、「ひみつ道具クイズ」を開始。 〜11月。映画予告やスペシャルなどで、放映形態が細かく変わり、同クイズが放映されないこともある。
6月 シンガポールで「ドラえもん のび太の恐竜2006」の上映会を実施。 初の外務省「アニメ文化大使」事業として。2日で1000名の鑑賞があり、好評を博す。
7月 舞台版ドラえもん「のび太とアニマル惑星」上演。 全国公演を行う。
一時的にアニメのオープニングを休止。
(エンディング放映期間はオープニング放映を休止する形態に移行)
「七夕の宇宙戦争」〜「しかしユーレイはでた!」までの4回。
エンディングにて「踊れ・どれ・ドラ ドラえもん音頭」放映のため。
レギュラーでOPが放映されない
のは、「ドラえもん」史上初めてである。

なお、本年以降は夏季限定エンディングテーマとして「踊れ・どれ・ドラ ドラえもん音頭」の放映が恒例化している。

8月 鈴鹿サーキット「DREAM CUP ソーラーカーレース鈴鹿2008 8時間耐久レース」のコースチェックとして、ソーラーカー「ソラえもん号」が走行。 16年ぶりにリストアされた。
時期不明 「タイムマシン」が発明される。 「小学五年生」「小学六年生」89年11月号、41巻「未来図書券」
2009年(平成21年)
2月 「新・のび太の宇宙開拓史超まんが外伝」を岡田康則が連載(~07年3月) 「コロコロコミック」08年3・4月号。単行本化はされていない。
3月 映画「新・のび太の宇宙開拓史」を公開。 28年ぶりのリメイクである。 テレビ朝日開局50周年、テレビアニメ30周年記念作品。
テレビ朝日版アニメ放送30周年スペシャルを放映。  
5月 アニメのオープニング映像を変更。  
6月   日本国内各地のプラネタリウムで「ドラえもん 宇宙ふしぎ大探検」放映開始。  
19日 富山県高岡市「高岡おとぎの国公園」に、「ドラえもんなかよしハウス」が期間限定でオープン。 公園内のモデル住宅を改造した木造2階建ての建物。

1階はひみつ道具の模型の展示、映画関連で衣装コーナーやミニシアター(映画のダイジェスト)など。2階は複製原画の展示。

グッズ販売のほか、コミックス全巻の所蔵など、まさに「ドラえもん尽くし」の施設となった。
7月 「藤子・F・不二雄大全集」刊行開始。 「ドラえもん」の単行本未収録作品も順次刊行される。特筆すべきは過去の「表現変更」もすべて取り去った本当の「ドラえもん」が読める点。画期的な刊行である。

関係者各位の英断と御尽力に心より感謝申し上げます。

9月 バンダイが「リアル・ドリーム・ドラえもん・プロジェクト」第2弾、「my ドラえもん」を発売。 約1300語が収録されたコミュニケーションロボット(声は水田わさび)。

各種センサーが搭載され、喜怒哀楽を表現できるなど04年登場の第一弾よりもさらに「ドラえもん」に近づいたロボットとなった。

以降、「リアル・ドリーム・ドラえもん・プロジェクト」そのものは残念ながら自然消滅となる。

10月 アニメのオープニング映像が「ドラえもん映画30周年記念バージョン」で放映される。 3月まで、過去の映画の予告編を用いた特別映像を放映(のび太の恐竜〜人魚大海戦まで全部で12シリーズに分割して放映)。
2010年(平成22年)
1月 朝日新聞で連載「おしえて!ドラえもん」開始。 作画は藤子プロ。フルカラーで1面に「問題編」、中面に「解答編」の2カットが原則毎日連載される。
コロコロコミックの付録で「ドラえもん 人魚大海戦」が掲載(まんが・岡田康則)。 「コロコロコミック」2月号
2月 「映画ドラえ本 30周年記念スペシャル!!!」刊行。
日本航空の旅客機に「ドラえもんジェット」が登場。 ~4月。

ドラえもんとしては初めての「アニメーションキャラクター特別塗装機」である。

翌月公開の映画「のび太の人魚大海戦」とのタイアップで、国際線機内では「のび太の恐竜2006」が、国内線機内ではテレビ版アニメが上映された。

3月 映画「のび太の人魚大海戦」を公開。 ドラえもん映画第30作。 オリジナル作品となった。

原案は41巻「深夜の町は海の底」より。

なお、14年ぶりに武田鉄矢が劇中挿入歌『遠い海からきたあなた』を歌い、ドラえもん映画に復帰。

映画ドラえもんシリーズの累計観客動員数が9000万人を突破する。
『週刊朝日』表紙に、アニメキャラとしてははじめて単独で起用される。 『週刊朝日』4月2日号
4月 アニメのオープニング映像変更。
アニメのエンディングで「ドラえもん絵かき歌」放映。 〜9月。
「高岡おとぎの国公園」の「ドラえもんなかよしハウス」を「おとぎの森なかよしハウス」に改称。 グッズ販売等は継続。
6月 「ドラえもんの科学みらい展」開催。
7月 アニメのハイビジョン放送を開始。同時に、アナログ放送がレターボックス放映に切り替えとなる。 これまでの14:9サイズの放映から、16:9サイズの放映に変更。
時期不明 初のスマートフォン用アプリ(iOS)「バイバイン」が配信される。 食べないとどんどん倍々ゲームで増えていく恐怖の道具、「バイバイン」をモチーフにしたゲーム。
2011年(平成23年)
2月 小説「ドラえもん のび太と鉄人兵団」(瀬奈秀明)を発売。 ノベライズは94年7月以来3度目。
単独の作品としての発売は初めてである。
3月 映画「新のび太と鉄人兵団 はばたけ天使たち」を公開。 25年ぶりのリメイクである。
4月 アニメのオープニングテーマの尺を変更。 イントロ及びサビ部分の一部をカットしたショートバージョンに変更。
7月 アニメの放映形態変更。オープニングテーマが休止される。 第1話→CM→第2話(前半)→CM→第2話(後半)→EDという形態に変更される(〜14年9月)。
8月   富山県高岡市「ドラえもんの散歩道」がJR高岡駅前に移設される。
3日 小田急で「F-Train」の運行を開始。 9月の「藤子・F・不二雄ミュージアム」の開館を記念して、F作品のキャラクターをデザインしたラッピングを施し、車内も装飾した特別仕様の通勤電車。

しかし、東京都から「屋外広告物条例に抵触している」という指摘を受け、9月30日で(内装を残して)運行が打ち切りとなった。

※運行再開を望む声が相次ぎ、12年に「F-Train Ⅱ」として復活。

9月 2日 アニメのエンディングで「F組あいうえお」を放映。 〜12月。歴代の藤子先生のキャラを「あいうえお」で紹介していくエンディング。以降も断続的に放映を行っている。なお、本作放映時は、オープニングテーマはカット。
3日 神奈川県川崎市に「川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム」がオープン。 ドラえもんの空き地、「きれいなジャイアン」などファンにはたまらない外展示もあるほか、「アンキパン」などを実際に食べることができるなど「遊び心」も満載のミュージアムである。関係各位の熱意に心から感謝を申し上げたい。
11月 トヨタ自動車の実写版CM『ReBORN ドラえもん』の放映開始。 「原作から20年後のドラえもん」がコンセプトの本CMでは、30歳ののび太が運転免許を取ろうとする、というストーリーが描かれた。北野武との共演もある。

のび太:妻夫木聡
(※近眼が治っていないのは原作とは相違しているが・・)
ドラえもん:ジャン・レノ
源静香:水川あさみ
ジャイアン:小川直也
スネ夫:山下智久
ジャイ子:前田敦子
出木杉:内村航平
のび太の先祖:妻夫木聡
ジャイアンの先祖:小川直也

なお、2013年6月からは新シリーズ『TOYOTOWN』においてものび太、ジャイ子らの出演がある。

12月 アニメのエンディングテーマを「夢をかなえてドラえもん」に変更。 事実上のオープニングとエンディングの入れ替えとなる。
時期不明 過去ののび太がドラえもんに無断で注文した「ミニドラ」が、彼の悪筆のせいでこの年(「未来」の設定)の野比家に届いてしまう。 映画「ミニドラSOS!」

なお、単行本の目次の集合写真を解読すると「4月説」があることを付記しておく。

2012年(平成24年)
2月 アニメのエンディングテーマを一時的に「生きてる生きてく」(福山雅治)に変更。 〜3月。映画「奇跡の島」の主題歌である。年末の「大みそかだよドラえもん」でも復活放映。
3月 映画「のび太と奇跡の島 アニマルアドベンチャー」を公開。 オリジナル作品。

原案は17巻「モアよ、ドードーよ、永遠に」より。

テレビ朝日で『ドラえもんセレクション』放映開始。 映画の放映期間(3月)に放映(以降も恒例化する)。
日曜6時〜6時30分に、関東ローカルでのレギュラー版の再放映である。

日曜の「ドラえもん」放送は、1981年の終了から数えて実に31年ぶりとなる(当時は全国ネット)。

単行本「ドラえもん映画ストーリー のび太と奇跡の島」発売(むぎわらしんたろう) 本作より、「大長編」の流れをくむ作品は岡田康則からむぎわらしんたろうに交代している。

※以降、「ひみつ道具博物館」(13年)、「宇宙英雄記」(15年)、「のび太の新恐竜」(20年)と単行本化されているが、リメイク作品の単行本化は行われていない(以降は特筆すべき変化がない限り表記を割愛)。

6月 アニメのエンディングテーマを一時的に「ジャイアンにボエボエ」に変更。 〜7月。ジャイアンの誕生日(6月15日)にちなんだものと思われる。
※翌13年も6月14日限定で同テーマが放映。恒例化もあり得る。
7月 小田急で「F-TrainⅡ」の運行を開始。 ~13年3月。
8月 ドラえもんマイナス100歳記念ムック「ドラえもん100」発売。 「ドラえもん」100話掲載。
9月   神奈川県川崎市が、ドラえもんに特別住民票を交付 川崎市の7区役所2支所で12万9300枚(A4サイズ)を無償配布するほか、同市Webサイト上にてpdfファイルで期間限定配布。
神奈川県川崎市が、住民票等の公的証明書の「透かし」に、藤子・F・不二雄先生の各キャラクターのシルエットを印字。ドラえもんやパーマンなど。 1年限定企画として。
「ドラえもん誕生100年前記念企画」として、「100字で綴るショートメッセージ ドラえもん深イイね!! 〜みんなのメッセージ大募集〜」を実施。 公式Webサイトにて。
8日 万葉線で「ドラえもんトラム」の運行開始。 「ドラえもん」の生誕100年前を記念してのもの。好評を博し、2年で30万人以上の利用を得ている。
10月 アニメのサブタイトル画面の部分変更。 「ドラえもんが立札を取り出す」シーンをカットし、「立札を出した」ところからスタート。また、BGMも初代バージョンに変更。
11月 アニメのエンディングテーマを一時的に「フレンド オブ ザ ハ〜ト」に変更。 タイトルはそのまま、「心の友」ということ。
12月 1日 映画「のび太と奇跡の島 アニマルアドベンチャー」がゴールデングロス賞(優秀銀賞)を受賞。
12日 JAL「ドラえもんジェット」第2弾が運航。 ~13年3月。

13年3月公開の映画「のび太の秘密道具博物館」とのタイアップで登場。

機内ではドラえもんによるウェルカムコメントが上映されたほか、オリジナルのヘッドレストなど、ドラえもん色の濃い特別機となった。

31日 「大みそかだよドラえもん」放映。 3年ぶりの復活。
2013年(平成25年)
1月 アニメのエンディングテーマを一時的に「未来のミュージアム」(Perfume)に変更。 〜5月。映画「秘密道具〜」の主題歌である。

以降も映画の宣伝目的で一時的に「映画の主題歌をエンディングテーマにする(その場合はオープニングは省略される)」という事例が続くが、本表においては記述を割愛する。
3月 映画「のび太の秘密道具博物館(ミュージアム)」を公開。 テレビ朝日開局55年記念作品。

「わさびドラ」初めてとなる、「原案なしのオリジナルストーリー」であった。

映画版の累計観客数が1億人を突破。 東宝の発表による。
小田急グループが「ドラえもん100展」を開催。 箱根・小田急新宿駅で100体のドラえもん人形を並べる震災復興支援イベント。12年に香港・台湾で行われたイベントをモチーフに実施。
4月 CS放送「テレ朝チャンネル1ドラマ・バラエティ・アニメ」でアニメの放映開始。 平日は 7:30-8:00と18:00-19:00、土日は19:00-20:00で放映。

多チャンネル化の先駆けといえる。

「東京オリンピック(2020年)」招致のスペシャルアンバサダーとして、ドラえもんが就任。  
6月 「アニメ・ヒーロー・ヒロインシリーズ」切手第20集として「ドラえもん」切手発行。 切手シリーズ第三弾。発行日の4日には、ドラえもんをデザインした記念押印サービスも実施される。
7月 東京タワーが4日間限定で「ドラえもんカラー」にライトアップされる。 「東京タワー」はテレビ朝日版アニメ「ドラえもん」日曜枠初代OPでも象徴的に描かれてきたので感慨深いものがある。

7〜10月まで開かれる「藤子・F・不二雄展」にちなんで特別に行われたイベントである。

10月 アニメ「ドラえもん」の主題歌内で「実写」(実際の子どもの様子)が映る。 18日・25日放送分。幼稚園訪問の様子が放映された。
12月 富山県高岡市の高岡駅交通広場に「ドラえもんポスト」が登場。 高岡市の伝統産業である銅器製のポストとなった。
不明 全国のプラネタリウム施設で、プラネタリウム放映番組「ドラえもん 宇宙ふしぎ大探検2 太陽系のひみつ」の放映開始。
2014年(平成26年)
3月 映画「のび太の大魔境 ペコと5人の探検隊」を公開。 「藤子・F・不二雄生誕80周年記念」と銘打っての公開となる。作品自体は31年ぶりのリメイク。

エンドロール後は、次回作を示す「おまけ映像」のあとに、さらに「STAND BY ME ドラえもん」の予告映像が流れるという2重予告映像という演出が取られた。

小学館の全51雑誌の表紙に「ドラえもん」が登場。 小学館発行の全51雑誌(当時)の表紙に「ドラえもん」が登場するという企画。
4月 11日 アニメ中でデータ放送ゲーム「どこでもドアかくれんぼ」を開始。 ゲーム形式でドラえもんの在処を探すというもの。
6月   虎ノ門ヒルズのマスコットキャラクターとして、「トラのもん」が登場。 「22世紀のトーキョーからやってきた、ネコ型ビジネスロボット」という触れ込みで登場。虎柄で、耳がある。

公式グッズも発売されている。

14日 上海国際映画祭に「のび太と鉄人兵団 はばたけ天使たち」が出品される。
8月 初の3DCG映画である「STAND BY ME ドラえもん」を公開。 「藤子・F・不二雄生誕80周年記念」銘打って、世界59の国と地域でも公開される(予定含む)。
9月 アニメのレギュラー放送でオープニングが復活 エンディング放映時はOP休止という慣例はそのまま存続。

(映画の宣伝もかねて)5人のメンバーが主題歌を歌うというバージョンである。

11月 むぎわらしんたろうにより「のび太の宇宙英雄記」を連載(~15年4月)。 久しぶりの長期連載であり、往時の「大長編」を髣髴とさせる。

「コロコロコミック」12月号~15年5月号

12月 「ドラえもん プラス」6巻を発売。 8年ぶりの単行本化。
2015年(平成27年)
3月   映画「のび太の宇宙英雄記(スペースヒーローズ)」を公開。 原案なしのオリジナル作品。

本作は80年「のび太の恐竜」以来、実に35年ぶりにスタッフロールが「制作」から「製作」表記となる。

1日 高岡駅の「ドラえもんポスト」から投函された私信(年賀状除く)に、記念消印の押印を開始。  
  「映画ドラえもん×モンスト」コラボレーション企画が開始。 藤子世界とはまったく異色のキャラモノとのコラボ企画は非常に珍しい(以降、「モンスターストライク」とのコラボは定番化していく)。
4月 10日 アニメ中のデータ放送ゲームを「びっくりラッキーマンボ」に変更。  
5月 15日 アニメで「ドラララ3(スリー)」と称して期間限定の3本立て放送を実施。 〜7月10日放映分まで。
7月 7日 アニメ「ドラえもん」が初の北米進出 完全ローカライズ版としてケーブルテレビ「Disney XD」にて放映開始。

のび太がNoby、ジャイアンがBig G、ジャイ子がLittle G、どこでもドアが Anywhere Door、出来杉がAce、ドラえもんはアザラシに間違えられると怒る、箸がスプーンに変更・・など様々な差異に一部ファンを楽しませた。
8月 30日 テレビ朝日『日曜洋画劇場」にて映画「STAND BY ME ドラえもん」を公開。 当番組史上初の「洋画劇場」での「日本のアニメーション映画放映」となったことが特筆事項。

またドラえもんのアニメ放送としては初めて副音声で「解説放送」を行った。

12月 1日 富山県高岡市に「高岡市 藤子・F・不二雄ふるさとギャラリー」がオープン。  
2016年(平成28年)
2月 1日 ディズニー・チャンネル(BS)でアニメの放送を開始。 ~18年10月。
15日 「野比家にかかる!!ドラえもんテレフォン」を開設(~5月末) 実際にのび太らと電話ができるという企画。好評を博した。
20日 J:COMが、「のび太の日本誕生」を4Kリマスター配信(~5月末) ドラえもん作品の初の4K化である。
3月 映画「新・のび太の日本誕生」を公開。 27年ぶりのリメイクとなる。
テレビ朝日「ドラえもんセレクション」を「朝からドラえもん」に改題。 2012年3月度から恒例のシリーズ。
6月 16日 アニメにおいて、副音声での「解説放送」を開始。 不定期に実施。
8月 22日 リオオリンピックの閉会式における「五輪旗引継式(ハンドオーバーセレモニー)」の映像パートにおいて、ドラえもん(CG)が登場。 安倍内閣総理大臣扮するマリオを秘密道具の「土管」で東京(渋谷)からリオ(五輪会場)に送り届けるという演出において、重要な役どころを担った。

映像中、ドラえもんだけでなくのび太・ジャイアン・スネ夫・静香もアニメ映像(タケコプター装着)で登場するという演出もあり。

スポーツ選手に交じってドラえもん、マリオ、パックマン、キャプテン翼、ハローキティといった日本を代表するキャラクタが宴席を共にした。

9月 22日 JAL「ドラえもんJET」が就航。 ~17年7月。

東京(成田)-上海(浦東)線を中心に、訪日需要を見込んでドラえもんが起用された。

後方の扉がどこでもドア色(ピンク色)に塗られたほか、オリジナルグッズ(絵葉書、紙コップ)による機内サービスも展開された。

12月 1日 高岡駅の「ドラえもんポスト」から投函された私信(年賀状除く)への記念消印押印について、一時的にデザインを変更。 〜17年11月30日まで。「藤子・F・不二雄ふるさとギャラリー1周年記念消印」に変更。
30日 JAL「ドラえもんジェット」第3弾が運航開始。 ~17年5月。

17年3月公開の映画「のび太の南極カチコチ大冒険」とのタイアップで登場。

2017年(平成29年)
3月 映画「のび太の南極カチコチ大冒険」を公開。 コロコロコミック創刊40周年記念作品。

18巻「大氷山の小さな家」を原案にしたオリジナル作品。

4月 7日 アニメ中のデータ放送ゲームを「ドラガオじゃんけん」に変更。  
5月   アニメのオープニングで、「キミがもう一度みたい話」として名場面集を放映。 6月までの期間限定放映。
18日 JAL「ドラえもんJET」2号機が就航。 ~17年8月。

16年就航の1号機が好評を博し、再起用された。

今回は東京(羽田)-北京線と、羽田ー広州線での運航。

7月 8日 藤子・F・不二雄ミュージアムにて、「ドラえもん×コロコロコミック40周年展」を開催。 ~18年1月15日まで。
  森永製菓「おっとっと」で「のび太の南極カチコチ大冒険」とのコラボ商品が発売。 「おっとっと」の具材が、ドラえもんとひみつ道具の形になるという企画。
28日 アニメのリニューアルを実施。 キャラクターデザイン、色彩・背景画の変更のほか、オープニング映像も更新され、サブタイトルの曲も変更となった。
11月 1日 「The ドラえもん展 TOKYO 2017」を開催。 〜18年1月8日まで。森アーツセンターギャラリーにて。28組の芸術家が参加。15年ぶりの開催となる。
12月ころ 「のび太の南海大冒険」以来、20年ぶりに帆船「新生ドラりん丸」が登場。 以降、凱旋イベントを横浜(18年2月)で実施し、名古屋・神戸(同3月)、長崎(同4月)と映画「のび太の宝島」公開に合わせて国内各港に寄港した。
不明 全国のプラネタリウム施設で、プラネタリウム放映番組「ドラえもん 宇宙ふしぎ大探検3 地球のふしぎ」の放映開始。  
2018年(平成30年)
2月 小説「映画ドラえもん のび太の宝島」を発売。 藤子先生の原作でないオリジナル作品での小説化は初。
LINE LIVE「骨川スネ夫 初めてのラインライブ!コメント・ハート待ってます」開催。 初のLINE LIVE。
3月 映画「のび太の宝島」を公開。 藤子プロ創立30周年記念作品という位置づけ。

制作当初から、制作サイドがスティーヴンソンの『宝島』をモチーフにした作品、と名言している。

※元来、ドラえもんは超高度なモチーフ・パロディ・パステーシュを多用する漫画だが(=藤子・F・不二雄先生の造詣の深さ、博識ぶりが際立つ)、外部作品を明確にモチーフにしていると当初から公言しての発表は異例かもしれない。

なお、本作は20年現在で一切の「漫画化」がされていない作品となっている。

また、ドラえもん映画史上はじめてオープニングのうたがない作品でもある。

静香がソログラビアデビュー。 「週刊ファミ通」3月22日号
12月 テレビ朝日(CS放送)で、「大みそかだよ!ドラえもん歴代大みそかドカンと36時間一挙放送SP!!」を放映。 「テレ朝チャンネル2」で30日4時~31日10時、「テレ朝チャンネル1」で31日10時~16時半まで、計36時間半という、前代未聞の尺での放映となった。
(17年の大晦日は16時間の放送であったことも付記しておきたい)
映画「ドラえもん のび太の宝島」がゴールデングロス賞(優秀銀賞)を受賞。  
2019年(平成31/令和元年)
2月 「学年別ドラえもん名作選」を発売。 「小学1年生」から「小学3年生」までに掲載されていた「ドラえもん」を学年別にセレクションした単行本である。
3月 映画「のび太の月面探査記」を公開。 3期連続でオリジナルストーリーでの公開。テレビ朝日開局60周年・テレビアニメ放送40周年記念作品。

これまでは「3月の土曜日」が公開日であったが、本作ははじめて「金曜日」となった。

4月 テレビアニメ放映40周年。 テレビ朝日での放映(2回目)からの通算である。
アニメのオープニングに「ドラえもんのうた」が一時的に復活。 5日と19日の放送回で、「ドラえもんのうた 40th」を放映。

ドラえもん・のび太・ジャイアン・スネ夫・静香の5人が時を超えて新しい「ドラえもんのうた」を歌うさまは感動的ですらあった。

余談だが、2番の歌詞である「おもちゃの兵隊」→「それ、とつげき~」が無用な言葉狩りに合わずに元の歌詞通りに残されたところにも制作サイドの良心を感じる(大山ドラの末期に、「おもちゃの兵隊」→「みんな、がんばれ~」に改変されたという歴史がある)

「学年別ドラえもん名作選」が完結。 「小学4年生」から「小学6年生」までに掲載されていた「ドラえもん」を学年別にセレクトして掲載。

識者による解説記事もあってか、この時点で累計20万部を突破していることが公表される。

5月 アニメのエンディングに「ぼくドラえもん」が一時的に復活。 10日・17日・31日の放送回で、「ぼくドラえもん 40th」を放映。

挿入された効果音に旧ドラえもんの効果音が紛れているところにも制作サイドの良心を感じた。

9月 むぎわらしんたろうにより「のび太の新恐竜」を連載(~20年2月)。 「コロコロコミック」10月号~21年3月号

ただし連載は結末までは描かれず、単行本化(21年3月)で完結が分かるという構成であった。

10月 アニメの放映時間を土曜日に変更。 81年10月以来38年間続いた「金曜日のドラえもん」の視聴習慣が抜本的に切り替わる。

少子化の波により、日本においてはこれで平日の民放ゴールデンタイム枠でのアニメ放送がすべて打ち切られたこととなる。

OPは星野源『ドラえもん』(過去の映画主題歌がそのままレギュラーのOPとなるのは初)。

EDはスネ夫がサバンナ高橋と一緒に、その日に登場した「ひみつ道具」と次回のストーリーを紹介するコーナー「スネ夫としげお」に一新された。

また、アイキャッチとしてサンリオ作成のショートアニメを挿入。

11月 『ドラえもん』0巻発売。 てんとう虫コミックスのレギュラー巻としては実に23年ぶりの新刊となる。

ドラえもん連載開始50周年にちなみ、学年誌別(全6種類)の「ドラえもん」第1話を初出バージョン(カラー含む)で収録する。

予告編や、ドラミちゃん初登場の話、「ドラえもん」全45巻収録作品一覧、「ドラえもん誕生」の収録もある豪華版。

なお、2020年3月時点で60万部を突破する大ヒット作品となっており、根強いドラえもん人気を窺わせた。

放送枠変更後のアニメ版の視聴率低迷が報道される。 1980年代には、視聴率が30%を超えたこともあるアニメ『ドラえもん』であるが、同年11月には3%台を記録する日も出てきており、まさに隔世の感がある。

「少子化」という時代の大きな流れを感じるとともに、藤子漫画・アニメで育った世代としては一抹の寂しさも覚える。

※また懸念されていたことだが、「長年の視聴習慣」が一時的に崩れたことも影響した可能性がある。例えば、当時は「「ドラえもん」「クレヨンしんちゃん」の土曜引越しは失敗」などの記事も 書かれている。

12月 連載開始50年。 小学館の学年別学習雑誌に「ドラえもん」が掲載されたのは70年1月号(69年12月発売)なので、12月でドラえもん登場から50年となる。
ときわ藍により外伝「映画ドラえもん のび太の新恐竜~ふたごのキューとミュー~」の連載(~20年3月) 「ちゃお」20年1月号~同4月号。
20年3月に単行本化されており、映画の外伝的作品が単独で単行本化するのは初めて。
2020年(令和2年)
2月 新型コロナウイルスの影響で、映画「のび太の新恐竜」の公開延期が決定される。 ドラえもん映画が公開延期となるのは、40年の歴史で初めてのこと。
3月 映画「のび太の新恐竜」を公開予定であったが、史上初めての「延期」となる(8月7日に公開延期を発表)。 「ドラえもん連載50周年記念作品」「ドラえもん映画化40周年記念作」と銘打って公開予定であった。漫画版「のび太の新恐竜」が先行して発売される事態ともなった。

ちなみに、映画第1作の「のび太の恐竜」(1980年)や「のび太の恐竜2006」(2006年)とタイトルは類似であるが、オリジナルストーリーである。
2月度に放映したテレビ朝日のドラえもん映画特番の視聴率(「のび太の月面探査記」)が初の5%台となる。

当時は「ドラえもん"土曜引っ越し"の悪影響」といった、「長年の視聴習慣」が崩れると、取り返すのが厳しいという文脈での記事も残っている。

アニメのED形態の変更。 エンディングにおける高橋茂雄の出演が終了。

※本項以降、映画の宣伝に合わせてアニメのオープニングやエンディングが変更されるケースについては、表記を割愛する。
4月 BS朝日・BS朝日4Kでアニメの再放送を開始。 ~23年9月。
8月 映画「のび太の新恐竜」を公開。 新型コロナウイルスの影響で、「春休みドラえもん映画」としては初めて(※)の「夏休み公開」となる。

※ただし、「夏休みのドラえもん映画」自体は、81年7月の「ぼく、桃太郎のなんなのさ」以来、39年ぶりということになる。

本作では大半の恐竜の映像がリアルな3DCGで描かれる一方、「友達になった恐竜」がアニメタッチという演出技法が為されている。

入場者プレゼントに、フルカラーの「のび太の新恐竜 まんがBOOK」がつく(はじめての漫画の特典である)。

映画「STAND BY ME ドラえもん2」を公開予定であったが、新型コロナウイルスの影響で公開が延期される。 6年ぶりの「3Dアニメ版ドラえもん映画」の続編で、「ドラえもん50周年記念」という銘打っての公開となる。

モチーフは「小学三年生」70年11月号、4巻「おばあちゃんのおもいで」 より。

なお、公開初日(8月7日)は、のび太の誕生日である。

・・・予定であったが、「のび太の新恐竜」と併せて2作品連続で公開が延期される。

11月 20日 映画「STAND BY ME ドラえもん2」を公開。 新型コロナウイルスの影響で、3か月延期されての公開となった。
12月 50周年メモリアルエディション『100年ドラえもん』を発売。 全巻ハードカバー、布クロスという特別製本。定価はなんと70,000円+税!!
レビュー記事も書いています
2021年(令和3年)
1月 新型コロナウイルスの影響で、映画「のび太の宇宙小戦争2021」の公開延期が決定される。 ドラえもん映画が公開延期となるのは、2年連続(3作品連続)となった。
3月 映画「のび太の宇宙小戦争2021」を公開予定であったが、2年連続で「延期」となる。  
6月 『100年ドラえもん』が、「第54回造本装幀コンクール」の「日本書籍出版協会理事長賞」を受賞  
7月 新型コロナウイルスの影響で、映画「のび太の宇宙小戦争2021」の上映を、「2022年春」に延期することが決定する。 2021年は「映画ドラえもん」が上映されない年となった。声優陣交代で1年休養となった2005年以来、16年ぶりである。
12月 スマートホン用アプリ「ドラえもんチャンネル公式アプリ」がリリースされる。 ドラえもんチャンネルでは、有料の「オールマイティパス」でアニメ・マンガの見放題サービスを開始。
2022年(令和4年)
1月 「ドラえもんチャンネル」で映画の配信を開始。  
2月 『100年ドラえもん』が、「世界で最も美しい本コンクール2022」(ドイツ・ライプツィヒ)にて、銅賞を受賞。  
3月 新型コロナウイルスの影響で上映が延期されていた映画「のび太の宇宙小戦争2021」を1年遅れで公開。 「2021」の読みは「にー・まる・にー・いち」。

実に37年ぶりのリメイク作品となる。

入場者プレゼントに、登場キャラクターのロコロコと「コロコロ」をもじった「ロコロココミック」が登場。前回に引き続き漫画特典となった。

5月 アニメのEDテーマを「ドラえもんのえかきうた」に変更。  
6月 アニメのEDテーマを「ジャイアントドリーム」に変更。 CGジャイアンの踊りつき。イメージとしては"プリキュアシリーズ"のエンディング画像のようなイメージ(・・・か?)。
10月 TVer、ABEMA、テレ朝動画、GYAO!でアニメの見逃し配信を開始。 地上波放送後、1週間限定配信。
12月 『100年大長編ドラえもん』を発売。  
2023年(令和5年)
2月 「空飛ぶドラえもんプロジェクト」で、ドラえもんの飛行船(ドラそら号)が飛行。 大阪は2月(天候の影響でフライトは中止)、東京は3月にイベントを開催。
3月 映画「のび太の空の理想郷(ユートピア)」を公開。  
9月 アニメで「ジャイスネ探偵局」を放映 ジャイアンとスネ夫がキャラの謎を暴いていくスタイルのミニコーナー。
2024年(令和6年)
3月 映画「のび太の地球交響楽(シンフォニー)」を公開。  
7月 『ドラえもん』第1巻 50周年記念スペシャル版を刊行。 第6巻まで発売(~25年)。
9月 大山のぶ代さんの逝去を受け、アニメ「ドラえもん」内において、過去の「ドラえもん」の名場面集による追悼メッセージを放映。  
10月 アニメで「好きをやってみようスペシャル」として、のび太らが様々な職業に挑戦するオリジナルストーリーを放映。 4週連続企画。EDでは「おしごと!なるには図鑑」として関連する仕事に実際に従事している方へのインタビュー形式の映像も放映。
2025年(令和7年)
3月 映画「のび太の絵世界物語」を公開。 映画45周年記念作品。
※年度不詳※
時期不明 マレーシアでミュージカル「のび太の恐竜」上演。
ポルトガル、コロンビア・チリ・アルゼンチン・エクアドルでアニメ化。  
【未来】の時間軸
少し後 のび太、占いのため、静香、ジャイアン、スネ夫の少し先の未来を見に行く。 「小学六年生」75年11月号(「のび太のベロ相うらない」)、12巻「ベロ相うらない大当たり!」
およそ1〜4時間後 のび太、自身がスケジューラーとなって、未来ののび太に予定を知らせに行く。 「小学六年生」75年8月号、9巻「のび太ののび太」
数時間後 のび太、「タンマウォッチ」を壊してしまい、ドラえもんに助けを求める。 「小学二年生」79年9月号、24巻「時間よ動け〜っ!!」
2、4、6、8時間後 ドラえもん、どら焼きに釣られてやることになった<のび太の宿題>をそれぞれの時間のドラえもんに手伝わせる。 「小学三年生」 71年2月号(「宿題でたいへん」)、5巻「ドラえもんだらけ」
今日の夜 出木杉へのいたずら電話の犯人を突き止めるため、ドラえもんとのび太が見張り番に向かう。 「小学六年生」83年5月号(「物体電送アダプター」)、30巻「真夜中の電話魔」
明日 のび太とドラえもん、ジャイアンに脅され、ジャイ子の応募した漫画の入選結果を見に行く。 「小学六年生」85年6月号(ジャイ子・・・まんが家への道」)、37巻「大人気!クリスチーネ先生」
のび太、出木杉の答案を覗きに行こうとする「昨日ののび太」の甘ったれた根性を叩き直す。 「小学五年生」85年7月号、37巻「のび太の0点脱出作戦」
3日後 ドラえもんとのび太、「火災予定報知ベル」で火事を起こすことがわかったおじさんに、注意に行く。 「小学四年生」81年6月号、24巻「火災予定報知ベル」
4日後 道具の力でごはんを口にすることができなくなったのび太。4日後の世界へ食事を盗み食いに行く。 「小学五年生」77年11月号、44巻「腹ぺこのつらさ知ってるかい」
1週間後 出木杉のテストの答案を盗み見に行ったのび太、1週間前ののび太に阻止される。 「小学五年生」85年7月号、37巻「のび太の0点脱出作戦」
ドラえもんとのび太、ジャイアンに脅され、ジャイアンファンクラブ特別企画「ジャイアンへのファンレター」を取りに行く。 「小学六年生」83年12月号、35巻「ジャイアンへのホットなレター」
1ヶ月後 ドラえもん、「ライオン仮面」掲載誌の来月号を購入しに出かける。 「小学四年生」71年6月号、3巻「あやうし!ライオン仮面」
のび太、自分で貯めた貯金をくすねに行く。 「小学三年生」「小学四年生」「小学五年生」94年7月号〜9月号、45巻「ガラパ星からきた男」
2ヶ月後 ドラえもん、「ライオン仮面」掲載誌の再来月号を購入しに出かける。 「小学四年生」71年6月号、3巻「あやうし!ライオン仮面」
1〜6・・・ヶ月後 現代のび太が「ムリヤリキャッシュカード」のツケを貯めたせいでおこずかいがもらえなくなり、未来ののび太がこぞって取り立てに向かう。 「小学五年生」84年6月号、35巻「ムリヤリキャッシュカード」
半年後 のび太、自分で貯めた貯金をくすねに行く。 「小学六年生」73年5月号(「現代人の生き方」)、4巻「「してない貯金をつかう法」
1年後 12月25日 のび太、クリスマスプレゼントで「ペン習字手本」をもらう。 「小学五年生」85年12月号、45巻「タイムワープリール」
2年後 12月25日 のび太、クリスマスプレゼントで「なわとび」をもらう。 「小学五年生」85年12月号、45巻「タイムワープリール」
3年後 中学生ののび太、家庭教師としてのび太に呼ばれる。 「小学五年生」73年9月号、3巻「ぼくを、ぼくの先生に」
5年後 のび太、もののはずみで高校入試に合格。 「小学五年生」「小学六年生」90年5月号、42巻「宇宙完全大百科」
元高角三の小説が文学賞を受賞。 「小学六年生」75年11月号(「のび太のベロ相うらない」)、12巻「ベロ相うらない大当たり!」
5〜8年後 高校生ののび太、家庭教師としてのび太に呼ばれ た中学生ののび太を迎えに来る。 「小学五年生」73年9月号、3巻「ぼくを、ぼくの先生に」
9年後 のび太、一浪ののち大学に補欠入学。 「小学五年生」「小学六年生」90年5月号、42巻「宇宙完全大百科」
10年後 のび太、家出先の無人島から10年ぶりに無事帰還。 「てれびくん」77年1月号、14巻「無人島へ家出」
14年後 10月25日 のび太と静香、婚約する。
静香の言は、「そばについててあげないとあぶなくて見てられないから。
「小学六年生」78年12月号(タイトルは「14年後、ぶじ(??)しずちゃんと結婚」)、20巻「雪山のロマンス」。

ちなみに1978年の14年後であれば、1992年ということになる。

この頃 のび太と静香、結婚。 於プリンスメロンホテル。
15年後 野比家、引っ越す。 「小学四年生」72年2月号、6巻「のび太のおよめさん」より。
交番の巡査が言うには、「野比家はマンションの12階の68号室に引っ越した」とのこと。

1972年の15年後なので、1987年のこととなる。

19年後 (のび太、ジャイ子と結婚) 「小学四年生」69年12月号(「ドラえもんあらわれる」)、1巻「未来の国からはるばると」

絵で見る限り、子供は6人(男2、女2、不明2) 。

ドラえもんが来たためこの未来は変わることとなる。

1970年の19年後なので、1989年のことである。

25年以内 「タケコプター」が発明される。 「小学五年生」81年11月号、26巻「タイムカプセル」

この話で既に未来世界に「タケコプター」が登場していることを確認できる。

1981年から「25年以内」なので、2006年まで、ということになる。

野比家、公衆便所になる。 「小学四年生」72年2月号、6巻「のび太のおよめさん」より。

1972年から「25年以内」なので、1997年までには、ということになる。

「25年後」 のび太、未来ののび太・静香夫妻と子ノビスケの健在を確認する。 6巻「のび太のおよめさん」、16巻「りっぱなパパになるぞ!」など。

ただし16巻では「25年後」が2002年であると明記されている(2002年の項を参照)。
ノビスケ、のび太が埋めたタイムカプセルを発見して大笑いする。 「小学五年生」81年11月号、26巻「タイムカプセル」

1981年から25年後なので2006年のこととなる。

ノビスケ、現代に家出をする。 「小学六年生」84年3月号(「わからずやのパパは、のび太」)、6巻「のび太の息子が家出した」

1984年から25年後なので2009年のこととなる。

約25年後 12月24日 のび太、ノビスケにクリスマスプレゼントとして「ロボット犬」をプレゼントする。 「小学五年生」85年12月号、45巻「タイムワープリール」

1985年から25年後なので2010年のこと。すでにロボット犬「AIBO」の登場(1999年)があるため、現実社会と整合的な側面もある。藤子先生の「先見の明」である。

「45年後」
(2030年頃)
定年を迎えたであろうのび太が、過去ののび太に逢いに行く。

「小学6年生」85年9月号プラス5巻最終話「45年後・・・・・・」

(編注)
「45年後・・・・・・」は、45年後ののび太が描かれることを通じて、「ドラえもん」に流れる大きなテーマである「のび太の成長」の結果が、大きなスパンで示されたと言える隠れた名作である。

のび太は10歳。連載当時(1980年代)の「定年」がだいたい55歳であることを想定すると、「45年後」というのはまさに、 (10+45=55なので)「定年を迎えたのび太」であったというのが編者の解釈である(原作中には「定年ののび太」という表現は一切ないのだが)。

なお、初出掲載時(1985年9月)の「45年後」は、2030年9月となる。のび太の誕生日は8月で、誕生月に定年となる会社であれば、まさにこの連載時の45年後がちょうど、 のび太の定年月となる計算なのである。

のび太の生きる未来にも、ドラえもんは存在する。作中でそのことが暗示されただけでも、読者は大きな安心感と、「これからも続く日常の夢世界」に安心してのめり込める。これは、作者からのび太(=読者)に向けられた、 幸せのエピソードであると思う。

ちなみに、単行本『ドラえもん プラス』の最終5巻(本項初出当時/2024年現在は7巻まで出ている)の最終話がこのエピソードであること、アニメのいわゆる「大山ドラ」レギュラー最終話もこのエピソードであること 、そして本話が1989年・1991年の「小学6年生」の各3月号(すなわち卒業号である)に再録されたという事実は、特筆に値する。暗に、製作者サイドも「のび太の成長ストーリーとしてのドラえもんの結末はこれだ」とほのめかしているようなものである(さらに追記すると、2024年に刊行された、藤子・F・不二雄生誕90周年記念『藤子・F・不二雄がいた風景』においても、本作の原稿が採録されていることも記しておく)。

本作は、「のび太の成長物語」の1つのピリオドとして、ドラえもんのある面での「最終」回なのだと解釈したい。

ノビスケ、妻と月へハネムーンに行く。 「小学6年生」85年9月号、プラス5巻最終話「45年後・・・・・・」
「約70年後」
(2045年頃)
ツチノコブーム到来。 「小学六年生」75年3月号(「歴史に名を残そう!」)、9巻「ツチノコ見つけた!」)

作中に「約70年後」の記述があるため、掲載年から計算した。

「100年後」
(2070年頃)
(のび太の残した借金が多すぎて、未だ返済できず) 「小学四年生」70年1月号(「ドラえもんあらわれる」)、1巻「未来の国からはるばると」

作中に「きみののこした借金が大きすぎて、百年たってもかえしきれないんだよ。」というセリフがあるため連載時から年代を推定した。

ドラえもんが来たためこの未来は変わる。

「100年後」
(2073年)
ドラえもん、パパのボーナスを定期預金で預け、利子が1024倍になったところで下ろしに行く。 「小学四年生」73年12月号(「ボーナスマル秘大作戦」)、3巻「ボーナス1024倍」。

作中に「100年後」の記述があるため、掲載年から計算した。
「100年後」
(2084年)
地球が「今」よりも荒れていた場合は、植物型宇宙人が来襲し、地球から植物を全部運ぶ予定である。 「小学四年生」84年4月号、33巻「さらばキー坊」

作中に「ただし百年後。地球がもし今より荒れていたら・・・。われわれはもどってくるぞ!」というセリフがあるため、掲載年から計算した。
2087年 「通心(しん)はん売」の一部商品に欠陥が判明 し、デパートが回収へ。 「小学六年生」73年11月号、7巻「未来からの買い物」 。

のび太が購入した「衝突防止・道順記憶装置付き自転車(ひと漕ぎ100m、最高時速200km)」が走行中にバラバラになるという欠陥が判明した。

※「通心(しん)販売」というのは「心で思っただけで買える」の意。最近の版は「通信はん売」に修正されている。
2093年 有人恒星探査船ビーグル二世号が地球を飛び立ち、太陽系を離れ、地球型惑星を発見し、初めて宇宙人と出会う 「小学五・六年生」89年11月号、41巻「未来図書券」
2111年 9月3日 ドラえもん、「天の川鉄道記念切符」を購入。 「てれびくん」80年2月号(「天の川鉄道」)、20巻「天の川鉄道の夜」
天の川鉄道廃止。 「どこでもドア」の普及に伴い、不便なSLは廃止されてしまった。

最終は地球20:07発、オンボロメダ発ハテノ星雲行き列車であった。

2112年 9月3日 ドラえもん、マツシバロボット工場にて誕生。 ネジが1本抜けて不良品扱い。
(95年2月までの旧設定では、そのまま特売品にかけられることが描かれている)。
2114年 12月2日 ドラミ誕生。 ドラえもんとオイルを分け合う。
誕生年については諸説あり(もっと遅かった?)。

ただし、2018年の公式資料(小学館『ドラえもん公式調査ファイル』p.131)では、「2114年生まれ」と明記されている。

この頃 セワシが生まれる 映画「2112年ドラえもん誕生」ほかより考えると、2114年前後と推定できる。
2115年 1月1日 (ドラえもん、妹のドラミと初対面) 映画「2112年ドラえもん誕生」以前の旧設定による。
1月19日 ドラえもんがのび太の孫の孫、セワシの家に招請される。 一応「子守ロボット」なので・・・

95年3月からの新設定により、当時赤ん坊であったセワシが、TVオーディション(売り出し?)番組で誤って「購入」のボタンを押したため、野比家にやってくることになったというストーリーが公式化された。

2119年 3月7日 ドラえもん、ノラミャー子とハイキングへ。 未来のガール・フレンドである。
2122年 8月30日 ドラえもんが昼寝中、ネズミ(ロボット)に耳をかじられ緊急入院 以来ネズミ嫌いに。

95年2月までの旧設定ではネズミだったが、新設定ではネズミロボットとなる。

9月2日 ノラミャー子、ドラえもんの見舞いに来る。 耳のない顔を思い切り笑われる。思えばひどい話である。
9月5日頃 ドラえもん、妹のドラミと初対面 映画「2112年ドラえもん誕生」より。耳のないドラえもんがノラミャーコに笑われてから、ドラえもんのセリフで「三日三晩泣き続けた」という表現があるため、そこから推定した。映画ではそこでドラミと初対面し、ドラえもんが「あんた誰?」と問うているシーンがある。
ドラえもんが、恐竜ハンター、ドルマンスタインのタイムマシンを撃破する。
ノラミャー子、ドラえもんのことを笑いすぎてあごが外れる。
12月頃 恐竜ハンター、ドルマンスタインのタイムマシンを撃破したドラえもんの功績を称え、特別記念版として「ミニどらえもん」が製造される。 映画「2112年ドラえもん誕生」より。

クリスマスプレゼントとしてロボット学校の寺尾台校長からドラえもんに「ミニドラ」が渡された。
2123年 1月1日 ドラえもん、のび太の元へ派遣される。
(のび太の背負った借金が多すぎて、セワシのお年玉は50円) 「小学四年生」70年1月号(「ドラえもんあらわれる」)、1巻「未来の国からはるばると」

ドラえもんが来たためこの未来は変わる。
2125年 1月 ドラえもん、セワシの「小学四年生」を持ってくる。 「小学六年生」76年2月号、10巻「百年後のフロク」
のび太、ドラえもんを追って未来の世界へ。 「小学四年生」79年7月号(「のび太、タイムマシンで行く」)、21巻「未来の町にただ一人」
22世紀 ドラえもんら、「空想サファリパーク」へ出かける。 「テレビくん」81年12月号(「空想動物サファリパーク」)、26巻「ユニコーンにのった」
出木杉がドラえもん・のび太らのアテンドで未来世界の見学に行く。 「小学三年生」82年4月号(「人間ブックカバーでモーレツ読書」)、27巻「人間ブックカバー」

のび太の願いで「本」になることを求められた出木杉への報酬として。 未来世界に大感激する出木杉であった。

ドラえもんら、「メルヘンランド」へ出かける。 「小学六年生」86年4月号、39巻「メルヘンランド入場券」
2314年 恐竜ハンター、ドルマンスタイン登場。 大長編「のび太の恐竜」

参考文献一覧(多岐にわたるため、リンク先に分離してまとめています)

■注
1、 掲載誌の年月号と、実際の年月にはずれが生じる。
例えば、ドラえもんの連載開始は小学館の学年別学習雑誌の「70年1月号」からであるが、
当該各誌の発売は1か月前の69年12月であるから、 この年表では「69年12月連載開始」という扱いにしている点に留意されたい。

2、表中で「巻」と出ているものは、特に断りのない限りは小学館『てんとう虫コミックス ドラえもん』の巻数とした。

3、具体的な年月が明らかにされていないものについては、作中の情報や、作品の連載年から年月を推定または推測して示したものもある。
年月を示すと明らかに年表の整合性がとれなくなる場合は、「25年前」「45年後」など、鍵括弧でおおよその年代を示している。

4、表中に括弧書きで示された出来事は、ドラえもんが登場したことによって変わった「仮の出来事」を示している。

■本表の特徴
・ ドラえもんの作中世界での出来事(バーチャル)に加え、連載やアニメ放映、映画化など現実世界での出来事(リアル)を同一の次元でまとめた年表です。
・ 36億年前から2314年に至るまで、ドラえもんに関するあらゆる事象をまとめ、できる限りコンパクトにまとめました。新情報を得次第、内容を随時更新しています。
・ 「36億年」という大きな時の流れに混じって、「15分前」「少し後」など、ミクロな時も一緒に混じっています。ドラえもん世界の奥深さを是非ご堪能ください。


製作:ううせいじん(「鬱色時代」「のびダス」管理者)

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