千葉駅
開業 | 明治27(1894)年7月20日 |
路線 | JR総武線(快速・各停)、内房線、外房線、総武本線、成田線 |
乗降客数 | 約20万人/日 |
駅構造 | 半地上半高架/島式ホーム5面10線 |
駅には、大体「表口」と「裏口」というのが存在する。
千葉もその例に漏れない。
大きな駅で、独特の「扇型構造」をしているということもあり、初めて来た人は迷いやすい。
何せ、これほどの違いなのだ。一見しただけでは、とても同じ駅とは思えない。
上の写真の左が東口(表口)、右が西口(裏口)、一目瞭然である。
西口では、東口に出たいのに、なぜか訳のわからないところに出てしまって狼狽している人をたまに見かける。
楽しいのは、西口から見える(見えた)、この景色だ。
駅から徒歩30秒。とても人口90万・千葉市の表玄関とはいえないようなエキゾチックな景色が展開している(た)。
空き地とつる草の生い茂ったビルディング。この、世紀末的な光景はたまらない。天気がいい日に見ると最高である。
しかし、2008年ごろからの駅前再開発によって、この素敵な風景も見納めとなってしまった。
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千葉駅は千葉県の表玄関である。歴史も古い。
「日本で初めての0番線ができた駅」だの(今はない)、「日本で初めて発車ベルを廃止した駅」
だの、いろいろとマニアックなエピソードが満載である。
しかし何より、駅の形が面白い。前述したが、独特の「扇形」をしている。
1〜6番線ホームと7〜10番線ホームが、ちょうど扇の要の部分(真ん中)にある駅ビル「ペリエ」に分断される構造となっている。
また、駅の東側は「高架」構造だが、西側は地上に駅があるという、地形的にも複雑な立地となっている。
←扇形構造。写真中央の駅ビルを境に駅が2方向に分断されている。
1963年まで、千葉駅は現在の東千葉駅の近くにあった。それまで内房線・外房線の列車はすべてスイッチバックをする必要があったため、その不便を解消する目的で現在地に移転した。構造上、各路線をスムーズに結ぶにはこの独特の扇形の駅を造らざるを得なかったのである。
現在、1日の乗降客は20万人前後。数十年前の映像資料を見たところ、そこでも「利用客は20万」といっていたから、
(その間に千葉市の人口は5倍近くに膨れ上がったにもかかわらず)乗客は「増えもせず減りもせず」という状態をキープしているようだ。
駅前のロータリーは県内屈指のバスターミナルであり、多くの利用客でごった返している。
ある程度の区間まで運賃100円で行けるため、モノレール(初乗り190円)の利用客を根こそぎ奪っている。
また、千葉市街の中心である中央公園界隈までは、パルコが「パルコバス(無料)」を走らせており 、非常に便利である。