メモ:家探し
<住環境チェックポイント>
■駅から信号がいくつかな?
「駅歩○分」だけでなく、「駅から信号がいくつか」も見ておく。信号3つ以上は、実際は「かなり遠く感じる」と思ってよい。特に朝の通勤時は信号が多いと駅歩は体感距離が倍以上になることも・・・。これ、実は意外な盲点なのだ。
必ず駅から実際に歩いて確認したい。
■スーパー、コンビニ、ドラッグストア
日常生活にはスーパー、コンビニ、薬局からの距離が重要。スーパーは広すぎると日常の買い物には疲れるので、規模が大きければいいというものでは実はなかったりするのだ。コンビニは駐車場がでかすぎると夜に不良のたまり場になる恐れあり。
灰皿が外にあると日常的に臭いので嫌煙家は注意(気にしないならどうでもいいことだが)。薬局は「調剤機能」も含めて押さえておく。24時間営業の薬局があると、セーフティネットになる。
■徒歩圏内に病院がほしい
(子どもがいれば)小児科の場所は必須。あとは少なくとも内科、皮膚科、耳鼻科、外科、歯科あたりはリサーチしておく。徒歩圏内でこれらがあると、いざというときに本当に助かる。
■近隣のマナーを要チェック
近隣のマナーを注視しておく。例えばマンションの場合、共用部分をじっくりと観察してみよう。すると、だいたいの「民度」が見えてくる。
○他人が玄関先の共用部分に物を置きすぎていないか(有料の駐輪場を嫌って上まで自転車を乗り上げる人など普通にいるのでね)
○共用のゴミ捨て場は綺麗か
(民度確認の基本のキである)
○郵便受けのそばにチラシが散乱していないか(家まで持ち帰ることもできないくらいイライラした住人がいるかもしれない)
○やたら注意書き(お手製でパウチ加工されたものや、手書きのもの、日本語以外の注意書き、は3連コンボだ)が掲示されていないか
お手製の注意書が多いということは、要するに管理会社ではなく住民が管理せざるを得ない民度だということ。だいたいマンションなどの共用系の建物は、管理を「管理会社」に委託して、管理費を払っている。住民同士がトラブルを起こさないようにするのは「管理費を受け取っている」側の責任でもある。「お手製」が多いということは、手間暇かけて人に注意するのが好きな「管理マニア」がいるかも。特に「手書き」が多いと、それだけで敬遠したい。要は碌にICTも使えない高齢者が我が物顔で管理を取り仕切っているということだから。住民同士の貼り紙合戦が行われている物件は、管理会社が機能していないということ。これ、本当に要注意なのである。また「日本語以外の注意書き」が多い物件も気になるところ。日本語が不得手な外国人居住者が多いということだからである。このご時世、気にしないなら別にいいが、
あなたが異文化コミュニケーションを好かないなら注意しておいたほうがいい。
○エレベーターのパネルが壊れていないか(力づくで押す奴がいるのだ)
・・・など気にしてみておくべきポイントは多い。
■神社のある街は、歴史のある街。
神社が近くにある地域は、古くから人々が生活をしていた証拠。地盤も含めて「古くからそこに人が住んできただけの理由」があると思ってよい。
■本屋さんとカメラ屋さん
○古くからの書店が残っている地域は、教育レベルが高いと思ってよい。このご時世でも「本が売れる」ということだから。古くからの写真店、カメラ屋さんがある地域は、人口水準が維持できている傾向にある。家族写真などの需要があるということだから。畢竟、だいたいにおいてこういう地域は所得水準も高いので
、治安が安定する傾向にある。
■居住予定地が「瑞祥化された地名」(≒現代的な地名)になっているときは、「隠蔽の意図」を探る
住所がきわめて現代的な地名になっている場合、旧地名は要確認であるのは常識だ。沼地や窪地で水はけが悪かったり、低湿地や埋め立て地で地盤が悪かったりする場合、地震で液状化し、ライフラインが長期間にわたってストップする可能性がある。崖が前後にないかも注意。大雨の時に
これが崩れれば生活が破綻する。また地形的に下った部分にある場合は洪水や床下、もしくは床上浸水で悩まされることもあり得る
(たとえ下水管が整備されていても、下水管はポンプを活用する水道とは異なり、「自然流下」の発想で敷設されているので、A(台地)→B→C(低地)→処理場と雨水が流れたときに、集中豪雨ですでにC部でABの水が溢れる[受け入れられない]レベルで流入してきた場合、そのABの高さ分までC地では水があふれるというのが
自明というか、物理的な法則なので、どうやったって最も低いC地は洪水を起こし易くいなるのだ。行政の本音は「そちらで勝手に土地の嵩を上げてくれ」というところだろうが、言えるわけもなく、さらに
その対策で巨大な下水管を埋めたところで、それを上回る雨水流入があれば洪水しやすいのには変わらないのである)。と、いろいろあるので、とにかく地盤や地質は必ず確認する。「周囲と比べて安い」
物件には、必ず何か理由があるはずだからだ。
■事故物件かどうかは必ず確認する
「大島てる」などで、事故物件(周囲も含め)でないかは事前チェックを忘れずにしておきたい。
<付き合う業者の質 チェックポイント>
■トイレでレベルがわかる
シャワートイレ(ウォシュレット)付きの物件の場合、お尻を洗浄するノズルを手で引き出してみて、必ず確認してみたい。「クリーニング済」と言ったって、十中八九、水垢で汚れている
からだ。普通はそこまでクリーニングしないはずなので、もしウォシュレットが(新品への置換以外で)ピカピカにされているのだとしたら、相当質の高い貸主と思ってよい。
トイレをかがんでみてみよう。裏の淵が黒ずんでいるのもデフォルトである。
■ケチなところからは借りないほうが良い
ちょっとしたところで「ケチな業者か、そうでないか」は見えるもの。ン十万円単位で投資をするのだから、「貸してやってる」という態度はいまどきはやらない。経験的に、内見や契約時にお茶を出さない業者は「外れ」な傾向がある。あくまで「傾向」だが・・・。
上は少し冗談として、「ケチ」を見分ける方法として、一つだけ、分かりやすいチェックポイントを挙げておこう。仲介業者と物件を見て回る場合、駐車代を
どうするか、だ。これは注目しておきたいポイント。禁止場所での路駐はそもそもNGとして(いまどきそんな業者もないと思うが)、「何が何でも敷地内に止めようとする」か、「付近の有料駐車場に停めるか」は、結構分かれるところ。
「あー、ケチだなー」と思ったら、臆せず取引をやめよう。無用なトラブルは借りる前に避けたいところ。ケチな業者であれば、<将来もケチな対応をされる
>はずだからだ。
<物件 チェックポイント>
■宅配ボックスはモアベター
世は通販時代。築浅を狙うのであれば、よほどの事情がない限りこれは必須だろう(好みにもよるが・・・)。
暗証番号タイプは、民度が低いマンションだと「ロッカー」代わりに使う馬鹿が出てくる。できれば「鍵で開けるタイプ(使用している号室が分かってしまう)」のほうがモラルが維持されやすい印象ではある。前者のほうが家族の誰でも不在票さえあればあけられて便利なのだが・・・
■クローゼットの位置によってはカビが生えやすくなる
クローゼットがお風呂場の出口に向いていると、まずカビが生える。よほど換気をよくしないと、容易に湿気をため込んでしまう。同様にクローゼットの面積の大きい部分が外壁側にあると、温度差で
「冬に」カビが生えやすいので要注意だ。
■日常に使うものが、遠すぎないか
駐車場、駐輪場、郵便受けやゴミ捨て場が遠すぎないか。毎回のことなので、距離があると地味にストレスになりやすいのだ。
特に郵便受け。動線的に入り口からすぐ手の届くところにあるだろうか。
■チラシ折り込み禁止を、厳しくし過ぎていないか
捨てるのも大変なポスティングや、チラシ。ただ、その受け入れを厳しくし過ぎていないか。これ、実は重要なチェックポイントの1つなのである。管理組合が強すぎると、「地域のミニコミ誌」「近所のお店の開店情報」など、ちょっとした情報が全く入らなくなり、却って不便になることもある。最近は郵便局の「タウンメール」「配達地域指定郵便」ですら投函を禁止している厳しいマンションがあるが、ここまでくると「法的には<郵便物>となっているものを受け取る権利」さえも制限して「よいのか」と思ってしまう(某社が電気製品の回収情報を配達地域指定で日本全国に事実上全戸配布したという伝説的な事例があるが、こういう命にかかわる情報すらも受け取れなくなるのでは、と危惧する)。余りにも厳しくチラシの投函を禁止しているマンションは、「神経質な管理マニア」が複数居住している可能性があり、ちょっとしたことで大騒ぎされる危険性を孕む。「管理が行き届いている」ように見えて、その実「はずれ物件」の可能性が高いのである。