広告の効果
現場で感じているのが、広告の効果が落ちているということ。マス広告も、もう少しターゲットを絞った広告も。とにかく反応は薄い。その傾向はコロナ前から感じていたが、コロナ禍を経てその傾向はますます強くなっているというのが肌感覚。定量的にデータを取ったわけではないが、この3年ほどで20%くらいは対売上の効果が落ちている印象。何でだろう?と思って媒体別に考察してみた(2023年8月3日記す)。
■TVCM:テレビの視聴率低下
■交通広告:テレワークの進展(電車・駅の利用客減少)
■新聞広告・チラシ:新聞の購読率低下
■ポスティング:都市部での「投函禁止」マンションの増加
■ハンディング:コロナを経て接触忌避。リーチが低下
■タウンメール:都市部での「受け取り拒否」マンションの増加
■SNS各種:元から「声を上げる人」の声が大きく聞こえるだけで、もとから効果が限定的な可能性
■バナー広告:当初からのトラッキングオフ設定や、広告カットアプリ・ブラウザの普及などによる効果減
■メール広告:「迷惑メールフォルダ」へ直行(そもそも届いていない可能性)
■自社アプリ誘導:これ以上新しいアプリを入れたくないという心理的抵抗(財布にこれ以上ポイントカードが入らない、という状況に似ている)。
ほぼ確実に人の手に届く媒体は、もはや「カーラジオでの宣伝」、「公共からの郵便物」もしくは、「学校で家庭用に配られる配布物」くらいではないか。ここにアプローチする以外、「一応、確実に手元に届く」というアプローチ手段を失っている可能性がある。