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駅チカ! ある明治の遺跡


1日の乗降客数10万人を数える東京・千葉のベッドタウン、JR稲毛駅を出てすぐの県道沿いに、こんな遺跡があります。
(ちなみに乗降客数10万人というのは、首都圏のJR駅ベスト100に入り(97位)、東京では高円寺より少ないくらい、山手線では新大久保よりも多く、横浜では関内と1万人差くらい。関西でいうと、尼崎よりも多く、北新地より少し少ないくらい・・というと、結構な規模の駅だということがお判りいただけるのではないかと思います)。

本当に駅のすぐそば(高架下の「ペリエ」というエキナカを抜けるとすぐ)なのですが、いきなりこのような空き地が広がります。

草が生い茂っているので、入っていいものか少し戸惑いますが、奥に石碑があるので近づいてみましょう。

石碑を読んでみましょう。

御野立所」とあります。「おのだちじょ」です。

近くに千葉市教育委員会による看板があるので、見てみましょう。

明治15年(1882年)5月、明治天皇が近衛師団の演習をご覧になるために行幸される際、休息を取られた場所ということです。

「休息をとった場所」が遺跡になる。明治天皇のご威光は何と大きなるものでしょうか。大きな駅の近くに、このような歴史スポットがひっそりと遺されている。もう130年という単位で時が経っても、「明治天皇が休息をされた場所」という事実は遺されているわけです。すごいですよね。

 

みなさんも、ぜひ。

○アクセス方法

【位置】
・千葉県道133号沿い(JR稲毛駅高架横、京成稲毛駅方向へ向かって左手)

【公共交通機関利用】
・JR総武線稲毛駅ペリエ改札からペリエ抜けて左手せんげん通り方向へ徒歩1分。

〇参考文献
・千葉市「駅から文化財マップ」 JR稲毛駅から京成稲毛駅
 https://www.city.chiba.jp/kyoiku/shogaigakushu/bunkazai/documents/bunkazaimap-inage.pdf


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