戦後の千葉市中心市街地の主な百貨店・ショッピングセンターの経緯をまとめてみた
業態 店舗名 経緯 備考(2021年2月現在)
百貨店 (新)そごう千葉店 1993年:千葉そごう本館として開業
2001年:そごう千葉店本館に改称
千葉県下では最大級の百貨店。開業当時は「千葉そごう美術館」まであった(美術館は2001年閉館)。
百貨店 (新)そごう別館 1993年:SOGOコリドーモールとして開業
2005年:オーロラモールジュンヌに改称
2017年:JUNNUに改称
1650台が収容できる超巨大パーキングビルでもある。当初は「コリドーパーキング」といったが、西武と提携してからは「オーロラシティパーキング」に改称している。
百貨店 (旧)千葉そごう 1963年:開業
1993年:Bee One千葉ヤング館に改称
2001年:商業ビルに転換(塚本大千葉ビル)
現在のキーテナントはヨドバシカメラ千葉店(1995年開業)。

旧千葉そごう別館も、1993年に「Bee One千葉スポーツ館」として開業するが、2001年にテナントビルに転換。現在のキーテナントはピーアーク千葉デジタルタウン。

百貨店 ニューナラヤ
千葉三越
1972年:ニューナラヤとして開業
1984年:千葉三越に改称
2003年:三越千葉店に改称
2017年:閉店
商業・公共施設複合型マンションとして再開発中。
百貨店
ショッピングセンター
奈良屋
セントラルプラザ
1909年:千葉市で営業開始
1930年:百貨店奈良屋千葉店として開業
1972年:セントラルプラザに改称
2001年:閉店
奈良屋は当時、千葉県一の百貨店。そごう開業後にファッションビル化したあとも、千葉の専門店街といえば「センプラ」という時代が確かにあった。

現在は地上43階建てのタワーマンション「千葉セントラルタワー」となっている。

百貨店
ショッピングセンター
扇屋
扇屋ジャスコ
1959年:千葉扇屋百貨店として開業
1971年:松坂屋と提携
1976年:扇屋ジャスコに改称
1992年:閉店
1993年:千葉市が買収(千葉市役所中央分室)
2007年:Qiball(きぼーる)として再開発。
現在は中央区役所、千葉市科学館、子育て支援館などが入居する複合公共施設となっている。

商業施設棟のキーテナントはダイエーグルメシティ千葉中央店(2007年開業)。

百貨店
ショッピングセンター
専門店
十字屋
十字屋ショッカー
メディアバレー
1951年:十字屋として開業
1986年:十字屋ショッカーに改称
1996年:閉店
1997年:メディアバレー千葉として開店
2002年:閉店
当時、千葉で「ディスカウントショップ」といえば「ショッカー」という時代もあった。

現在はコインパーキングとなっている。

百貨店 田畑百貨店 1964年:開業
1968年:伊勢丹と業務提携
1971年:大規模火災後、西武百貨店と業務提携
1976年:閉店
大規模火災ののち、千葉パルコに転換する。
ファッションビル 千葉パルコ 1976年:田畑百貨店跡地に開業
2016年:閉店
商業施設複合型の31階建てタワーマンションとして再開発中。
月賦百貨店 丸井 1964年:丸井千葉店として開業
1983年:閉店
現在は居酒屋やカラオケ「歌広場」などのテナントビルとして稼働中。
月賦百貨店 緑屋 1967年:緑屋千葉店として開業
1983年:閉店
現在は酒&業務スーパーなどのテナントビルとして稼働中。
駅ビル
ショッピングモール
千葉ステーションビル
ペリエ
1963年:千葉ステーションビルとして開業
1985年:ペリエに改称
2016年:ペリエ千葉エキナカがオープン
2017年:ペリエ千葉本館が改装オープン
2016年の千葉駅の改築オープンと合わせて、巨大な駅ビル施設にリニューアルされた。
ショッピングモール 千葉ショッピングセンター
C-One
1963年:千葉ショッピングセンターとして開業
1993年:C-Oneに改称
千葉を代表する高架下商店街。規模が大きいため、初めて訪れるときに「地下街」と勘違いされる方も。
駅ビル
ショッピングモール
ミラマーレ 1958年:京成千葉駅ビルが開業
1961年:千葉京成ホテルが開業
1967年:京成千葉駅西口ビルが開業
2002年:東口再開発事業により15階建ての複合施設「ミラマーレ」がオープン
「ミラマーレ」は、「京成ホテルミラマーレ」、シネコンの「京成ローザ10」、SCの「ユアエルム千葉店ミーオ」などからなる。

現在、西口側にも地上8階建ての商業・オフィス・ホテルの複合施設を再開発中である。

専門店 田原屋 1974年:田原屋千葉店として開業
2002年:パシオス田原屋に改称
2007年:閉店
2008年:テナントビル「EXビル」として改築
中心部のスクランブル交差点角という好立地にある。
スーパーマーケット ダイエー千葉店 1973年:ダイエー千葉店として開業
1998年:閉店
1999年:地元の要望もあり、再開業
2001年:閉店
現在はマンションになっている。

なお、高額な賃料が閉店の直接の要因とされ、賃料減額によって異例の再開業を果たすも、数年で閉店となっている。

再開発複合施設 ウェストリオ 2013年:ウェストリオとして開業 千葉駅西口直結の3棟の複合施設。キーテナントはホテルサンルート千葉。1棟のホテル棟、2棟のオフィス・商業棟からなる。
再開発複合施設 ウェストゲート千葉 2020年:ウェストゲート千葉として開業 千葉駅西口からペデストリアンデッキで直結の3棟のビル。三愛記念病院、マンション、商業施設などからなる複合施設。
再開発複合施設 JR千葉駅東口再開発 再開発中 2022年をめどに「ビックカメラ千葉店(仮称)」がキーテナントとして出店予定である。

■参考文献
郷土出版社『目で見る千葉市の100年』2003年
いき出版『写真アルバム 千葉市の昭和』2011年
タイムスリップちば編集委員会・編『タイムスリップちば」2018年
いき出版『写真が語る 千葉市の100年』2021年
http://liccaandsindy.web.fc2.com/gojuudai/gojuudai.htm
https://4travel.jp/travelogue/11193985


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