博士と助手(その2)
博士「ついに完成したぞ、タイムマシン。」
助手「さすがですね博士。で、何に使うんですか?」
博士「決まってるじゃないか。昔の人に自慢するんだよ、文明の利器を。といっても原始人に威張っても仕様が無いので、1980年頃の日本人に見せて驚かそうかな、と思ってるんだけど。 絶対、鼻高々だよ。」
助手「趣味悪いですねー。一体何を自慢するおつもりなんですか?」
博士「うーん・・・携帯電話はどうかな?あの頃のは通信兵が持ってるようなやつばっかりだろ?皆びっくりするだろうなぁ。あんな小さな画面で天気予報とかテレビ電話とか見せたらそりゃもう皆大騒ぎすると思うんだが。」
助手「うわぁ。面白そうですね。私も行きたいなぁ。」
博士「駄目だ。まだ一人乗りなんだ。我慢してくれ。」
助手「分かったよボケ。」
博士「そんなに怒らないで。」
博士「では、行ってくる。」
助手「お気をつけて。」
数分後。博士が泣きながら戻ってきた。
助手「どうしたんですか博士!目が涙で真っ赤ですよ。」
博士「携帯電話が通じない・・・」