判明しているだけでも、のび太に173回もの暴力を振るってきた凶暴なジャイアン。
当然、のび太が秘密道具を使って仕返しをするのですが、中には、のび太の意思とは無関係にジャイアンが秘密道具と直接対決をすることもあります。
その結果をみてみると・・・
★ジャイアンと秘密道具の直接対決結果
2勝9敗1分
・・・ほとんど惨敗です。さすがのジャイアンでも、未来の技術には歯が立たないということですね。
ちなみにジャイアンが秘密道具にやられたときのシチュエーションをまとめると、
以下の通りになりました。
【図:ジャイアンが秘密道具に攻撃されるときのパターン】
・・・殴られたり焼かれたり、電撃を受けたり石化したり・・
結構、未来の道具も恐ろしいものです。
以下、ジャイアンと秘密道具の戦いの記録をまとめてみました。
★ジャイアンと秘密道具「直接対決」の記録
巻・話 | 状況 | 結果 | 勝敗 |
2巻「ロボ子が愛してる」 | のび太のガールフレンドとして未来から連れてこられた「ロボ子」(トモダチロボット)。いちゃつくのび太に嫉妬したジャイアンとスネ夫は、のび太に石をぶつけて・・・ | ロボ子、ジャイアンとスネ夫を100万馬力の力で吹き飛ばす。 | ● |
4巻「おもちゃの兵隊」 | ジャイアンに追われ、公衆電話からドラえもんに助けを求めるのび太。ドラえもんはジグソーパズルに夢中で動けない。そこで、「おもちゃの兵隊」を派遣して・・・ | 間一髪のところで、ジャイアンに対して一斉狙撃を行う「おもちゃの兵隊」。黒焦げになるジャイアン。 もはや「あひっ・・・・・・・・・。」「ギャハア」としか言えず。 | ● |
5巻「ばっ金箱」 | 悪いことをすると10円を徴収される「ばっ金箱」。先生に怒られたジャイアンは10円を抜き取られ、それに激高して・・ | 「ばっ金箱」、すかさず熱線のような光を発して反撃。 ジャイアンは「あちちい。」の言葉でやられてしまう。 | ● |
6巻「台風のフー子」 | 台風から育った「フー子」。 | のび太をいじめようとして吹き飛ばされるジャイアン。 | ● |
13巻「ころばし屋」 | 10円で3回ころばしてくれる「ころばし屋」を、のび太が差し向ける。 | 最初は踏みつぶそうとするジャイアンだったが、3度の銃撃を受けて3回とも転ぶ羽目に。 | ● |
14巻「台風発生機」 | 小型台風をジャイアンの家に向かわせて懲らしめようとするのび太。 | 阻止しようと台風に飛び込むジャイアン。当然、「ヒャハー」の声とともに吹き飛ばされる。 | ● |
20巻「ゴルゴンの首」 | 見るものを固まらせる「ゴルゴンの首」。のび太とジャイアン、スネ夫で回収隊になるが・・・ | ジャイアン、手違いで石化されてしまう。 しかしそのまま落下、重みでゴルゴンの首を押しつぶし、それをのび太が捕獲に成功。 | △ |
22巻「税金鳥」 | ジャイアン、10円を拾う。小遣いから税金を徴収する「税金鳥」、所得税(10%)を徴収しようとやってくる・・・ | ジャイアン「税金!? ばか!!もっと金もちからとれ!!」 税金鳥「ハラワナケレバサシオサエシマス」と、強力な電撃を放出。 激高したジャイアン、「やりやがったな!!」とバットでボコボコに。「税金鳥」を破壊する。 | ○ |
23巻「ぼくのまもり紙」 | 「まもり紙」で護身を受けたのび太、ジャイアンをわざと怒らせる。 | まもり紙に殴られもしたが、応戦し、激闘の末にビリビリにしてやっつけたジャイアン。 | ○ |
30巻「フエール銀行」 | 1時間で1割の利子がつく「フエール銀行」。定期で預けた金をどうしても今すぐ取り戻したくなったスネ夫、ジャイアンに銀行の破壊を依頼して・・・ | 巨大ハンマーを持って「フエール銀行」にやってきたジャイアン。 「フエール銀行」、ジャイアンを銀行強盗と認知し(実際そうなのですが)、強力な電撃で撃退。 | ● |
37巻「ロボット背後霊」 | 気が利きすぎる「ロボット背後霊」を身に着けたのび太。 空き地でラジコンをするスネ夫の様子を見ただけで、リモコンがのび太の手元に。それを見たジャイアン、「よこどりしやがって!」と激怒してのび太に向かってくるが・・・ | ロボット背後霊、そのままジャイアンをボコボコにして撃退。 | ● |
43巻「強ーいイシ」 | 「強いイシ」に誓い、見事1時間のジョギングをやり遂げたのび太。しかし、目盛を間違えて1年間に設定してしまったため、「強いイシ」に追われ続ける羽目に・・・ | のび太の求めを受けたジャイアン、バットで応戦するも、完膚なきまでにやられてしまう。 | ● |
ここまでまとめてみて、・・むしろ、20世紀の少年が22世紀の技術に2回も打ち勝っているというのが、ジャイアン一族の強さを表しているといえる・・ような気もしてきました・・・。
参考文献: 藤子・F・不二雄 『ドラえもん』1-45巻、小学館(てんとう虫コミックス)
謝辞;
今回の調査は、Victorlさまの貴重な投稿資料に基づいて作成いたしました。拙サイトの「ドラえもん」研究への度重なるご協力に、改めて心より御礼申し上げます。
最終更新: 2013年8月19日