のび太の特技の1つに、「射撃」があります。今回は、その腕前がどれほどのものなのか、分析してみました。
(2005年12月12日 訂正3)
■短編
総発射数 | ||
成功 ○ | ||
失敗 × | ||
内訳 | 誤射: |
|
無駄撃ち:5発 | ||
的外れ:2発 | ||
敗北:3発 | ||
弾切れ:2発 |
※1 うち1発は成否不明のため成功率の計算式からは除外。
※2 暴発1回を含む(ママに当たる)
160発以上も撃っています。命中率は9割弱。意外なことに誤射や無駄撃ち、敗北も多く見受けられます。といっても9割ですから、かなりの腕前と言うことができるでしょう。
■大長編
総発射数 | ||
成功 ○ | ||
失敗 × | 5発 | |
内訳 | 無駄撃ち:3発 | |
敗北:2発 |
※発射数不明のものは含みません。よって+αがあります。
短編と比べてのび太のヒーロー的側面が描かれやすい大長編。のび太の射撃シーンの殆どが「見せ場」として描かれています。成功率は短編とほぼ同じ9割ですが、ミスはたったの5発しかありません。
■全体
総発射数 | ||
成功 ○ | ||
失敗 × | ||
内訳 | 誤射:5発 | |
無駄撃ち:8発 | ||
的外れ:2発 | ||
敗北:5発 | ||
弾切れ:2発 |
※成否不明のものは計算式から除外。また、発射数不明のものは含みません(+αがあります)。
成功率はぴったりほぼ9割。残念ながら「百発百中の腕前」とまでは言えないようです。とはいえ、9割というのはかなりの精度。のび太の射撃の腕は本物と言えるでしょう。
<短編射撃全シーン>
巻・話 | 使用道具名 | 標的 | 命中率 |
内容 |
2巻「恐竜ハンター」 | 細胞縮小機 | 恐竜A | 5/5 | 初の射撃シーン。恐竜にビビって、「これでもか、これでもか。」と無我夢中で打ちまくるのび太。目をつぶりながらもまぐれで全て命中。 |
恐竜B | 0/1 |
眼鏡を失くしたのび太、ドラえもんに誤射。 「メガネがないと見えないんだ。」 |
||
4巻「海底ハイキング」 | 水圧銃 | サメ | 1/1 | 海底を散歩するのび太、サメを見つけるや否や「バズン」と一発で仕留める。 |
4巻「未来世界の怪人」 | 空気ピストル | ドラえもん | 1/1 | 試し撃ちをしてドラえもんに当ててしまう。 |
ジャイアン | 0/1 | ジャイアンが「空気砲」を隠し持っており、不意打ちされて初の黒星。 | ||
12巻「大空中戦」 | ミニ飛行機 | ジャイアン | 不明 | スネ夫をいじめるジャイアンを懲らしめるため、ミニ飛行機に乗って手の甲や背中を執拗に銃撃するのび太とドラえもん(数十発)。 |
「ミニ飛行機」を奪ったジャイアンの追撃にあい、撃墜されるのび太。 | ||||
12巻「けん銃王コンテスト」 | コルク銃 (おもちゃ) |
鉛筆 | 8/8 |
「のび太は射撃が得意」という設定が確立した記念すべき話。 ドラえもん「すごいな、百発百中じゃないか。だれでも何かとりえがあるもんだねえ。こういうくだらないことだと、きみはじつにうまい。」 のび太「きみはばかにするけどね、もしぼくが百年ほどはやく・・・・・・、アメリカの西部に生まれていたら、ガンマンとして歴史に名をのこしていたとおもうよ。現代じゃ、せっかくの腕をふるうチャンスがなくてざんねんだ。」と 壮大な自信を示す。 |
空気ピストル | 木の葉 | 10/10 | すべて空き地の木の葉の付け根に命中。綺麗に舞い落ちる葉っぱがのび太の腕を示す。 | |
ジャイアン・スネ夫ほか5名 | 7/7 |
のび太の辣腕振りが発揮される。 1人目 「ぬけ」 相手が3発無駄打ちするところを、のび太は「バン」と1発で仕留める。 締めのセリフは「ねらいは正確に。たまがもったいないからね。」 それを見ていたもう1人は、「のび太は強いんだなあ。」と感想を抱く。スネ夫、「ふたりがかりでやろうか。」と卑怯なセリフを吐く。 背後から近づくスネ夫達。のび太、車のバックミラーでその気配を感じると、振り向きざまにあっという間に2人を倒してしまう。集中力が普段と違う。まさにガンマンだ。 そんな折、空き地で打ち合う3人の男達。それを見たのび太「みんなへただなあ。」 怒った3人、「のび太からやっちまえ!!」 のび太、不敵な笑みを浮かべて「やる?」 あっという間にのしてしまう。 最後に残ったジャイアンは野良犬をけしかけるなど卑怯な手を使うが、のび太のとっさの機転であっけなく倒される。 のび太は完勝。「みんなすっかりぼくのこと見直しちゃってさ。」と余裕の笑顔。 |
||
野良犬 | 3/3 |
のび太にやられたくないジャイアンが呼んだ野犬。 慌てながらものび太、全てを仕留める。 |
||
ママ | 1/1 | のび太が弾数のカウントミスをしたため暴発。ママに命中する。 | ||
15巻「らくがきじゅう」 | らくがきじゅう | スネ夫の顔、歩くジャイアン | 2/2 |
「落書き」の濡れ衣を着せられ、ジャイアンとスネ夫に仕返しをするのび太。 スネ夫の顔、歩くジャイアンの後ろの壁(怖いおじさんがいる家)に上手く照準を合わせて落書きをする。 |
18巻「天井うらの宇宙戦争」 | (「スペース・ウォーズ・ゲームセット」の白いロケットの)レーザー砲 | 灰色のロケット | 3/4 |
「動きが速くて、ねらいがつかないんだよ。」と、いきなりドラえもんを誤射。 あとはコツをつかんでいく。 |
リリパット星の宇宙ボート | アカンベーダーの部下ロケット | 5/5 |
アカンベーダーの手下の乗ったロケットを次から次へと撃破するのび太。「どんなもんだい。」 なお本話に出てくるR3-D3がかわいい。 |
|
アカンベーダーの母船 | 2/2 | 見事命中すれど全く効かず。のび太とドラえもん、アーレ・オッカナ姫、R3-D3揃って大ピンチに。 | ||
20巻「ツモリガン」 | ツモリガン | ジャイアン | 1/1 |
のび太の元へ、腕まくりをして「ワオーッ!そこにいたかっ。」と獣のように襲い掛かるジャイアン。 のび太、倒れながらも至近距離で銃を命中させる。 |
ドラえもん | 0/1 |
ドラえもんとの早撃ち勝負でまさかの敗北。 のび太、眠らされてしまう。 |
||
20巻「超大得撮映画『宇宙大魔神』」 | 小道具の銃 (撮影用) |
魔王の家来の怪物 (模型) |
? |
ラジコンねん土で作った怪物をやっつけるのび太たち。 ※特撮シーンのためノーカウント。 |
21巻「未来の町にただ一人」 |
レーザーガン (おもちゃ) |
立体インベーダーゲームの敵キャラ | 1/2 |
孫の孫セワシと一緒に立体インベーダーゲームに興じるのび太。 セワシ「なかなかやるじゃない、おじいちゃん。」 最後にボスのUFOにやられて吹っ飛ばされる。 |
1/1 |
夏休み、どこにも連れて行ってもらえないのび太、「さびしくインベーダーでもやろう。」 ドラえもんと一緒に立体インベーダーゲームに興じるのび太。 その時ののび太の何とも言えない表情が、哀愁を漂わせている。 |
|||
22巻「タイムマシンがなくなった!」 | 空気ピストル |
「モンスターボール」が生み出した幻のヤマタノオロチ | 不明/1 |
のび太、村を襲う幻の「ヤマタノオロチ」に向かって攻撃。幻なので攻撃が効かず。 「ひとつも効かない」と焦っているところを見ると命中はしたはずだが確証がないため「不明」とした。 なおのび太、ヤマタノオロチのことを「山田のオロチ」と勘違い。 |
24巻「ガンファイターのび太」 | 拳銃 (おもちゃ) |
「ウエスタンゲーム」の敵キャラ | 7/7 |
「ウエスタンゲーム」でパーフェクト三万点をたたき出したのび太。世界最高記録だという。 拳銃は両手撃ち。銃を回してホルスターにしまう格好も実に決まっている。 ドラえもん「きみは、射撃とあやとりの天才だ。じつにふしぎだ!ほかになんのとりえもない。頭も悪い、運動もだめ、のろまでぐずで・・・。」 のび太「もしぼくが、西部劇時代のアメリカにうまれていたらなあ・・・。きっと拳縦王として、歴史に残るような活躍をしたと思うよ。」 ドラえもん「そうかもな。でも、わかんないよ。きみは、おくびょうだから。うちあいが始まると、にげるか気絶するか・・・・・・。」 - -憤慨したのび太は、タイムマシンで本物のアメリカ・西部劇時代へ向かう。 そこでいきなり保安官とギャングの決闘に出くわす。打ち合いが始まった瞬間、恐ろしさで気絶したのび太。ドラえもんの言った通りに・・・ |
拳銃 (本物) |
ギャング (2人) |
2/2 |
のび太は(一度は逃げようとしたものの)正義を振りかざし、無我夢中になって、乗馬しながら銃をぶっ放す2人のギャングを実弾で倒す。 - - 我に返ったのび太は、 「あたりまえだろ。」と言う町長の目の前で恐ろしさのあまり気絶。 町長、「強いのか弱いのか、さっぱりわからん。」 のび太「いやだいやだ!保安官になる自信なんてないよっ。」 町長「なにをいうんだ。きみほどのガンマンはどこにもいないよ。」 のび太「だって、ぼくにうたれたら痛がるでしょ。悪くするとしんじゃうかも。」 町長「相手は、悪者どもだよ。」 問答が続く。 - - のび太「わあ?三百人ほどきた。」とガタガタ震えだす。 ・・・臆病すぎるのが玉に瑕。 |
|
ギャング (3人) |
3/5 |
のび太、「町のために、正義のために。」と、ブルブル震えながらも戦闘に参加。 何と両手撃ちである。 最初は緊張のあまり無駄弾を撃ち、町長に怒られるのび太。 そのすぐ後、町長の背後にギャングが。 のび太、「町長さんあぶない!!」と言うや否やあっという間に3人のギャングを撃ち倒してしまう。 |
||
ギャング | ? | 弾を撃ちつくしたところを背後から狙われるのび太。あと一発で撃たれる・・というときにドラミによって救出される。 | ||
ドリームガン | ギャング (30人) |
30/30 |
相手を眠らせる「ドリームガン」でギャング30人を一掃したのび太。 町の人から隠れてこっそりと現在に戻る。 町長「ふしぎな少年だった・・・・・・・・・。わしらを助けるため、遠い星の国からきてくれたのかもしれないね。」 - - ドラミ「モルグ・シティのならず者を、たったひとりでとらえた、謎のガンマン伝説があるの。のび太さんのことよ。」 ついに伝説となったのび太。 |
|
29巻「宇宙探検ごっこ」 | 光線銃 | ゴムの怪獣 | 2/2 |
おもちゃの「ゴム怪獣」を倒すのび太。 ドラえもん、静香と力をあわせ、計30匹を撃つ。 |
30巻「空き地のジョーズ」 | 音と光で脅かすだけの銃 | ジョーズ | 0/7 |
道具のせいで、海からのび太の町に向かって泳いできたジョーズ。 放っておけば誰かが犠牲になる、とジョーズ退治をはじめたドラえもんとのび太。 無駄撃ちの後、のび太は間違えて紙くずを撃ったり、先生を撃ってしまったりするなど全く振るわず。さらに的外れ、弾切れまで起こす始末。 結局全て外すという最悪の事態に。弘法も筆の誤り、か。 |
33巻「すぐやるガン」 | すぐやるガン | ママ、静香、ジャイアン、スネ夫 | ? |
銃声を聞くだけで「あとでやろう」と思っていたことをすぐにやってしまうという道具。 相手に向かって直接撃つものではないのでノーカウント。 ※なお、ドラえもんが撃つと「パン」、のび太が撃つと「ポン」という効果音が出る。その違いは何なのだろうか。 |
34巻「たましいふきこみ銃」 | たましいふきこみ銃 | ママ、静香、スネ夫、ジャイアン | 8/8 |
自分の魂を相手に吹き込み、自在にコントロールするという道具。 のび太の照準精度は抜群だ(近距離ということもあるが)。 ※「吸うとき」「吐くとき」それぞれに照準合わせが必要なので併せてカウントしている。 |
36巻「いたずらオモチャ化機」 | いたずらオモチャ化機 | スネ夫の靴、座布団、ガム、空き地の木、土管、スネ夫宅のドア、玄関マット、コップ、お皿 | 9/9 |
物体を「いたずらオモチャ」に変えてしまう道具。 のび太はスネ夫を懲らしめるために、スネ夫の行く先々で様々なものを「いたずらグッズ」に変えていく。 かなり小さなものにも正確に狙いを定めるのび太。 スネ夫、押入れに閉じこもって出てこなくなる。 |
38巻「ドリームプレイヤー」 | 拳銃 (夢の中) |
ジャイアンとスネ夫 | 10/12 |
夢を見るカセットの中でガンマンになったのび太。 ジャイアンとスネ夫の"帽子にだけ"弾を当てるという離れ業をやってのける。しかも両手撃ち。 ただ、馬で逃げた2人を「こらあまてえ。」と走って追いかけようとして、2発無駄撃ち。 |
38巻「じゃま者をねむらせろ!」 | ネムケスイトール | ママ、ジャイアン、スネ夫のママ、赤ちゃん、蜻蛉、野良猫、ジャイアン(再び) | 6/7 |
眠気を吸い取って、発射することで相手を眠らせることの出来るピストル。 蜻蛉のみ「弾切れ」で外してしまっている(照準は合っていた模様)。 ※「吸うとき」「撃つとき」それぞれに照準合わせが必要なので併せてカウントしている。 |
38巻「物体変換銃」 | 物体変換銃 | 雀、野良猫、土管、ホースの水、パン屋さんのパン、ドラえもん、ジャイアンの服 | 7/7 |
言語的変換を物質的変換に転換できる道具が「物体変換銃」である。 例えば、照準を合わせて「ダイコン マイナス "ダイ" プラス "ラジ"」と囁くだけで大根をラジコンに替えることが出来る(要するに駄洒落である)。 これを使って雀をスルメに、野良猫を根っこに、土管を薬缶に、ホースの水をミミズに、パンをパンツに、ドラえもんをドラム缶に、ジャイアンの服を風呂に変換して遊んだのび太。 照準を確実に合わせるテクニックもさすがだが、とっさに言語的変換が思い浮かぶところもなかなか。 |
38巻「どっちがウソか!アワセール」 | アワセール | 静香、ジャイアン、スネ夫のママ | 3/3 |
嘘の辻褄を合わせる銃が「アワセール」である。 のび太、「セミは木の上に巣を作る」としたり顔で言い、セミの巣箱を作る。 それを見ていたスネ夫、「あきれたもんだね。」「セミは土の中で育つんだよ。幼稚園の子どもでも、それぐらいしってるよ。みんなに教えて、一緒に笑おう。」とのび太をバカにする。 みんなに言いふらそうとするスネ夫だったが、「アワセール」の力で、誰に話しても「スネ夫の方がおかしい」ということになってしまい、スネ夫、大混乱。 ついに頭にきて、「い?や、ぼくが正しい!世の中がくるったんだ。」と叫び、「木の上に巣を作るかたしかめてやる。」とあくまでも自分を信じようとする。 そこでドラえもん、セミに「アワセール」を発射。するとセミが木の上で巣作りを開始して・・・ すっかり参ってしまったスネ夫、「巣作りをするセミの日記」を夏休みの自由研究にすることに(結論がメチャクチャ)。 |
39巻「虹のビオレッタ」 | CMキャンデー発射機 | 街角のおじさん・おばさん、先生、学生?の飼い犬 | 4/4 |
CMキャンデーの効果は、たん的に言って「宣伝によって物が売れる」ということ。 それを舐めた人が会話の端々に「コマーシャルメッセージ」を挟み込むようになり、それが「刷り込み効果」「煽動効果」を生み、第三者の購買行動に影響していく・・・という誠に実利的な道具である。 ジャイ子の漫画「虹のビオレッタ」を売るために、CMキャンデーを使って宣伝・販促活動を開始したのび太とドラえもん。 のび太、いきなりそばであくびをした街角のおじさんの口の中に「CMキャンデー」を発射。見事命中し、絶大な効果を上げる。 |
45巻「ドラえもんが重病に?」 | ショックガン? | 謎のウイルス(?) | 0/0 |
体調の悪いドラえもんを心配したのび太、ドラえもんの体内に入りウイルス退治に出かけることを決意。 怪しい影を見つけ(正体はミニドラ)、それを撃とうとするも体内のマンホールに落ちてパイプ水路に流されていくのび太・・ |
45巻「ガラパ星から来た男」 | 退化放射線発生ガン | 進化したアリの乗ったUFO | 1/1 |
のび太のせいで進化したアリは、地球を征服しようと蠢いていた! のび太、アリの乗ったUFOを一発で仕留める。 自分で蒔いた種とはいえ、原作単行本最後のストーリーで、自分の腕で人類を救ったのび太であった。 |
<大長編射撃全シーン> ★ネタバレ注意
●のび太の宇宙開拓史 |
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使用道具名 | 標的 | 命中率 | 内容 |
モデルガン (プラスチック弾) |
鉛筆 | 6/6 |
のび太「命中率百パーセント!」 ドラえもん「そうか、きみはあやとりのほかに、こんな特技もあったんだね。」 両手撃ちで、拳銃捌きも実に見事である。 「のび太は射撃が得意である」ということを読者に再確認。 |
ゴス・メス (ガルタイト鉱業の手下) |
2/2 | 両手撃ち。重力の低い星なので、悪徳な2人をプラスチック弾で打ちのめしてしまう。 | |
ショック・ガン | ガルタイト鉱業の手下 | 3/3 | 獣にしょっ引かれるブブのお父さんを救うため、ショックガンで果敢に攻撃するのび太。 |
ガルタイト鉱業の手下(監視員) | 2/2 |
コア破壊装置に忍び込もうとするロップル。それを見つけた監視員。 絶体絶命・・・というときにのび太、後ろから奇襲、あっという間に2人を狙撃。 |
|
警備艇 | 3/3 |
迫り来る警備艇を、のび太は懸命に狙撃する。 しかし警備艇は特殊装甲らしく、ショックガンでは撃墜不可能だった(当たってはいるようなのでカウント)。 |
|
ギラーミン | 1/1 |
プロのスナイパー・ギラーミンとのタイマン勝負。「ドラえもん」史上に残る最も緊迫した戦いである。 ギラーミン「スーパーマン・・・、ノビ太とかいったな。腕ききのガンマンときいた。おまえと対決できる日を、楽しみにしていたぞ。」 のび太「ぼくにまかせてくれ。なあに まけるもんか。」 沈黙。 のび太、ギラーミンを見て「只者ではない」と感じ取る。 ギラーミンものび太を見て「只者ではない」と悟る。 のび太「勝負は最初の一発にかかってる。相手より0.1秒でも早くうつこと・・・」 勝負。
再び沈黙。
「おまえの・・・・・・・・・勝ちだ。」 |
|
●のび太の海底鬼岩城 |
|||
使用道具名 | 標的 | 命中率 | 内容 |
ショックガン |
鉄騎隊 | 1/1 |
ポセイドンと静香の居る鬼岩城へ突入するのび太ら。鉄騎兵を倒すため、武器を持って攻撃(ドラえもんはスモールライト、ジャイアンは水圧銃、スネ夫はヒラリマント、 エルは剣)。 |
●のび太の魔界大冒険 |
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使用道具名 | 標的 | 命中率 | 内容 |
ショックガン? | 魔王の生み出した「邪霊の星」 | 1/1 | 迫り来る「邪霊の星」を皆で力をあわせて迎撃するのび太と、ドラえもん・ドラミ(ヒラリマント)、静香(ショックガン)、ジャイアン・スネ夫(空気砲)、美夜子(念力)。 |
●のび太の宇宙小戦争 |
|||
使用道具名 | 標的 | 命中率 | 内容 |
PCIAの戦車 | PCIA長官ドラコルルの乗った飛空艇 | 1/1 |
巨大化したドラえもん、のび太、ジャイアン、スネ夫、静香は、戦車を手に取り、装備された熱戦銃を使い飛空艇を撃破する。 全員命中、見事である。 |
●のび太と鉄人兵団 |
|||
使用道具名 | 標的 | 命中率 | 内容 |
空気砲 | ロボット | 1/1 |
ロボットに襲われた静香を、空気砲で救うのび太。 静香は「あ?ん、こわかった!!」とのび太にすがり付く。ギュ・・・とそのまま抱き合う二人。 やがてのび太、静香の手を解き、「ロボット狩りやってんだ、すぐ戻る。」と言葉を残して外へ飛び出していった・・・それを目で追う静香。 |
ショックガン | リルル | 0/1 |
敵であるリルルをどうしても撃てないのび太。 のび太「やめないとうつよ!!本気だぞ!!」 リルル「うちなさい!わたしをとめるにはうつしかないわよ。早くうちなさいよ!!うって!!」 「いくじなし!!」 撃たれてボロボロになったのび太。心が優しすぎるのだ。 |
手錠 | 1/1 |
反逆者の烙印を押されたリルルは、鉄人兵団の基地に連行されることに。 のび太、手錠を掛けられて空輸されるリルルを救うため、地上から手錠を狙って狙撃。 「逃げろ、早く!!」 ・・・とんでもない命中精度に脱帽。 |
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鉄人兵団 | 不明 | 相手が多すぎてどうにもならず。 | |
空気砲 | ドラえもん「ショックガンや空気砲じゃ決定的なダメージをあたえられないもんな。」と当たり前のことを言う。完全な負け戦。 | ||
ショックガン | 巨大ロボット | 1/1 | 迫り来る巨大ロボットを一発で仕留めるのび太。 |
●のび太とアニマル惑星 |
|||
使用道具名 | 標的 | 命中率 | 内容 |
空気砲 | ニムゲの円盤 | 1/1 | 皆で協力して1機ずつ迫り来る円盤を破壊。 |
●のび太と銀河超特急 |
|||
使用道具名 | 標的 | 命中率 | 内容 |
信号弾 | ダーク・ブラック・シャドウ団の飛空艇(ドリーマーズランドのアトラクション) | 2/2 |
狙いの不正確な車掌に代わり、のび太が狙撃手となる。 ドラえもん「のび太は射的の天才なんです。ほかにはなにもできないけど。」(だんだん言うことがキツくなってきています) 不安定な列車の屋根で、よろめきながらも正確に命中させるのび太。 しかし、飛空艇部隊があまりにも大量に飛来するため射撃が追いつかず、結局列車ごと撃墜されてしまう。 |
6連発リボルバー(フワフワ銃) | 缶 | 6/6 | ガンスモークシティの射的大会。1つの缶に6つの穴を開けるという離れ業をやってのけるのび太。保安官に任命される。 |
強盗団 (悪役ロボット) |
0/3 | 馬で逃げる強盗団を追いかけようとして無駄弾を撃つのび太。ドラえもんが注意。 | |
強盗団 (悪役ロボット) |
6/6 |
強盗団(いずれも腕利きのガンマン)のアジトに近づいたのび太とドラえもん。 ドラえもんが見つかり、撃たれそうになったところに「ぼくが相手だ!!」と構えるのび太。 一挙に6人を片付ける。 ガンスモークシティの正保安官に任命されると共に、「拳縦王ノビータ」ともてはやされることに。 |
|
真空ソープ | ヤドリ | 4/4 | 両手撃ちで、次から次へとヤドリを撃墜。 |
天帝 | 1/1 |
わざと隙を見せて天帝をおびき寄せ、出てきたところをすかさず狙撃するのび太。 3ページに渡る緊迫した戦いで、読者はのび太の射撃の実力と、それに裏打ちされた確かな自信を目の当たりにした。 |
|
●のび太とねじまき都市冒険記 |
|||
使用道具名 | 標的 | 命中率 | 内容 |
フワフワ銃 | 熊虎鬼五郎の分身 | 4/4 | ジャイアン「さすが、のび太くん!」 |
1/1 | のび太、後ろから狙い撃ち。両手撃ちの構え。 | ||
8/8? | のび太「ジャイアン、あとはまかせて!!」と両手撃ち。 | ||
熊虎鬼五郎 | 1/1 | 本物の拳銃を持っているので強敵の鬼五郎。道具を使って驚かし、その隙に狙撃するのび太。頭勝負であった。 |
「射撃の得意なのび太」は、短編においても大長編においても、その活躍ぶりが幾度となく描かれています。
百発百中ではないにせよ、これほどまでに射撃の精度が高いのは奇跡的です。的の大きさ・相手の強さなど関係なしに正確に標的を狙い打つことの出来るこの腕は、まさに名スナイパーと言ってよいでしょう。アメリカ西部の街で「謎のガンマンの伝説」になるほどの腕の持ち主であることが頷けます。
とはいっても、メガネを失くすと誤射したり、不意打ちされたりするとあっけなくやられてしまったりするところが「のび太らしさ」です。相手の血を見ただけで気を失ってしまうか弱さ。時折銃を暴発させてしまう不注意さ。慌てると無駄撃ちが多くなる点も懸念材料です。・・ということで、とてもゴルゴのような狙撃手にはなれそうにありません。
※おまけ
意外と知られていませんが、のび太は「両手撃ち」の名手でもあります。短編では3回、大長編では5回、計8回の「両手撃ち」を披露しています。両手で撃っても命中精度が変わらないのは全く以って天賦の才能としか考えられませんね。
※2005年8月22日追記
これほどまでに命中精度が高いのは、のび太の才能ももちろんですが、道具に「自動照準装置」がついているからではないか・・・と仮説立ててみます。これを立証する手立てはありませんが・・・
参考文献; 小学館 てんとう虫コミックス「ドラえもん」1―45巻(藤子・F・不二雄) 「大長編ドラえもん」1―17巻(藤子・F・不二雄)
公開開始:2005年8月20日