上司と部下の会話
上司(営業部長) 「おい、会議へ行くぞ。」
部下(入社1年目) 「え、私もですか?」
上司 「不服か。」
部下 「誰もそんなこと言ってませんよ。突然のことでびっくりしたんです。一体・・・何の会議なんですか?」
上司 「重役会議だ。」
部下 「え!・・・は? マジで?」
上司 「不服か。」
部下 「誰もそんなこと言ってませんよ。突然のことでびっくりしたんです。」
上司 「言い訳はいいから、行くぞ。ついて来い。」
部下 「はい!」
部下 「ねぇ、部長!」
上司 「・・・」
部下 「部長ってば!」
上司 「・・・何だ。」
部下 「何やってるんですか?」
上司 「インターネット。」
部下 「・・・は? 今、会議中だろ。」
上司 「不服か。」
部下 「もちろ・・・いや。誰もそんなこと言ってませんよ。突然のことでびっくりしたんです。」
上司 「周りを見てみろ、皆、別のことをやっとるじゃないか。総務部長は週刊誌読んでるし(しかも先週号)、人事部長は窓の外見て・・・大きな声で独り言つぶやいてるし。」
部下 「あ・・・本当だ・・・企画部長と広報部長はSケンで遊んでるし(しかも2人で)、専務は・・タラちゃんのコスプレしてるし(しかも凄く似合ってる)、副社長は・・・昔のプレステでリッジレーサーして遊んでるし・・・おいおい、社長は秘書とカルタとりかよ!しかも秘書が札詠んでるよ。一人でカルタやってんのかよ。
・・・ってアンタ!どさくさにまぎれてエロサイト見てんじゃねーよ。おい!」
上司 「不服か。」
部下 「ああ。・・・いや。誰もそんなこと言ってませんよ。突然のことでびっくりしたんです。」
上司 「これがわが社の経営がうまく行ってる秘訣さ。」
部下 「え、マジで?・・・嘘つけ!」
上司 「不服か。」
・・・3日後、この会社は消滅した・・・
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この文章は、オンラインマガジン「KOTOBAのオンライン」にて筆者が連載していたコラム「独善偽善」の2001年47号掲載分を再構成したものである。また、これは千葉県発行のタウン誌、「なのはな便りちば」2002年7月号にも「漫談」として再掲された。もちろん、すべて真っ赤な嘘である。
自己評価:★☆☆☆☆