着の身着のまま
筆者が電車の窓から放心状態で外を眺めていると、線路際に銀色のポールが立っていた。
そこに書いてあった言葉が、
ズバコン
である。
一瞬、固まった。何だこの ズバコンって。
初めは「スパコン(スーパーコンピュータの略)」の見間違いかと思ったが、
線路際にスーパーコンピュータが設置してあるわけがないので却下。
ズバコン。
うーん・・・
一体何なんだ?
献立を毎日送信する
ズバリ献立! というWebサイトがある。
ここのサイトの略称は、ズバコンだ。
でも、
線路際に「献立」はないだろ。
今でも「チャンネルを回す」という表現を使うが、
いまどきのテレビに「ガチャガチャ回すダイヤル」がついているものは皆無だろう。
リモコンの登場は、まさに革命であった。
三洋電機は、昭和46年に誤動作をしない高品質なリモコンテレビ「ズバコン」を発売した。
昭和35年の今上陛下のご成婚の際には 白黒テレビが普及し、
昭和39年の東京オリンピックの暁には カラーテレビが登場し、
昭和46年の札幌オリンピックの時には 「テレビのリモコン」が登場。
次にテレビに大革命が生じるのは、どんなときだろうか。
話が脱線した。
とにかく、この ズバコン。
謎である。
線路際に
テレビのリモコンがあるのだろうか。
あるわけない。
えーと。
踏切ってありますが、
あれは、自動で列車を検知して、自動で遮断機を閉じているわけです。
まあ当たり前ですが。
しかし、
保線車両
っていう・・・
その・・・
特殊車両。
これは、
自動で検知されない
んだそうです。
これじゃあ、
踏切が閉まらないじゃないか。
危ない
ってことで、
手動で踏み切りを動作させるための
無線リモコン
を導入しているのだそうです(JR東日本)。
これが、
ズバコンの正体。
・・・だそうな。
ズバコンの 「コン」はリモコンの「コン」だろうけど、
「ズバ」って何?「ズバ」って。
「ズバリ」?
「ズバッと」?
どなたかご教示を。