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気になる


テーマ:私たちは小学生ですか。

 

1、「禁煙マーク」の数を数えてみた

最近、あちこちで「禁煙」マークが異常に増えたように思う。平成15年6月に施行された「健康増進法」と少しは関わっているのかなと思うが、喫煙者にとっては誠に肩身の狭い時代となった(筆者は常時喫煙者ではないが嫌煙主義者ではない)。それはともかく。

禁煙マークが目立つ。駅にも、レストランにも、建物の中にも。酷いのになると、トイレの個室のドアにさえ大書きで「禁煙」と書いてあるような場所まである。通路という通路にペタペタと「禁煙」マークを張っているビルは多い。

とある建物。余りにも「禁煙表示」が過剰なので、建物のワンフロアの共用部分(廊下やトイレなど)の「禁煙表示」の数を数えてみた。暇なのか。いいえ暇じゃないです。でも、気になって。

結果 30枚 ※女子トイレの「禁煙表示」は調査できず。

異常である。酷い場合、柱1つ1つに「禁煙」と貼り付けてある箇所まであった。ご丁寧なことだ。それほど喫煙被害が多いのだろうか。何かトラブルがあったのだろうか。ここまでくると、注意書きというより脅迫、強制、そういった感触を受ける。はっきり言って、非常に不快だ。

しかも、これはむしろ利用者のため、というよりは管理者の責任を軽減するための措置であるようにしか見えない。それならそれで別に構わないと思うが、利用者にとっては非常に不快であることは確かだ。

なお、これはワンフロアだけの話である。この建物は10階建てなので、全部で300枚の「禁煙表示」を楽しむことが出来るのだ。凄いね。

ひとつだけ言いたいことは、「我々は小学生なんですか?」。注意書きが多すぎるのではないか。いずれ「ろうかははしらない」という表示が出てきてもおかしくない。すでに筆者は、別の建物で「壁を叩かないでください」なる表示を発見した。本当にびっくりした。「廊下は走らない」が登場するのも時間の問題だ。

 

2、電車の車内放送や駅の放送

筆者は、心に余裕のあるとき、「車掌の放送」を聞くのが好きである。人によって調子が違うのが、単純に面白い。以前、行きと帰りで同じ車掌だったことがあり、一人で喜んだ覚えがある。

気になるのは、駅や車内での過剰な注意放送だ。心に余裕の無いとき、これはヘッドホンの<シャカシャカ音漏れ>に次ぐ不快さを与えてくれる。こちらも、「我々は小学生か!」と突っ込みたくなる。

「車内禁煙」「携帯電話」「優先席」についてはまぁともかく、「中ほどへお詰めください」とか、「降りる方から順番に・・・」とか、「リュックは肩に掛けずに・・・」とか、「ゴミはお持ち帰りください」とか、「閉まるドアにご注意ください」とか、

小学生の遠足か? と思う。

 

3、エスカレータ

「エスカレータをご利用の方は、ベルトにつかまり・・・黄色い線の内側へ・・・・・・・・・大変危険です・・・おやめください・・・」というエンドレス放送。

これも不可解だ。意味がまったく分からない。どういう意図があるんだろう。

こんな放送より、「このエスカレータは、上りです。こちらからはご乗車になれません」という放送のほうが数百倍役立つと思う。

 

4、過剰な注意書き

最近は、ちょっとした製品を買うと、どでかい注意書きが添付されるようになった。製造物責任法が平成7年の7月1日に施行されたわけだが、それ以来、本当に些細なことにまで注意書きが書かれるようになった。あるいは、書かなければならなくなった。

これまで暗黙の了解で済んでいた注意事項も、いちいち文書化しなければ(事実上)ならなくなったわけだ。枝葉末節にこだわらなければならなくなってしまった注意書きを見るたびに、思う。

「馬鹿にしてんのか?」 と。

念のために記述しておくと、「製造物責任法」そのものに何やかや言ってるのではない。そこに付帯する「注意書き」の過剰を「素晴らしい」といってるのである。うん。素晴らしいよこれ。

 

「口に入れたり、舐めたりしないでください。」

「水につけないでください。」

「床に置かないでください。つまずいて、怪我をする場合があります。」

 

「あついので、お気をつけください。」

日本では、お湯をこぼして火傷をしたからって訴えるような人が出てくるとは思えないけど、こういういかにも日本的でない注意書きが必要な時代になっちゃったのね。あぁ残念。じゃなかった素晴らしい!

 

5、監視カメラ

世の中が誠に不穏なので、監視カメラが増え続けている。これは、犯罪の抑止に少なからず寄与しているはずだし、一般の利用者は不快であっても安全の代償と考えればそれは致し方ないことである。だけれども、例えばトイレから出てきたら真正面にカメラがあったら、いくらなんでも不快である。

平成15年5月(日付失念)の朝日新聞東京本社版の朝刊社会面の記事では、「駅の監視カメラの数を数えた団体」の記事が載っていた。

平成15年6月10日付の産経新聞社会面の記事には、「監視カメラを監視、使用目的や保存期間 杉並区が基準作成へ」という記事がある。

この記事によると杉並区は、「監視カメラの運用は現在、設置する側に委ねられており、統一された基準は無く、犯罪抑止以外に使用される恐れがある」として使用目的やカメラの向き、テープの保存期間などに一定の基準を設けるとしている。そのために、専門家会議を招集し、来年1月に監視カメラに関する条例をまとめるという。

言われてみれば、駅やお店の監視カメラ、誰が見ているのか、不気味に感じることがある。監視カメラが何の目的に使われているのか分からないのは、空恐ろしい。杉並区のこの試みは、非常によいことだ。今後、各自治体に広がっていくだろう。

ちょっとテーマからずれた。

 

でも、危ない人って多いからなぁ。

 


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