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孤独学 初回挨拶


みなさん、こんにちは。孤独学講師の(匿名希望)です。

 

さて、

みなさんは、孤独を知っていますか。

(誰も手を挙げない)

みなさんは、孤独を愛していますか。

(2、3人が手を挙げる)

では、今、皆さんは孤独ですか。

(全員が手を挙げる)

はい、わかりました。

 

みなさんは、孤独なんですね。

私も、孤独です。

(誰かが咳をする)

 

この「孤独学」では、

「孤独者の、孤独者による、孤独者のための 孤独」

を勉強します。

 

私の友人に、

「孤独サイクリング」を好む人がいるのですが、

彼が曰く、

「あそこは広かった」

とのことです。意味がわかりません。

 

別の友人に、

「孤独思考」を嗜(たしな)む者がおるのですが、

彼が言うには、

「昔の人のことを勉強したくないよ」

だそうです。無礼者ですね。

 

一方、同様に

「孤独笑い」のエキスパートがいるのですけど、

彼の言うには、

「昔の人は偉大だった」

と。私もそのとおりだと思うのですけど。

 

つまり、

孤独でも、多様なんです。

色んな考え方をもってる。

孤独でも。

 

つまり、

ここでは、

「多元文化の融合的観点から孤独へのアプローチをかける」

を主テーマに据えます。

孤独の多様性をこの世に知らしめることが、

この「孤独学」の主たる目的というか、役目なんであります。

 

で、ここでは、その「孤独」のもつ意味について、

徹底的に解説していきたいと思っているんですよ。

 

もちろん、

聞いている間に わああああ と突然わめいてどこかへ行ってしまう者、

突然 私に殴りかかってくる者など

色々といますが、

気にしないでください。

 

本当に

気にしないでね。

 

気にしないで。

 

では、

今回はこの辺りで・・・

 

(了)


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