それは突然の出来事でした。
忘れもしない2011年の1月。突如、辞令が下りました。
2月異動。
やっぱり人間、新しい環境というのは緊張します。
5年以上居た古巣から、新天地へ。(表面は平静を装っていても)精神的な負担は相当なものだったのだろうな、と今から思えば容易に想像されます。
怒涛のごとく過ぎる日々。お尻に違和感を感じるまでに、そう日数は掛かりませんでした(たぶん、この頃は緊張でお腹を壊すことも多かったと思います)。
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ある日突然のことでした。
お尻が痛い・・・すごく痛い・・・
恐る恐る触ってみると、巨大なおでき。これが、今思えばすべてのはじまりでした。
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かなりの激痛でした。椅子に座れないほどの。職場でも周囲に「最近お尻が痛いんだよねぇ・・・痔かなぁ(笑」なんて冗談で言ってしまうほど(←ふつう言わない/このころは痔だなんて微塵も思っていない)。
とにかく痛い。しかも、日に日に痛むんです。
でも異動前で忙しすぎる。引継ぎやら、最後に残した大切な仕事やら、いろいろあって、薬局にも病院にもいかず、ただただ、その痛みに耐えたのでした。
「おできはほおっておいても治る。というか、いじらないほうがいい」と思っていた私は、そのまま放置して2週間。
いつの間にか膿はその重みで自壊したようで、お尻の痛みも消え去りました・・・
ただ、いつもならきれいさっぱり治るはずの皮膚が、いつまでも「固いしこり」となって残っていることに、幾ばくかの不信感を持ったのもまた事実でした。