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改造と都市


小学校
 私の学んだ小学校が、このほど耐震工事によって大規模改造された。築30年。そんなに古くない気もするのだが、きっと何かが危なかったのだろう。(私のいた高校など、もっと経年が長く壁が崩れて立ち入り禁止区域すらあるのに何にもしてなかったが。)
 で、小学生は工事の間、プレハブの仮教室で学んだんだそうな。

 さて。どういう風に改造されたのかを知りたかったのだが、その手立てがない。まさか侵入するわけにもいかないし。このご時世、OBであるというだけで校内には入れてくれないだろう。

 するとある人物からこの学校の改造後の様子を仕入れることが出来た。グッド・タイミング。なになに・・・「全く別の学校になっちゃった」

 ・・・やはりね。うーん、残念。

 

月島と佃島
 月島と佃島といえば、東京都中央区に残る「下町」のエリアである。勝鬨橋や佃大橋で同じ中央区の銀座・築地方面と結ばれている。
 隅田川を挟んだ向こう岸に明石町という町がある。この町に有名な「聖路加国際病院」がある関係で、月島と佃島は戦火を逃れたという経緯がある。このため、このエリアにはかなり古い建物が残っており、歩いていて楽しい。路地に入れば長屋がたくさん残っている。
 が、同時に、町の至る所で超高層マンションが建築されている。古い建物と最新のビルディングとの奇妙な混在。見ていると、眩暈がしてくる。

 この奇妙な混在を東京の魅力と捉えるか。
 それとも、悲しむべきこととして捉えるか。

 

築地
 東京の台所、築地市場。
 所狭しと並ぶ商店。人の声。活気がある。薄暗く、ごちゃごちゃしているのに、何故か明るくて、安心する町。何度でも足を運びたくなる町。
 そんな築地市場が、東京の「豊洲」に移転することが決定したという。

 当事者ではないので賛成・反対のコメントを挟まないが、ただ一つ、これだけは言わなければならない。
 移転した新市場は、さぞ「清潔」なんだろうな。そして市場の跡地にも、「清潔」なビルディングが林立するのだろうな、と。

 これは新陳代謝の激しい街、東京の一つの儀式なのだろうか。

 

さいたま市
 埼玉県は、悲願の政令指定都市「さいたま市」を得られた。
 大宮・浦和・与野の3つの都市を合併させるという前代未聞の出来事に拠って生まれた市である。人口は105万人。
 だが、知っているだろうか。
 郵便物に「さいたま市」と書かずに敢えて「埼玉市」と書いている住民がいることを。
 自己紹介のとき、「さいたま市在住」と言わない住民がいることを(大宮、という。)。

 因みに私は、住んでいる「千葉市」が「ちば市」になったら即刻卒倒する。

 

千葉市中心部の地名
 90万都市千葉市の中心部。地図を見るとがっかりする。地名があまりにも・・・

 「富士見」 「院内」 「市場町」 などはいいとして、
 「中央」 「新町」 「新千葉」 これ、何とかならなかったのだろうか。

 特に、何だよ「中央」って。
 因みに戦後の「地名改造」が行われる前の地名をピックアップしてみると、
 「吾妻町」 「正面横町」 「風呂横町」 「弘法横町」 「紅谷横町」 「通町」 「横町」
 などいい地名がたくさん・・・

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