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文旦への愛


大好物、土佐文旦(ぶんたん)。

これほどおいしい果物は 地球上のどこにも存在しない。

 

柑橘類の中にあって

至高の宝石である。

 

ほのかな甘味。

ほのかな苦味。

 

ほのかな酸味。

 

絶妙な味のバランスに、メロメロである。

 

南国土佐の

健康な太陽を一杯浴びて

育て、文旦。

夢を乗せて・・・

 

この宝石の

色。

それは、

黄色。

いや、違う。

薄黄色。

これも、違う。

 

そう、文旦色。

 

何とも形容のしがたい

甘酸っぱい 色。

 

何とも美しく、

何とも清らかな色。

 

南国土佐の

激しい太陽に照らされて

育て、文旦。

燦然と輝く地上の太陽よ。

 

皮。

その、

つややかな お肌は、

まさに 文旦を象徴する。

 

文旦。

ここに書いているだけで

涎(よだれ)が出そうだ。

 

ああ、

文旦。

ああ、

文旦。

 

夢・希望

そして

愛を乗せて

今日も

私の胸を

ときめかせる。

 

文旦よ。

南国土佐の空気を一杯吸って

今年も

来年も、

10年後も、

100年後も、

あの

宝石の

文旦のままで いて欲しい。

 

ああ、文旦。

文旦!

 

P.S.

露地栽培の土佐文旦が食べられない季節は、

「ボンタンアメ」を食む食む。


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