西千葉駅

開業 昭和17(1942)年10月1日
路線 JR総武線(各駅停車)
乗降客数 約4万8000人/日
駅構造 高架/島式ホーム1面2線

西千葉といえば国立・千葉大学の目の前にある駅だ。
戦時中の昭和17年、軍事技術の研究を目的とした東京大学第二工学部(現・生産技術研究所)の設置に併せて開業した。

この辺りは、隣の稲毛と並んで千葉市屈指の文教地区となっており、千葉大をはじめ東大研究所、千葉経済大学、また高校が勢ぞろいしている。
朝と夜は、学生服を来た若い連中のにおいで窒息しそうになるほどだ。

元々、この界隈は名勝「千葉海岸」の近くであり、海に映える松が美しい風光明媚な別荘地であった。
東京からもほどよく近く、当時の文人達に愛されていたという。

埋め立てによって海岸線ははるか彼方へと移ったが、近くには「松波」という地名が残っている。そんな時代に思いをはせるのも楽しい。

今でも付近には、閑静な住宅街が広がる。
千葉駅から歩いて10-15分くらい。木々も多く、ぶらりと散歩するにはぴったりの場所だ。

←駅前の「マロニエ通り」から駅(西口)方向に撮影。閑静な町並みが続く。

駅そのものは地上にあるが、改札階は掘割式になっていて、見た目上、「高架駅」のようである。

(西口)  (東口)

西千葉駅の近くには、西千葉公園という公園がある。ここにはかつて、房総方面の気動車が顔をそろえる千葉気道車区があった。その機能は今、幕張〜津田沼駅に掛けて広がる「幕張車両センター」に移っている(1972年〜 /2004年までは「幕張電車区」)。

ここでマニアックな情報を1つ。 西千葉駅の構内からは総武快速線の複雑な配線を望むことが出来るが、実は総武快速線は西千葉駅で既に隣にある「千葉駅」の構内に含まれているのである。 位置感覚的には、JR新宿駅と代々木駅のようなものか。

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▼東口

階段を登るとすぐに千葉大学である。文京区本郷(東大)を思わせる学生街が広がっている。
東口ロータリーのすぐ右側に、「西千葉稲荷大明神」という神社がある。ここは、かつての佐倉藩の刑場跡であると言われている。

 ←駅からは階段を登る。学生が本当に多い。

←階段を登ったところ。

 

↑駅前のスクランブル交差点。すぐ目の前が千葉大学である(右写真の木が多いところ)。

▼西口は、それほど華美でないが、商店街である。

 ←こちらも階段を登る。

←駅前はこぢんまりとしたロータリー。

地図