仕事

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仕事をしていて、観察で得られたことを訥々と語る。ワンランクアップのために大切なコト。

1つは誰にでもわかること。ここまでの業績。でもね、単に業務で優秀ということではダメなの。どちらかというと、業務で「安定的に」成果を出せること、かしら。言い換えると、「再現性」というやつね。再現性というのは、PDCAサイクルの中で仕事をして、P→DからのCを徹底して、A(改善)につなげること。これが行動の軸にないと、どうしても安定しないのね。

もう1つは視線。・・・え?視線?どういうこと?ええ。視線が下の人は、「その地位で終わり」になるの。でも視線(視野、視座、視点)が上の人は、「その地位より上に行く」の。どういうことか、今から説明するわね。

管理職、リーダーの仕事って、何かしら。部下をマネージすること。組織化すること。組織のビジョンを浸透させること。色々あると思うのだけれど・・・1つ、重要なことに「次のリーダーをつくること」というミッションがあるの。組織は成長する運動体。資本主義における営利企業が成長を止めるのなら、もうその組織は存在意義を失うのよね。だから、リーダー自身も成長して、「次のステップ」に上っていかなければならないの。でも、もしそれにフォロワーがいなかったとしたら・・・組織は機能不全を起こすの。ここまではいいわね。

上司には「伸ばせる部下を引き上げる」という義務があるともいえるわ。そうなったとき、自分自身も「伸ばせる部下」と思われるように、上司との関係を作っておく必要があるの。この繰り返しが、組織における自分の「成長」なのよ!組織人は、その原理上、成長し続けなければならないのよ!!

このプロセスにおいて、1つ言える厳然たる事実。それは、「リーダーは、上を見て仕事をするべき」ということ。平たく言えば「顔色を窺う」ということなのだけれど、何もゴマをするというわけではないのよ。誤解のないように書けば、「上司が喜ぶことを成し遂げ、覚えをめでたくする」ということかしら。その過程において、「部下の話を聞く、物分かりのいい上司」である「フリ」をするのは 渡世術。でもね・・本当に「部下の話を聞く、物分かりのいい上司」に心底なってしまったら、それはあなたが単に「下に降りている」に過ぎないのよ。すると、あなたの地位はそこでストップ。だって、あなたは「次のリーダーを造って、自分はその上に行く」ことが仕事なのに、その逆回転(あなたはそこのリーダーのままで、下のために仕事をする)をしているのだから!

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いくら優秀でも、上記が「できそう」と思われないと、ランクアップは難しい。優秀でもなかなかランクアップできないとき、それは「視線が下に降りている」可能性があるの。ちょっと気を付けてみて。たとえば・・・

■あなたがやらなくてもよいこと、あなたが抱えてやってしまっていない?
→それではいつまでも下が育たないわよね。

■地位が下の社員(特に後輩)の悪口で盛り上がっていない?
→あなたより下の立場の不出来や不具合を責めてどうするの?それを指導ないし善導するのがあなたの役目じゃないの?

■「細かいことでも、よく気づく」けれど、重箱の隅をつつくようにあれこれ口を出してしまっていない?
→その気づきの力は立派よ。でもね。「気づいたことあなたがすべて把握または処理する必要」って、実はないんじゃないかしら。


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